珍しく風邪をひいてしまいました。 週の前半からのどがいがらっぽくって少し熱っぽくこりゃやばいかもって感じはあって、早めに帰っていつもよりはよく睡眠もとったのだけど残念ながらどんどん悪化、咳が苦しくて安眠すら妨げられる始末に。 疲れが溜まってきている自覚はあった。不安定な気候、外気と室内の温度差、それに仕事がちょっと一段落してほっとして気が緩んだこと、風邪をひいてしまう要因はいくつもあった。 医者へ行ってよく効く薬でももらってくればもっと早く治るのだろうけど、できればあまり薬は飲みたくない。 薬なんて結局症状を和らげる効果があるだけで、大切なのは自己治癒力なのだ。 ほぼ一日食べ物を極力控え、それから体が今何をほしがっているかを率直に考えてみた。 結果食べたのは、スパイシーなドライカレーと、たっぷりのトマト、それから生玉ねぎ。 誰にでも効くのかどうかはよくわからないけれど、風邪のときには生玉ねぎがいい。特に鼻やのどなどの粘膜系がやられているときにはよく効く、気がする。 たっぷりの水を飲んで、湿らせたタオルを口に巻いて眠ったら、かなり症状が回復したのでした。 というわけで、玉ねぎの歌。 マーヴィン・ゲイとタミー・テレルの珠玉のデュエット・ソングのうちの一曲、“The Onion Song ” 。 Greatest Hits / Marvin Gaye & Tammi Terrell 世界はとても大きな玉ねぎだ
苦痛や恐怖はあなたを泣かせる辛味成分
この大きな玉ねぎを駆除する方法はたった一つ
愛の種を植え続けることだ
あらら、この歌では「玉ねぎ」は悪者だったのか(苦笑)。
秘密保護法の成立、集団的自衛権の解釈変更、川内原発の再稼働へのお墨付き・・・世の中どうもきな臭い話であふれかえっている。どっかの幼稚な市会議員の行為ももちろん×だけど、そんな小銭ちょろまかしの子悪党をいじっている間に、もっとやばいことがどんどん進んでいる。
世界に目をやれば、ガザでの地上戦、シリア・イラクでの混乱とイスラム国樹立宣言、そしてウクライナでの戦闘とその最悪の犠牲としてのマレーシア機撃墜・・・世界中、大きな玉ねぎの辛味成分だらけだ。
賛成派も反対派もそれぞれの論理で自分たちが正義だと信じているから、論議は剥いても剥いても中身が出てこない玉ねぎ状況になってしまうのだけれど、その結果として犠牲になるのは若い兵士と罪のない民間人。
武器を使って殺戮を繰り返した結果、戦いに勝った方にも負けた方にも、結局恨みだけが残る。
経済状況や政治状況が悪い時には誰かがその恨みを利用して「我々が虐げられているのはあいつらのせいだ」と吹き込んで民意を作り、やがてそれがまた新たな戦闘の種になる。「愛」すらいつの間にか、国家への愛へとすり替えられてしまう。
力で無理矢理抑え込んだってダメなんだってこと、今までの大きな戦争の歴史から世界は学んできたはずなのに。
目先の利益に目がくらんで欲張ったところで長続きしないんだってことも、世界は学んできたはずなのに。
ずっと抑え込まれてきた側の理屈もわかる。けれどそのための暴力なら許されるのか?
それを力で押さえ込む側の論理は世界秩序の維持?
そのための暴力なら許されるのか?
そんなことは世界の大きな歴史の流れの中では通用しない戯言なのか。
他の国で起きている他人事ではない、この国もいつか巻き込まれる。
玉ねぎの英語ONIONの語源は、ラテン語の「たくさんの層が一つになったもの」という意味があるそうだ。
なるほど、そういう意味でも世界は大きな玉ねぎだ。
玉ねぎは辛味成分もあるけれど、火を通すととても甘くなる。
大きな玉ねぎを甘くする方法はきっとあるはず、と信じたい。
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まったくですね。
タミー・テレルさん、特に個性的でもないし、めちゃくちゃ歌が上手いわけでもないけど、どっか惹かれるんですよね。安定感というか、安心感というか。