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洋子さんの本棚 付録対談 goldenくんとblueくん

golden(以下、g):『洋子さんの本棚』はとてもおもしろかったのだけど、本を軸に会話する本編とは別に〈巻末付録 人生問答〉として、インタビュアーの質問に対してお二人が答えるというものがあって、これがまたとてもおもしろくって。思わず、お二人の会話の中に入って「そうそう、それでねぇ~」と言いたくなるような。blue(以下、b):人生いろいろありつつ、ちゃんと意思を持って生きている人たちだからこその含蓄のある問答や...

記憶のあめ玉 ー洋子さんの本棚ー

お正月。時節柄、家族と過ごす時間が多かった。年末に入院した母親の世話とお見舞いもあって、普段はまるで会わない兄弟三人が顔を揃えたりもした。親兄弟というのはどちらかというと苦手なんですよね。身近過ぎてかえってうまく話せない。感謝の言葉を伝えたりするのも苦手。これは大人になってもなかなか変わらないなぁ。想定外の入院になって落ち込み、「もう、体もあっちこっち痛いし、そんなしんどい思いして生きててもしゃー...

名代豆餅  ー日本のすごい味ー

賀茂川と高野川が合流する場所、通称出町デルタ。この時期は底冷えする京都だけど、その日は幸い北風もおとなしくてそんなに寒さを感じなかった。橋の向こうに見える鞍馬山はうっすらと雪の帽子を被っていたけれど、中洲にある飛び石では観光客や子供たちが遊んでいた。水際にはゴイサギが獲物を狙ってじっと立っている。その脇にはカラスが二羽、水辺には鴨、空にはトンビとユリカモメ。学生時代と最初の会社を辞めた無職の頃、こ...

柿は柿色

ぶらりと散歩していたら、あるお家の軒先で柿がたくさんなっていた。「きれいなオレンジ色。」と思ってから、それはなにか違うんじゃないか、と思った。柿は柿色。いつからあの色のことをオレンジ色と呼ぶようになったのか。子供の頃に持っていた色鉛筆では橙色となっていたけど、ダイダイなんてもはや現物を見るのはしめ飾りだけだ。ピンクは桜色や桃色、紅梅色、薄紅色、紫なら藤色、菫色、藍色、赤にだって朱色も緋色もあるし紅...

◇台風の夜のカラスと「ライ麦畑」

先日の台風の夜のこと。9時くらいまではなんてことなくって「台風来る来る詐欺か?」って思ってたら10時くらいから吹いた風のすごいのなんのって。ベランダの向こうに見える大きな木が今にも折れそうにしなっていて。ふとカラスのことが心配になって「こんな夜にカラスたちはどこで眠るんだろう。」ってFacebookで呟いたんだけど。うちの近所には宮内庁管轄の大きな森があって、そこが近所のカラスたちのねぐら。この季節だとま...

◇固有名詞統一戦線、もしくは役に立たない雑学

何気に気になりませんか?なぜ、金正日はキム・ジョンイルなのに、周近平はシュウ・キンペイなのか。金正日は日本語読みでキン・ショウニチと呼ばず現地語読みでキム・ジョンイル、でも周近平は現地語読みでシー・ジンピンとは呼ばない。これは1984年に韓国の要人に関しては現地語で表記せよ、と韓国からの申し入れがあったことを受けてのもの。日本の植民地支配時代に創氏改名を押し付けられたことへの反感と自立心が背景にあ...

◇ポケットに物語を入れて

ポケットに物語を入れて / 角田光代文庫本には必ず巻末に解説が載っている。この解説を読むのがけっこう好きだ。場合によっては、つい解説から先に読んでしまうという、本読みとしては邪道極まりないことをすることもあるくらい。邪道だろうがなんだろうが、好きなものは好きなのだ。その解説で書かれたことが、実際自分が読んだ感想ととても近いこともあれば、まるで違うこともあるのだけれど、たぶんそういうことはどっちでもよ...

◇パックス・モンゴリカ

パックス・モンゴリカ ーチンギス・ハンがつくった新世界ー / ジャック・ウェザーフォード「モンゴル帝国」について最初に興味を持ったのは、エジプト・トルコへ旅行した時にたまたまトランジットでモスクワに立ち寄ったことがあってからのこと。いわゆるバックパッカー的な貧乏旅行で、当時まだソ連だったエアロフロートがカイロへ行くには一番安かったのだ。モスクワで一泊して赤の広場とかを観て、数時間街をうろうろした。そ...

◇みんなの図書室

「電車の中に乗っている人が全員スマホを見ていた」なんてことがよく言われる。たいていは否定的な文脈で、新聞の投書欄なんてガキやジイサンがよくこーゆーこと書いてたりする。「近頃は」云々とか、「僕は読書をしたほうがいいと思う」みたいなトーンで。確かに、こんな現象はこの数年のことだ。でも、それは悪いことなのだろうか?通勤電車、隣りあわせた見ず知らずの人たち、その人たちのと何か心を通わせる必要がどこにあるか...

◇人生相談

基本的には、人に悩み事の相談はしない。悩み事がないわけではない。大きなことから小さなことまで、生きてりゃ誰でも困ったことや何かを選択しないといけないことはいつだってあるわけで、でもほとんどの場合、どうすべきかっていう答えは自分の中にすでにあるんですよね。人生の大きな岐路、例えば高校や大学の進路、就職先も退職も、ほとんど相談せずに自分で決めた。結婚だけは相手があるもんだから相談したけどね(笑)。幸いに...

♪New In

「入院ってしんどいですねー。」「やることなくてめっちゃヒマでしょ?」入院となると必ず言われる入院あるある的なこれらの言葉ですが、僕はあんまり当てはまらないのです。元々環境順応性は高いのか、例えば「枕が変わると眠れない」というようなことがない。その上、冬の間は3ヶ月ほど冬眠したいというくらいの基本出不精。ひまをつぶす方法なんていくらでもあるのだ。従って入院はパラダイス(笑)。仕事休んじゃってご迷惑をお...

◇イスラームから見た「世界史」

小学生の頃から、得意な教科は国語と社会だった。3才のときに大阪で万博があったんだけど、その公式ガイドブックが人生初の愛読書で、そこに載っていた国や国旗は片っ端から覚えていたらしい。だから小学生の頃から、イギリスの正式名称はグレート・ブリテンおよび北部アイルランド連合王国だとか、北朝鮮は朝鮮民主主義人民共和国だとか、当時のソビエト社会主義共和国連邦だとか、そーゆー舌を噛みそうな長い名前なんかもスラス...

◇不機嫌な長男・長女、無責任な末っ子たち

不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち / 五百田 達成久しぶりに早く仕事をあがった先日、ふらっと寄った本屋で平積みされていて、なんとなく興味が湧いて。こーゆー性格診断的なものには懐疑的ではありつつも、わりと好きなんですよね(笑)。人間の性格というものは、生まれもったものと並んで、どういう環境でどう育ったのか、しかも幼少期にどういう環境でどんな経験をしたのかにかなり大きな影響を受けると思います。この本は...

◇鳥を識る

鳥を識る / 細川博昭サイエンス・ライターの細川博昭さんは、鳥に関するあれこれを、いろんな視点から研究されている方のようで。カラスやサギが大好きな自分としては、かなり興味深く読みました。細川さんの論によると、鳥は哺乳類とはまったく違う方法で洗練された進化をした高等生物で、哺乳類と優劣をつけられるようなものではない。しかもヒトは哺乳類の中では一番鳥類に近い発達をした生き物と言えるそうで。例えば「二本足...

◇不思議な羅針盤

うちの職場には喫煙室的なものはなくて、喫煙者は非常階段に置かれた喫煙コーナーで煙草を吸う。雨の日には雨が降りかかるけど、喫煙コーナーが外にあるおかげで、一日に数回、空を見上げたりその日の気温を体感したりする機会があるのは、秘かにありがたいと思っている。その非常階段に、蝉の死骸が転がっている。もうかれこれ3週間以上だろうか。短い命を生きて、夏の終わりにここで力尽きた蝉。都会の真ん中の4階なので、アリ...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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