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すいかの匂い

小学生の頃、夏休みには毎年、家族でキャンプに出掛けることになっていた。
琵琶湖湖畔のキャンプ場。
湖の畔からそう遠くない山の斜面にテントを張れる場所が整備してあって、いくつもの青や黄色やカーキ色のテントが林の中に立っていた。奥の方にはいくつか、丸太でできたロッジもあった。
父親の勤め先の保養所みたいなところだったのだろうか、市営か県営のものの一部を勤め先が借りきっていたのだったか。父親の勤め先の同僚やそのご家族もたくさん来ていたから、そもそも父親の勤め先の労働組合かなにかのイベントだったのか。
水泳も海水浴もあまり得意ではなかったけれど、夏休みのキャンプ場は我が家の定番イベントだった。

覚えているのは、なんとも妙な記憶ばかり。
磯臭い浜辺の匂い。
砂浜の端の方にぐるぐるとまとめられた漁業用の大きな網に絡まった発泡スチロールの固まり。
砂浜のあちこちに転がっていた、前の日のものであろう花火の燃えかす。

夕方になると、浜辺でバーベキュー大会みたいなものが催されていて、大人たちが缶ビールを手にしながらわいわいやっていた。赤と金で麒麟の絵があしらわれたキリンビール、当時はクラシックラガーなんて名称はなかった。
家でめったに酒を飲む姿を見なかった父親も赤い顔をしていた。
カラオケ大会みたいなのがあって、マイクを握って歌う父親が、まるで別人に見えたこともよく覚えている。“あなたとわたしの合言葉~有楽町で会いましょう~”というフレーズと、普段家で見る父親はあまりにもかけ離れていた。
子供向けには映画大会があるよ、なんて言われて、浜辺にスクリーンが立てられるのをわくわくしながら待っていたら、始まったのはテレビでやっていた「まんが日本むかし話」でがっかりだった。
すいか割りもあった。
タオルで目隠しをされて、さぁ行くぞと思ったら大人に抱えられてぐるぐる回されて。どっち方向だなんてわかりようがない。仕方がないからあてずっぽうに歩いて適当なところで砂浜に棒をうち下ろす。はずれ。嗤い声。
すいか割りなんて、どこがおもしろいんだろう、って、ジャリジャリと砂が混じった、ぬるいすいかを食べながら思った。
キャンプから帰ると、ひりひりと焼けた肌。眠ろうにも背中が痛い。剥がれかけた鼻の頭の皮、無理に剥がそうとするとピリッとした痛み。いたた、というと、3つ上の兄貴がどれどれとやってきて、様子を見るふりをしてその皮をひっぺがす。イタッ!
・・・ばかやろう。

不思議と覚えているのはそんなことばっかりだな。
楽しいと思ったこともあったには違いないし、不快だとは感じてもそういうもんなんだろうとも思っていた。


そんなことをなんとなく思い出したのは、この本を読んだから。

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すいかの匂い / 江國香織

江國さんらしい、少女ならではの世界への違和感を、とても透明感のある文章で紡いだ短編集。
少しホラーっぽかったり、世にも不思議な物語的な奇妙さだったり、どこか胸がザワザワするような独特な世界観を持った11の夏の物語たち。

どの作品も、どこか少し歪んでいる。
けれどその歪みを、静謐で端正な言葉と、どこか甘やかな香りのする文章が紗をかけて、ぼんやりと包み込んでいる。
少し未熟なすいかの匂いのように、水っぽくも淡い甘みと、ほのかな青臭さと瓜独特の鈍い苦味を感じる。
夏に羽化する昆虫の羽根のように、少し湿って怪し気で、透明でやわらかくて、でも世界の真理を見せられてすんなりと受け入れて引き込まれてしまうような空気を醸し出している。

何かに似てるな、まったく同じではないけれど子供の頃に同じような思いをしたんじゃないのかな、そんな気分になってくる。
それは、例えば、兄貴がひっぺがした鼻の頭のような、ひりひりとした痛み、血のにじみ、そのあとに現れた薄いピンクの新しい皮膚。
あるいは剥がしたあとの焼けたうすい皮の、はかなさ。
小汚なくて嫌な臭いがするけれど、それが確かに自分の一部分で、否定したいけれど一方で捨てられない愛着のようなものすら感じてしまうような、そんな感じだろうか。







風の歌を聴け

時々、村上春樹という作家が、国民的に人気のある作家だということがすごく不思議に思える。
なぜ、村上春樹という作家が国民的作家であるにもかかわらず、世の中は村上春樹的ではないのか、と思ってしまうからだ。
君にそう問いかけると、君は事もなさげにこう答えた。
だって、サザエさんもちびまる子ちゃんも国民的アニメだって言われているけれど、だからって私はサザエさんにもちびまる子ちゃんにもなろうとは思わないもの。そういうものよ。





世の中で、苦手なタイプの人のパターンというのがいくつかある。
そのうちのひとつが、自称ハルキストというひとたちだ。
自称ビートルマニアや、自称ナイアガラーにも同じようなものを感じることがある。
どうしてだか、とても居心地の悪いものを感じてしまうのだ。
ジャイアンツもプロレスもへヴィーメタルも、どちらかといえば積極的に嫌いなのに、巨人ファンだとかプロレスマニアだとかメタラーだとかを自称する人たちについてよりも、自称ハルキストや自称ビートルマニアの方が気持ちが悪いと感じてしまう。
それはなぜだろう。



ずいぶん久しぶりに『風の歌を聴け』を再読したのは、Bananakingさんによる素敵な連作記事をずっと読んでいたからだ。

細部の印象が薄れていたので、もう一度読んでみようと思ったのだ。

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風の歌を聴け / 村上春樹

初めてこの本を読んだのは、確か高校一年の夏休みだった。「僕」がデレク・ハートフィールドに夢中になるより一年おそい。
学校からの帰り道に立ち寄れるそう大きくはない町の本屋さんの、レジの近くの平台に「今月の新刊」として山積みされていた文庫本を買ったのだ。1982年だった。当時は280円とか320円とか、そういう価格だったと思う。
いずれにしてもはっきり言えることは、当時村上春樹は新進気鋭の若手作家で、僕はまだ童貞のガキんちょだったということだ。
そのときの感想はおぼろ気にしか覚えてはいないのだけど、教科書に出てくるような作家や、大人たちが読ませようとする作家とは明らかに違う、といううすぼんやりとした共感を感じたのは確かだった。15才の感じることなんて、まぁその程度のものだ。

そのあと高校を卒業してから幾度か読み返したんだろうと思う。
立ち止まり行き先が見えないまま漂泊する登場人物に共感することもあれば、ずいぶんクールでペシミスティックに過ぎると辟易したこともあった。
30才を越してからは、きっと読み返したことはなかったと思う。


今回読み返して、あれ、こんなこと書いてあったっけ、と思ったのは、1970年の夏の物語に入る前の最初の章。

「文章を書くことは、自己療養の手段ではなく、自己療養へのささやかな試みに過ぎないからだ。」

という言葉。
そして、

「うまくいけばずっと先に、何年か何十年か先に、救済された自分を発見することができるかもしれない。」

という言葉。

この第一作めの作品(処女作という言葉は敢えて使わない)は、そういう思いで書かれたものだったのか、ということ。
この、村上春樹的スタンスを表明した一文は、若い頃の僕にはまるでひっかかっていなかった。

もしもこの作品が売れずに、村上春樹が続編を書かなかったとすれば。
きっとこの作品は、伝説になっただろう。
たった一枚のアルバムを録音して解散したフィフス・アヴェニュー・バンドのように。あるいは、たった一枚のアルバムしか残さずに30才で溺死してしまったジェフ・バックリィのように。
そして本人は、デレク・ハートフィールドのようにエンパイア・ステート・ビルからヒトラーの肖像画と傘を持って飛び降りていたかもしれない。

実際は、村上春樹はこのあとも書き続け、書きながらスタイルを変え続け、いつの間にか、国民的作家どころか、世界的な小説家になった。
けれど、この第一作めの第一章に書かれた言葉・・・自己療養と救済・・・こそが村上春樹が小説を紡ぐ意味だったのだとすれば、、、
いや、こんなことはきっと、数多の村上春樹批評家が真っ先に書いていることだろうな。
僕が感じたのは、村上春樹は救済されたのだろうか?ということだ。
おそらくは救済された。
ただし、代わりに別の闇を請け負った。
まぁ、生きることはきっとそういうものなのだろう、という気がする。
上手くは説明できそうにはないけれど。




さて、冒頭に記した話題。
ハルキストやビートルマニアを自称することへの違和感のこと。
それは、そういうことを自称する行為の中にある「100%の信頼と服従をします」という感覚が、それらの作品の本質からはずっと離れた真逆のことなんじゃないのか、という思いが拭えないところから来るのだと思う。

巨人ファンやプロレスマニアやメタラーなら、虚構の世界に100%の信頼と服従をする中で虚構の世界を楽しめばいい。けれど、村上春樹が描き出そうとしたのはそういったファンタジーではなく、現実と関わっていく中での世界の切り取り方なのではないのか、と。
そういうことにすら無頓着、無神経でただ受け取った作品を礼賛するのだとすれば、やはり作品で表明された本質とはとても遠いのではないか、と思ってしまうのだ。








腐敗と発酵

腐敗とは、有機物が微生物の作用によって変質する現象。
腐敗物には腐敗アミンなどが生成分解するため独特の臭気を放つ。
また、腐敗によって増殖した微生物が病原性のものであった場合には有毒物質を生じ、食中毒の原因ともなる。
(wikipediaより)

毎日じとじとムシムシですね。
梅雨明け宣言がいきなりでて突然の猛暑💦、心の準備ができてなくって参りました。
気温高い上に湿気が高い。
こういう高温多湿は雑菌が最も活発に活動する環境なのです。
いろんな衛生管理や流通上の温度管理が発達して昔よりものが腐りにくくなっている印象がありますが、この時期はさすがに危ない。
作りおきの鍋など半日放置したらアウトでした。

モノは腐る。
これはある意味正しい自然の姿。

ところで。
腐敗と発酵は、菌が作用してもともとあった物質の性質を変えていく、という点で、起きている現象としては同じことらしいですね。
人体に悪い影響を及ぼすものが腐敗、悪い影響を及ぼさないものが発酵。

仕事でヨーグルトや納豆の工場を見る機会があって、改めて発酵ってすごいな、って思ったのです。
ヨーグルトも納豆も、製品のパッケージになった段階ではまだ未完成なんですね。
ヨーグルトはしゃばしゃば、納豆は煮豆の状態で一旦パッケージされます。
パッケージの中に菌を入れて、定められた温度で寝かせることで菌が働いて、パッケージの中で製品になっていくのです。
一定時間一定の環境に置いて発酵がすすんでからあとは、冷蔵管理して発酵を止めるわけですが、菌は生きているので商品になったあとも発酵は続きます。
賞味期限を過ぎたヨーグルトが酸っぱくなりすぎたり、納豆がとろとろになってしまうのはそれ。

品質の安定した商品として出荷するためには、その日の気候条件や原料の状態にあわせて微妙に温度や時間を調整することが必要で、これを判断するのは職人の経験値。日本のモノづくりの奥深さ、なんですが、職人さんたちに言わせると「環境を整えて菌が活動していくお手伝いをしているだけ。がんばっているのは菌ですね。」ということになるわけで。

そうか。
環境を整える。
そういうことだな。

菌の作用をじっくりとただ待つ。
いろんなことが少しずつ変化して、発酵していく。
その環境をどう整えるのか。


人生も発酵過程と同じだな。
いろんな経験が少しずつ作用して変質していく。
元の材料、その置かれた温度、湿度、などの条件によって様々に変化する。
腐敗してしまうのか、人体に有効な発酵なのか、それは菌の種類と環境次第。


京都で悲惨な事件がありました。
事件の現場は、そう遠くないところで、いつも図書館へ行くのに通りかかるエリア。そんな場所であんな非道なことが起きたのが、逆にリアル感がなかったり、たどっていけば知り合いの知り合いくらいには今回犠牲になられた方の近親者がいらっしゃったりするのかな、とか思ったり。
容疑者が何を考えていたのかはわからない。
狂っていると言ってしまえばそれまでだけど、、、なんていうんだろうか、ふと、腐敗と発酵の紙一重さを思ったのです。
ある環境の中で、変質していく何か。
いつの間にか、本人をも汚染してしまった毒素。
それは、腐敗と発酵の差、すなわち紙一重の差だったのではないか、と。

もちろん容疑者を擁護するつもりなんてさらさらない、結果としての重大さは取り返しがつかないし、それは極刑をもって裁かれるべきだし、あまりにも理不尽に人生を寸断された被害者の無念やその近親者の悔しさや哀しみはどんなことをもっても償えるものではない。
ただ、、、本人的には発酵のつもりで熟成させようとしていたものが、実は社会にとっては有害な毒素だったということはあり得ないことではなくて、そこを否定してはいけないのではないのかと。
加害者を自分と全く別の世界の人間としてはいけないのではないか、と。
誰でも被害者にも加害者にもなり得る。
そのことを自覚した上で、自分の中の質的変化が有用な発酵であることを願いたいな、と。
そして、少しでも、菌が有効な活動ができる環境を整えることができるようであれますように、とそう願わずにはいられない。




蒸し暑い夏の夜に、腐敗と発酵が紙一重の音楽を。
トム・ウェイツ“Down Down Down”。







音楽歳時記シーズン3「大暑」

立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれの前の18日間を「土用」といいます。
この時期は季節のつなぎめの不安定な期間で、すなわち体調を崩しやすい。
特に夏の土用の頃は、通常は一年で一番暑い時期。気温も高い上に多湿な日本ならではの湿気の高さが不快感をよりあおり体力を消耗させる。
高温多湿な状況は、一般生菌類の活動が活発になりやすいわけで、体力減退+菌の活動となれば、病人死人がたくさん出るのもこの時期だった。
そこで滋養のあるものを食すべし、なんてことで、「土用の丑のうなぎ」の風習が登場したわけですね。

土用の丑の日は7月27日。
その少し前、7月23日が二十四節気の「大暑」。
本来ならばここから10日ほどが暑さの山場なんだけど、梅雨の遅い今年、今日もざんざかと雨が降り続いていて、夏らしい空にずいぶんお目にかかっていない。ここまで梅雨が遅いのもちょっと記憶がないな。
茹だるような暑さに遭わないのは体力的には助かるんだけれど、ここからいよいよ猛暑が来ると想像すると辛いものがある。
今年は冷夏でいいよ、今さらもうご勘弁を、ってのが正直な気持ちだけど、気候っていうのはやはり雨が降る時期には降って、暑くなる時期には暑くなってくれないと、農作物の生育やらいろんなことに支障が出る。そーゆーことがそのまま仕事の忙しさに直結してしまうので、困ったものであります。

とりあえず仕事を終えて、冷えたビールをプシュっと。
うなぎもいいんだけど、真夏にはお好み焼きが食べたくなるのは、関西人故か。
アツアツの鉄板で、コテでひっくり返しながらハフハフ言いながら食べるのがいいんだ。

あー、猛暑だろうと冷夏だろうとなんでも来やがれ。
ぼやいても始まらない。
今置かれた状況の中で、どう最善を尽くすか、だ。
グルーヴィーに行こう。

というわけで、大暑の一枚、ジョージ・ベンソンの『The George Benson Cookbook』。

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The George Benson Cookbook / George Benson

ジョージ・ベンソンっていうと、テレテレと洒落たギターを弾いてアダルトな歌を歌うフュージョンの人、っていう印象が強いけど、このアルバムはそーゆーのとは違って、ものすごくソウルフル。
ジャズ好きの人がこのレコードをどう評するのかはよくわからないけど、一部の頭の硬いジャズ・ファンに独占させておくのはもったいない、インスト・ソウル・ミュージックだ。
うなぎの蒲焼きみたいに、こってりと脂がのって、香ばしくて旨みたっぷりの曲がどっさり。
あるいは、鉄板で焼きたてのお好み焼きみたいに、アツアツでふわふわ。豚肉の脂にキャベツの甘み、ソースの旨み。
こりゃ、メシも旨いしビールも旨いぜー。

旨みの元は、艶やかで香ばしいギターの音色やジューシーなリズム。脂っこさたっぷりのオルガンもいい味出してますねー。
しかし、根本のところにある旨みの大元は、いわゆるブルース・フィーリング。



さて、これから猛暑になるのか、冷夏でつつがなく過ごせるのか。
どっちにしても、滋養のある音楽を聴いて、大暑の時期を乗り切るべし、だ。
今置かれた状況の中で、どう最善を尽くすか、だ。
半分酔っぱらいながら、グルーヴィーに行こう。











選挙定食

食べ物に関して、些細だけど譲れない部分はきっと誰にでもある。
ハンバーグは食べたいけど、コーンスープじゃなくって味噌汁が飲みたい。
トンカツはソースが基本だけど、今日は大根おろしダレで食べたい気分。
チャーシューたっぷりのラーメンもいいけど、メンマをたっぷり乗せたい。
けど、外食ではなかなか自分の好みを思いのままに選ぶことはできない。
残念ながらほとんどの場合、料理店が「うちのメニューはこれ」とあらかじめ決めたものしか食べられないのだ。

まぁ、食の好みなどは個人的なものでどうでもいいことなのだけど、政治となると、それがそのまんま世の中の行き先に反映されてしまうのだから困ってしまう。
「選挙を前にした各党の政策は言わば定食みたいなもので、有権者は料理のひとつひとつを選ぶことはできない。」
と言っていたのは、池澤夏樹さんだったか。
有権者は、政策をセットメニューでしか選べない。
誰もが喜ぶ経済政策が魅力的だったので注文したら、増税と軍備強化がセットで付いてきた。
えっ、こっちはいらないよ、なんて後から言っても後の祭。
事実上は「有権者に政策を示して、信任されました。」ってなことをしゃあしゃあとのたまわれたりしてしまう。

定食のメニューをひとつひとつ選べない以上、結局のところ、メニューはシェフにお任せすることになる。
信用できるシェフならそれもありだろうけど、そのシェフが信用に価するかどうかの情報は極めて少ない。もしくは、イメージ、雰囲気にひどく偏っている。

老舗のセットメニュー戦略に対抗できる近隣のお店も、どうもいまいち信用がうすい。
新しくできたお店に入ってみたら、あまりにも奇抜すぎた、とか。
消費税ゼロ、教育無償化、年金増額なんておいしそうなメニューを掲げてはいるけれど価格がわからない、とか。
自分とこのメニューそっちのけで、隣のお店の悪口ばっかりとか。
お客そっちのけで店員同士が言い争いばかりしているお店もありそうだ。


個人的には、憲法を見直してみることも大反対ではないのです。
制定から70数年経って、今の時代に合うものに見直してみることはあってもいい。そういうプロセスの中で自国の平和と地域の平和をどう維持するのかをもう一度ちゃんと論議する中で、国民が本当に望む憲法を制定することはありだと思う。
ただ、改憲といえばイコール国軍保有、護憲といえばなにがなんでも九条死守、というイエスかノーの二者択一しか選択肢がないというのはどうにも歯がゆいのですよね。
消費税だって、0%だ5%だ、いや10%必要だという目盛りの上げ下げ以前に、どう使うのかって問題が先のはずなんだけど。


なんて、いろいろぼやきつつも、投票にはちゃんと行くのですよ。
義務を遂行せずに権利だけ主張するわけにはいかないからね。


People / Susan Tedeschi

スーザン・テデスキ姐さんの“People”。
歌われているのはこういう言葉。

People, People
don't you know you have a voice?
People, People
don't you know you have a choice?

そういうことですよね。
スーザン姐さんが歌うと、とても力強くしかもしなやかだ。

まずは意思表示をする。
投票に行かないことは、結局「都合のいいように世の中を回したい人たち」を利することににかならないのですよね。
そもそも権利放棄したんじゃ、文句すら言えない。
積極的な選択ではないにしても、100%の一致でないにしても、あれよりはこっちのほうがまだましだというレベルだとしても。
行かないよりは行ったほうがずっといい。絶対いい。
この国の在り方を選ぶのは、私たち自身。
黙ったままだと、特定の利権と密着している人たちの思いのままにされてしまう。普通に暮らしたいだけなのに、誰かの道具のように扱われてしまう。
そんなのは、嫌だなぁ。
僕らの暮らしは、あんたたちの道具じゃない。

People, People
don't you know you have a voice?
People, People
don't you know you have a choice?

choiceを行使してvoiceを伝えよう。





やさしさ

午前8時40分、会社近く。
駅の改札を出て階段を降りたら。
路上になんだか、ぬいぐるみみたいなものが転がっていた。
大きさは掌ほど。
青と白のもけもけに黄色いくちばし。
ドナルド・ダックのぬいぐるみのストラップだった。
誰かに踏まれたのか、少しひしゃげて汚れている。
一旦立ち去ろうとしてから、ふと立ち止まった僕は、引き返して、ドナルド君を拾い上げ、汚れを少し払い、駅の建物の壁に立て掛けた。
不慮の事故に遇って瀕死の重体っぽく見えたドナルド君は、壁に立て掛けると、ちょっと誰かを待っているような感じになった。
「きっと持ち主が探しに来るから、そこで待ってるといいよ。」
心の中でそう呟いて、僕は会社への道を急いだ。




ええ。
優しい人だとよく言われます。
ハイ。
実際、優しいと思う。

でも、それは本当の優しさなのか、ともうひとりの僕。
「そりゃ、路上に転がってるよりは、壁に立て掛けたほうがいくらかはいいだろう。
でも、本当に落とし主のことを思うのならば、どうして遺失物拾得所まで行かなかった?」

いや、だって、出勤時間も迫ってたし。

「そやな。お前の優しさなんて、所詮その程度。結果に責任を持たない、自分勝手なやさしさ。自分都合でできる範囲のことだけやって、独善的にいい気分になってるだけなんだよ。」

・・・

そうなんだろうな。
僕の優しさなんてその程度。
はっきり言えば、落とし主のことよりも、あのままドナルド君を路上に放置したときに、あとで自分が嫌な気分になるのが嫌だったんだ。

あの日、そのあと雨が降った。
夜になって仕事を終えたあとに同じ場所に戻ったとき、泥まみれでぐしゃぐしゃになったドナルド君を見てしまうのが嫌だったんだ。
ひょっとしたら大切な人にもらって離さずに持ち歩いていた大事なものだったんじゃないか、失くした持ち主は今にも泣きそうになっているんじゃないか。
そういうことを想像しだすと止まらなくある。持ち主が見つけたときには、無惨な姿、、、あぁ。
こんなことになるんなら、あのとき拾ってあげるんだった。
あのとき拾ってあげるんだった。

・・・そう思うのが嫌だったんだ。

ただそれだけ。
自分が嫌な思いをしたくないから、優しいふりをしただけ。

清志郎が歌っている。

♪誰ぇもー、やーさしくなんかなーい
思い違いー、ひとりよがりのー

そう、優しくなんかない。
自分の気持ちが快い方へ行動しただけ。

でもね。
それでもいいんじゃないのか、と最近は思うようにしている。
それでいいんじゃないか、と。

自分の気持ちが快い方へ行動した結果として、誰かも快くなってくれるなら、誰かの気持ちが少しでも楽になってくれるなら、それが何の悪いことであるだろう。
ないものねだりのわがままで、誰かがああしてくれないこうしてくれないと駄々をこねて結果的には誰かを不愉快にするよりは、例え自己満足だったとしても優しい方がいいに決まってる。

自分を優しい人だとは思わない。
優しさを誰かに押し付けたり恩を着せたり、せっかく優しくしてやったのにどうして優しくしてくれないんだなんて憤ったりはしない。
そもそも誰にだって優しいわけじゃないし。
ただ自分が優しくしたいからする。
辛辣な言葉で誰かを傷つける自分より、優しい自分の方が好きなんだよ。
優しい人ではなく、優しくするのが好きな人。
それでいいんだと思うんだ。

「ま、それをわかった上でそうしたいんならそうすればいい。
そうでありたい自分を思い描いていていれば、そのうち自然にそうなるもんだよ。」
ともうひとりの僕。

そやろ。
そういうことにしておいてくれ。



夜7時半。
小雨の降る中、朝と同じ場所に戻った。
ドナルド君は居なかった。
どうなったのかは知らない。
僕は僕なりのハッピーエンドを思い描いておくことにする。
それでいいんだ。




あなたのやさしさを俺は何に例えよう / エレファントカシマシ










もしDJだったら goldenblue夏の巻

僕が社会人になりたての頃、つまりはまだまだ「遊び盛り」だった頃、『日本の夏、サザンの夏』というキャッチコピーがあった。
会社の先輩や同僚なんかと夏に車で出かける、となると、カーステレオでは必ずサザンをかける奴がいた。
カラオケに行けば必ず、桑田の真似をして歌う奴がいた。
・・・苦手だった(笑)。

サザンオールスターズの音楽そのものは、好きというほどではないけれど嫌うような音ではない。
ただね、サザンを大好きだという人たちとはあまり仲良くなれなかった。
いや、もちろんサザン好きの友達もいるし、友達がサザンを好きだということをもって友達ではなくなる、というようなことではもちろんないのだけれど。

なんとなく気が合わないものをわざわざ聴く必要もないし、みたいなつっぱった思いもあって、ほとんどちゃんと聴かなかった。
これは、夏=タツロー、みたいなのも同じ。
こういうのっていわゆる、偏屈とか天の邪鬼とかいうことなんだろうという自覚はある。
でも、実際そう思うんだから仕方がない。

今思えば、苦手だったのは、サザンの音そのものではなく、彼ら彼女らにとって、サザンが「音楽」ではなく「イケテるアイテム」だったことだったんだろうと思う。
それは、僕の音楽に対して感じるものとはきっとかけ離れている、と。



サザンの代わりによく聴いていたのが、メンバーの青学時代の後輩で、今もサザンのサポート・ギタリストで活躍中の斎藤誠さん。
サザンと同じく70年代のアメリカン・ロックをふくよかに吸収した音はとてもなじみやすく、少し控えめな感じもクセがなくていい。


La La Lu / 斎藤 誠

“小さな頃見た
あの映画のように
最後は必ずいつも
思った通りのハッピーエンド”


山下達郎の代わりに聴いていたのは、村田和人さん。
キラキラと輝くようなポップなハーモニーと、せつないメロディーにキュンとする。


Boy's Life / 村田和人

“水の星座のガールフレンドは
気が強くて足も早い
揃いのバンダナ僕が失くしたとき
三日もふくれてた
聞いたよ、君が母親だなんて
可笑しいね”


日本の夏のポップスといえばもうひとり、南佳孝さんも忘れちゃいけない。
片岡義男みたいなキザでクールな世界観は中高校生の頃にはピンとくるものではなかったけれど、なんとも苦い感じと青っぽい香り、そしてどこかあっけらかんとしたクールさはやはり素敵だ。
声も渋いよねー。


遥かなディスタンス / 南佳孝

“離れても愛してる
遠く平線描いていても
君のこと忘れないよ
こんな青空の日には”


このあたりは天の邪鬼でも素直に聴ける。
その違いはなんなんだろ?

なんて思いつつ、もう一曲、めれんげの曲を。

ロックンロール!なjukeさんだけど、彼の作るメロディーは、意外にもポップで、しかも直球ストレートというよりはひねりが効いていている。


曖昧なリズム / めれんげ

“遠く離れてても
君とならだいじょうぶ
何の裏づけもない
ただ恋しくてたまらない”


いい感じ。
下村さんの甘い音色のギターがちょっと夏っぽいこの曲もかなりお気に入り。



まだまだ梅雨空が続く今年の7月。
涼しいのはありがたいんだけど、これだけ雨が続くと、キリッとした夏空が少し待ち遠しくもなる。
梅雨の合間にはかすかに蝉の啼き声が聞こえてきて、真夏はそんなに遠くはないと知る。
天気予報では来週もずっと雨。
まぁいいや。
気分だけでも夏っぽく行くぜー♪





7・6 六本木 Bar Deuce

7月6日(土曜日)、六本木でのjukeさんのライヴ
jukeさんの“勝手に40周年イヤー”を勝手に全部見届けてみよー、ってんで今回ものこのこと東京までやって参りました。
泊まりは3500円のカプセルホテルでお安くあげつつも、行き帰りは新幹線で快適に行くぜー。
何しろもう昔ほど若くないからね(←当たり前)、仕事明けの週末の長距離バスはさすがにキツい(笑)。
東京行きのぞみは超満員なのに、ひかりは自由席もガラガラなんだよ。
ほんの30分しか到着時間は違わないのに。

知らなきゃなんとなくのぞみに乗って窮屈な思いをするんだろうけど、ひかりの存在を一度知ってしまうと「あぁ、こんな居心地のいい世界をなんで知らなかったんだー」って思ったりする。
ブログの世界もちょっとそんな感じ?
「ブログで知り合った人たちと会うなんてどーなんだろ?」って昔は思ってたけど、一度この楽しさを知ると、はまってしまうものでして。

ま、そんなわけで今回は、jukeさんのライヴッ!というよりは気楽なブログ仲間のオフ会に参加するよーな気分で東京へ向かったのでありました。





午後6時半、jukeさんがおもむろにアコギを取り出して“I Shall Be Released”の弾き語りでライヴは始まる。
おー、いいねー。
集まった皆さんの気持ちが自然と音に吸い込まれていく。
いつも演る、インプレッションズの“”It's Alright”で手拍子して一緒に自然に歌って、ビートルズ好きのnonさんへとのコメントで紹介された“A Hard Day's Night”で盛り上がって。
「歌ってもいいよー。歌わなくてもいいよー。どっちでもいいよー。」
っていつものMC。
あれ、好きだな。
自分の思い通りに楽しめばいいんだ。
どんなふうだって君ならOKだ。
そんなメッセージ。

『めれんげ一人旅』のはずが、仕事で東京に来ていたドラムの藤倉さんも参加。
歌を後ろから支える藤倉さんのドラムはさすがです。
“あこがれの北新地 改め あこがれの六本木”や“ジェットでぶっとぶ”ではいい感じの歌も聞かせていただきました。

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第二部後半では、Alleynutsのkazさんと達郎くんも合流。
達郎くんのビシッと引き締まったタイトなドラムとKazさんの豪快な爆音ギターによるめれんげナンバーは、いつものメンバーやjukeさん一人で演るのとはまた違うハードさやドライヴ感があって。
なんていうか、ミック・ジャガーがチャーリー・ワッツと演ってるのとサイモン・フィリップスと演ってるのくらいの違い?
例えが適切かわからないけど。
まー、とにかくめっちゃかっこよかったです。って、しろーとの感想かよっ(笑)。

※1曲だけツイキャスでアップしたので、よろしければコチラを。

http://twitcasting.tv/c:goldenblue67/movie/554258556


20年前に一度演ったきり、っていうラブソングや「新記録を作ろう」や「君はわかってる」、あとルースターズの「撃沈魚雷」・・・いろいろ書こうとは思ったんだけど。
実は、けっこう早めに酔っぱらってご機嫌になっちゃって、あんまり細部までちゃんと覚えてない(笑)。

あの土曜日の夜を象徴していたとすれば、二部の最初の方で演った“Mona”だなー。
この日、アンプの調子が悪くてjukeさんのエレキの音がたびたび止まってしまうアクシデントがあったんだけど。
“Mona”のときもjukeさんのギターの音が止まってしまったのです。
その時、藤倉さんは演奏を止めずそのまんまドンストトントン、ドンドンってジャングル・ビートを叩き続ける。
客席から誰からともなくドラムに合わせて“ヘヘイ、へヘヘイ、モーナー♪”の掛け声。
その間にマスターがアンプをセットアップして、無事いつもの演奏へ。
juke氏、メンバーと客席に助けられるの図(笑)。
でも、これ、なんかね、jukeさんらしくていいな、って思ったんだよ。
いや、そう言っちゃうとjukeさんが情けないみたいに聞こえちゃう?
そーゆーことではなくって。

自分が楽しむために、みんなが楽しめるために、みんなが楽しんでいる感じを自分が楽しむために、いろんなことを演っちゃうjukeさん。
いろいろめんどくさいことも多いだろうけど、結局やっちゃうっていうのは、すごいエネルギーだな、っていつも思うんですよね。
マッチョな感じのタフさ満々のエネルギーじゃなくって、限られたエネルギーを全部、好きなこと、自分が気持ちがいいとこへ集めていく感じ。
ひとりじゃできない。
だから、いろんな人の手を借りながら巻き込んでいくjukeさん。
どんどんいろんな人に助けられながら、やりたいことをやる。
結果的には自分もみんなもハッピーにする。
それが、らしいな、っていうか。
それでいいんだ、それがいいんだ。
そーゆー感じ。

助けられている感じはほんとはあんまりかっこいいものではないのかもしれない。
できればそんなに観られたいものではないかもしれない。
観せたい自分があって、一方で、観せたくないけどみせてしまった自分や、観せたくなかったけどついみられちゃった自分がいて。
でもね。
そういうところをふつうにさらけ出してくれる人の方が、100%完璧に武装して弱みや裏を一切みせない人よりも信用できる。
そんなことを、ちょっと思ったんですよね。
少なくとも僕はそうだ、と。




今回はなぜか、演奏そのもの以上に、集まった皆さんとの何気ない会話やさりげない仕草の方がとても印象に残っているのです。


「この“You Can't See Me”、かっこいいね。誰のバージョンだろ?」
「これね、あの人たちよ、ほら、あれ、マシュー・スイートとスザンナ・ホフス。バングルスの。」

「この“Lean on me”は誰の?」
「これ、あれだよ、Play For Changeのシリーズ。」
「あぁ、世界中でいろんな人がセッションしてるやつね。」
「あれ、いいよねー。“Dock Of The Bay”とか“Stand By Me”とか色々な演ってるよね。」

「山口、この“Don't Cry No Tears” 、ええやろー。」
「ニール・ヤング?」
「あの、鳥のジャケットのアルバム、なんてったっけ?」

そんな、jukeさんセレクトのBGMをネタにした会話とか。

BGMといえば、mamechiさんとjukeさんの横で、かかっていた“(Just Like)Starting Over”に合わせていい気になって調子に乗ってフルコーラス歌っちゃってた俺、とか。

アンプがトラブったときに、マスターがささっと直しちゃった、その手付きの鮮やかさとか。

テトさんからのひまわりの花束と、一緒に届いたプラカードにあった“めれんげさん江 Te to”っていう文字とか。

波野井くんの、とても普段教頭先生をやっているとは思えない3つのおっきないかつい指輪とふたつのリングとか。

あすてかさんがおもむろに立ち上がってカウンター横でタバコに火を点けながら、肩でリズムを取っていた姿とか。

PATAさんの赤いシャツとかシャイな笑顔とか。

スロウな曲にあわせて揺れるみゅうちゃんの後ろ姿とか。

カメラ向けたらパッと親指立ててくれたnonさんのチャーミングさとか。

kazさんのギターの手元を狙うジョーさんのカメラのレンズの長さとか。

駅までの送る道での、ちびさんとの短いデートで交わした内緒の会話とか。

ライヴの前呑みでの赤札屋の窓にずらっと並んだちょうちんや、チャイニーズのホール係のつっけんどんさや、ピーマンの入っていなかったナポリタンや、「このポテサラ、これで380円やで」となぜか誇らしげに語る藤倉さんとか。

なぜかDeuceのカウンターにあった、花マロさんのアフロヘアーの写真とか。

DEGUちゃん作のjukeさんのイラストが貼られた集金箱とか。


そういうひとつひとつのことが、すごく印象に残っている。

十何年とかしたあとにね、そういうひとつひとつのことをふっと思い出すのかもしれないな、なんて。
ある日突然に。何気なく。

そういうのも何となくいいよな、って。

そんな夜でした。



覚えていない、と言いながらだらだら書いたね。

要は、、、楽しかったんですよ、俺。

それって、すごくいいことだと思わない?



以上、報告終わり(笑)。

続きはまた秋に。




音楽歳時記シーズン3 「小暑」

7月7日が小暑。
七夕なのに本格的に梅雨。
じとじとと雨が降って鬱陶しいうえに、湿気が高くて蒸し暑い。
頭はのぼせるくせに、足元は冷えたりして、どうにも体調の調節が難しい。
よって、睡眠不足、食欲減退。
だけど、食欲減るからって、あっさりしたものばっかり食べてたんじゃダメだ。
どうせ麺類なら、そうめんよりも、ごってりした鍋焼き風味噌煮込みうどんとか、キムチたっぷりのチゲ鍋風うどん食べて汗をかくとかしたほうがいい。
麺類じゃなくて、カツカレーとか焼肉チャーハンとかでもいいんだけど。
或いは、こういうときこそステーキとか。
噛みきるのにアゴが疲れるくらいごっつい奴。
まだまだこれから始まる暑い夏、がっつりスタミナを蓄えておくべきだ。

音楽も同じ。
ゆるゆるのリラックス・ミュージックでのんびりくつろぐのは夏休みに入ってから。
今は、湿気が高くて暑苦しいくらいの爆音を浴びておきたい。

ってなわけで、小暑のチョイスはドカンとガツンと爆音を。
ジミヘンでいこう。

20190624210556a84.jpg
The Best Of / Jimi Hedrix

ジミ・ヘンドリックスがロックにもたらした革命的な存在感とか、その後のロック・ギターの在り方そのものをそっくりひっくり返してしまった超絶技法とか・・・それはそれで凄いんだけど、心を揺さぶってくるのはそこじゃない。
圧倒的なまでの熱量だ。
この熱量を、浴びたい。
むせかえるような暑苦しいシャウト、泥臭くて湿度の高いリズム、熱さで弾けとびそうなギター。
瞬間的に高温でバーッと熱く燃え上がり、周囲を燃やし尽くしてあっという間に燃え尽きて消えてしまうような高熱。
聴いているだけで汗が噴出してくる。
汗と一緒に不要な老廃物も流れていく。
まるでサウナ、心の新陳代謝だな。

老廃物をすっかり出しきったら、とりあえずは食おう。
ガッツガツと、バリバリと。

暑さに立ち向かえるタフなエネルギーを、たっぷりと吸収するのだ。






ハトはなぜ首を振って歩くのか

休みの日に何してる?って聞かれると、意外と困ります。
外出しないといけない用事がない限り、ほとんど家でゴロゴロしているからです。
ゴロゴロして何をしてるか、っていうと、だいたい本を読んでいる。
でも「読書。」と答えると、なんかインテリぶってる感じがしてちょっと違う気がする。
「まぁー、本読んだりとか?」ってはぐらかすとだいたい「どんな?」って聞かれてまた答えに困る。
たいがいなんでも読むからだ。
「東野圭吾とか。」とか、わかりやすいの答えておけばいいんだろうけど、読んでいないものは答えられない。
「うーん、歴史関係とか、科学関係とか、まぁ小説とかエッセイとか、いろいろねぇ、、、」とはぐらかすように答えると、なんだか聞いた相手も、変な質問したのかな、とか気まずい感じになってしまって、そこで会話が途切れてしまうのだ。
すまないねぇ、キャンプとかサーフィンとか、或いは競馬とか麻雀とかそーゆーわかりやすい趣味じゃなくって。

2週間に一回、図書館に行って、なんとなく気が向いた本を5、6冊借りてくる。
夢中になって一気に読んでしまうものもあれば、手付かずで返却期限になってしまうものもある。

20190702001143dc7.jpg
ハトはなぜ首を振って歩くのか / 藤田佑樹

最近読んだ本で、おもしろくってあっという間に読んでしまったのが、例えばこの本。
雑学系とかじゃなくって、けっこうちゃんとした研究書。

「ハトはなぜ首を振って歩くのか?」
・・・誰もが一度は疑問に思うけど、けっこうどうでもよくってちゃんと調べる前に忘れちゃうような疑問。
それを、真剣に観察して論文を発表する研究者がいるんだから、世の中おもしろいわけで。

そもそもを紐解けば、人間と鳥の、構造の違いにたどり着く。
ハトが歩きながら何をしているか、っていうと、地面のエサを探して歩いているのですね。種とか、虫とか。
人間でも、例えば動いている電車の中で風景を見るときには、目が流れる景色に合わせて行っては戻りまた行っては戻りしていますが、ハトの首振りはあれと同じことなんだそうだ。

動きながらモノを見ると焦点がぼやけてしまう。
移動しながら焦点がぼやけないようにするためには、焦点を固定しておかなくてはいけない。
図で書くとよくわかるんだけど、動いている間中、焦点をずらさないために、首の位置を固定しているわけですね。

201907020017152ac.jpg

頭の位置を変えないようにして体だけ前進。
一歩進めばまた、首を突きだして別の焦点を定め、頭の位置を変えないようにして体を移動させる。
その繰り返し。

あー、なるほど。
なんとなくわかった気がするでしょ。

でも、研究者というのは、そこからさらに疑問を持つ。

「じゃあ、なぜ鴨は首を動かして歩かないのか?」

・・・なるほど。そう言われりゃそうだ。

鴨が首を振って歩かないのは、歩くときに「焦点を定めてちゃんと見る必要がない」から。
鴨は、主に水の中でエサを取るので、歩いているときっていうのは単なる移動なんですね。
だから一生懸命何かを探しながら歩いているわけではないので、首を振らない。
ハトが歩いているときっていうのは、単に歩いているんじゃなくって、一生懸命エサを探しているわけなのだ。

そこでまた新たな疑問。
首ごと動かすなんて効率悪い。
目だけ動かせばいいのに?

実はここには、鳥ならではの理由があるようです。
鳥は、空が飛べるようになる進化の過程でとことん体格を軽量化しているのですね。
頭が重いと飛ぶときにバランスが悪いので、特に頭周りは軽くしたい。
一方で、鳥は視覚でエサを探すため、目は大きいほうがいい。
大きな目玉を動かすためには、目の周りにたくさんの筋肉が必要で、そうすると重くなってしまう。
じゃあ、目玉動かさなくっていいや、首を動かせばそれで足りる。。。

ということで、鳥の目玉はあんまり動かせないのだそうです。
よく小鳥が首を傾げてこちらを覗き込むような愛らしい仕草をします。
ん?なんか疑問に思ってんの?みたいな。
あれ、目玉動かせないけどもっとよく見てみたい、ってことで片目の焦点を合わせているわけですね。

あ、おもしろくないっすか、この話(笑)。

おもしろくないよねぇ。。。

どーでもいいよねぇ。。。


でもね、違いを知る、違う理由を知る、って大事なことだなぁ、と思うわけですよ。
構造上の違いっていうのは、行動に与える違いが大きい。
構造上の違いというのは、育ち方暮らし方が違えば変わってくる。
これは、心の構造も同じこと。

例えば、「韓国人はどうして未だに日本人の謝罪を受け入れないのか」とか。
「自民党支持者は(或いは共産党支持者は、或いは巨人ファンは、阪神ファンは・・・なんでもいい)、どうしてすぐにそーゆー発想、発言になるのか」とか。

自分と違う人の意見に対して、反論したり、否定したり、存在そのものを抹殺しようとしたり。
ブログの世界でも時々ありますかね、意見の違う人から誹謗中傷や心ない罵詈雑言のコメントを書かれたりするようなこと。

そーゆーときに、キレたりムカついたり、逆におんなじように誹謗中傷合戦したりするよりも「なぜ??」って考えてみる方がおもしろい。
「どーしてこの人はこういう風に思うんだろ?どうやら自分とは精神の構造が違うんだろうな。」
・・・そーやって、どーして?なぜ?って考えていくと、少なくともムカついた気分は遠くへ行く。
例え解決にはならないとしても、無用で不毛な喧嘩をせずに済む。

違いを知る、なぜって考える。
客観的に理性的に、観察を通じて仮説を立てていく。
そーゆーことって、けっこう大事、
こういう考え方って、意外と世界平和の第一歩なんじゃないのかしら、なんて気がするんですが。。。

あれ、ハトの話から、いや読書の話、最初は休日の話か・・・
最初の話題からずいぶん大きな結論になってしまいました。
どーしてそうなっちゃうのか、自分で研究してみようかと思います(笑)。




Appendix

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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