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♪VIRGIN BEAUTY  -MV番外編SNNその5‐

Virgin Beauty
Virgin Beauty / Ornette Coleman & Prime Time

Released:1988

3 Wishes
Bourgeois Boogie
Happy Hour
Virgin Beauty
Healing The Feeling
Singing In The Shower
Desert Players
Honeymooners
Chanting
Spelling The Alphabet
Unknown Artists

何なんでしょうね、この不思議な感じの音楽。
ふわふわしてつかみどころがない感じ。童謡みたいな感じやインドやアラブ的な要素も混ざった独特の無国籍チックなメロディー、どこか奇妙にズレているような感じもするギターやベースのハーモニー、それぞれの楽器が違うリズムをたたいている摩訶不思議さ。
このどこか奇妙なズレは、とてもむず痒い感じがする。
脳内の感覚中枢のどこかがおかしくなってしまったみたいな感覚に陥ってしまう。

オーネット・コールマンは、言わずと知れたフリー・ジャズの元祖。
フリー・ジャズというと、無機質でインダストリアルであっちこっちでわけのわからないフリーキーなメロディーやめちゃくちゃなリズムがノイズも交えてところ構わず鳴りちらかしている、というイメージがありますが。コールマンさんの音楽にもそういうのもあるのでしょうけど、基本この人の音楽にはちゃんとメロディーがあって、この人なりの根拠と理論があって鳴らされている感じがします。
その根拠と理論は、一般的な常識とはずいぶんかけ離れているので奇妙な感じを受けるけれど、そもそもの成り立ちが違うみたい。
例えれば、私たち哺乳類をはじめとする脊椎動物のからだの成り立ちが、カニやエビや昆虫みたいな甲殻を持った無脊椎動物たちと根本的に違うみたいなものかしら。骨があって周りに肉があり皮に覆われている我々にとって、肉を包む皮そのものが骨格の役割をしているのはかなり理解し難い感覚で、それくらいそもそもの成り立ちが違うと思いながら聴くのがいいんではないか、と。

ただ、この無脊椎動物的な音楽は、慣れてくると妙に気持ちよいのだ。
普段の常識的世界とはまったく異次元の違う世界に生きているような感覚、今まで自分が常識だと思っていたことが非常識で、非常識だと思っていたことが常識なのではないかと錯乱するような感覚、これはなかなかに刺激的なのだ。
奇妙なのにどこか甘いメロディー。摩訶不思議なのにグル―ヴィーなリズム。
真っ当なジャズが好きな人からすればこれはかなりしょーもないレコードです。
でも、これはひょっとしたら天国の音楽なのかもしれない、なんて思うのです。




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コメント

[C2458]

わんわんわんさん、こんばんは。
そう、隠れ名盤ですね、これは。
オーネット・コールマンの70年代以降といえば“Dancing in your Head”ですが、それより聴きやすくて耳なじみがいいかと思ってます。
  • 2015-01-12 23:02
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C2457]

何処にも分類できないサウンドですね。
これは隠れ名盤であります。
  • 2015-01-12 10:33
  • わんわんわん
  • URL
  • 編集

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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