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♪日々のあわ -MyVintage(93)-

日々のあわ
日々のあわ / ハナレグミ

Released:2004

いいお天気の休日だ。
久しぶりに、ほんとに久しぶりに何の予定もない連休。この2か月ほどかなり目一杯仕事抱え込んでて、その上イベントごともどっさりあって、ましてそんなへとへとの仕事の抱え込み方すらお前なら当然的に扱われた日にゃぁもう体も心もくったくたで。
ようやく平常運転に戻れそうなところまで落ち着いてきて、ちょっと気持ちも緩んだせいか、昨日から風邪気味。
こういう時には必ず風邪をひく。体がさすがのにもう休んでいいよ、って言ってくれているのだろう。
だからせっかくのいいお天気だけれども、のんびり引きこもっておくことにする。

こういう気分、こういう体調の時に聴く音楽は、やはりアコースティックで穏やかなものがいい。
ほんわりゆるい気持ちで心を解放させることができるもの。
ほんのちょっとセンチメンタルで、だけどほのぼのと優しい気持ちになれるもの。
聴いているうちに少しずつ元気が心の底にたまってくるようなもの。
例えば、ハナレグミ。
SUPER BUTTER DOGというファンク・バンドで歌っていた永積タカシのソロ・プロジェクト、なんていう説明などもう要らないくらいサントリー角ハイボールやらアサヒ くつろぎ仕込みなんかのCMで世間一般でもお馴染みだけれど、ほんと永積くんの声はいい声ですよね。
永積くんが歌っていればどのアルバムも最高に素敵なんだけど、一番好きなのはこのセカンド・アルバムかな。

1曲目、うららかSUN。2曲目、レター、あるいはB面の1曲目のイメージの6曲目、嘆キッスあたりはごきげんで楽しくなるリズムのアップ・テンポのナンバーが効果的に配置されているものの、全体のトーンはスロウでしみじみとした歌。
今日みたいに疲れを癒したい気分の日にはこれがとてもしみるのです。
やわらかな音色、おおらかなリズム、包み込むような声、そしてじわっとくることばの切れ端。

アコーディオンやスティール・パンやスティール・ギターなんかのやわらかな音色や歌に寄り添ったシンプルなドラムもいいんだけど、歌そのものがいいんだな。
雲を運ぶ風のように優しく穏やかで、沈んでいく夕日にほんの短い間赤く染まった夕焼け空みたいに、ちょっぴり寂しげで、でも悲しくはない。
笑っているのに泣いているような、泣いているのに笑っているような。
感傷的な思い込みは客観的に見ればほんのちょっと滑稽で、でも日々の暮らしの中でもやもやしたりらいらしたりいじいじしたりざわざわしたり、なんて感情そのものが他人から見ればけっこう滑稽なことだったりするわけで、でもハナレグミの音楽にはそういう滑稽さすらをもを愛おしく感じさせる何かがあるような気がする。
だから何気なく聴いているうちにだんだんと癒される。元気や勇気が少しずつ湧いてくる。
受け止めてくれる音楽、っていうかな。
がんばってるんだからそのままでいいじゃない、ありのままで十分いいじゃない、そんな風に言ってもらえているような気がしてくるんだな。

さて、いつの間にか日もとっぷり暮れた。
熱い紅茶をもう一杯淹れて、からだの底から温まろう。
そしてご飯を食べて、お風呂に入って、あったかいお布団でゆっくり休もう。
明日もまた、くり返される日々のあわ。



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コメント

[C2381]

GAOHEWGⅡさん、こんばんは。
幅広く聴いてますねー。
おっしゃるとおり、4枚目からはファンキー路線かかなり暗めのフォーク路線かのどっちかになっちゃう傾向があって、初期のアコースティックなのに実はファンキー、ブルージーという感じが薄れちゃってきてるのがちょっと残念に感じてたりはします。
というところからやっぱりコレが一番かな、と。
サウンド、歌、ことば、全部素晴らしい。


  • 2014-10-21 23:22
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C2380]

golden blue様 こんにちは

自分もこのアルバム好きです。
穏やかな感じで統一されているのは
初期の特徴ですね。

SUPER BUTTER DOG解散後は
そのファンク要素もソロに持ち込まれたため、
フォーク路線だけじゃなくなってしまったのが残念。
もちろん質は高いのですが。

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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