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♪FROM THE ORIGINAL MASTER TAPES -My Vintage(63)-

ベスト・オブ・バディ・ホリー
From The Original Master Tapes/ Buddy Holly

Recorded:1956~58

爽やかないいお天気の休日。5月は好きな季節だ。
花粉もやっと落ち着いて、エアコンなしで窓を開けてTシャツ一枚でくつろげる。
コタツは眠っちゃうし、コートはめんどくさいし、マスクは息苦しいし、真夏は真夏で汗だくだったりクーラーで冷えたり冷たいものでお腹壊したり(笑)・・・というもろもろのめんどくささから解放される5月。
自ずと気分も爽やか軽やかになって、そうすると必然チョイスされるものはこのような明るく爽やか系になるわけだから我ながらシンプルだと思う。

バディ・ホリーの言わずと知れた名曲群。
AとGとDのほとんど3つのコードでこれだけのポップな曲をたった2年の活動期間の間に量産して、ビートルズをはじめとするロック・バンドに大きな影響を与え、しかも今も愛され続けているわけだからものすごい。

50年代のロックンロールに初めて触れたきっかけは高校生の頃、佐野元春の“悲しきRadio”って曲に出てくる、「ジーン・ヴィンセント、チャック・ベリー、リトル・リチャード、バディ・ホリー any old rock'n'roll」ってフレーズだったのだけれど、この4人の中で誰が一番っていうとやっぱりバディ・ホリーだ。
何しろ、このフツーの佇まいがいいじゃないですか!
エディ・コクランやジーン・ヴィンセントはキメキメでかっこつけすぎ、チャック・ベリーではいなたすぎ、リトル・リチャードに至ってはもうイッちゃってる(笑)、そんな中で、フツーにセーターやスーツ着て眼鏡掛けて、そんなフツーのカッコでかっこよくギターをかき鳴らす姿は、リーゼントや革ジャンやバイクでキメなくったってロックンロールできるんだ、って意味で、不良にすらなれないベッドタウン育ちのしがないの少年に大きな勇気を与えてくれたのですよ。

大好きなのはやっぱり、Peggy Sueに代表される活きのいいロックンロールですね。
ジャキジャキとかき鳴らされるギター、特に間奏の、ラフなコードのカッティングがめちゃくちゃかっこいいんですよね。初めて聴いた高校生の頃は、世間的には長々と難しいギターソロを速弾きする人たちばかりがもてはやされていた時代だっただけに、このかっこよさは衝撃的だった。それからしゃくり上げたり猫なで声になったりのスイート・ヴォイスの合間にはさまる“Au!”とかの小さなシャウト。いろんな能書きなんてどうでもいい、ロックンロールのかっこよさの真髄はまさにここだっ!と思ったのでした。
Rave OnOh, Boy!I'm Lookin' For Someone To Love といった曲のロックンロール的かっこよさ。That'll Be The Dayや、ストーンズのアメリカでのデビュー・シングルになったNot Fade Away、リンダ・ロンシュタットでも有名なIt's So Easy・・・と名曲オンパレード。
そもそもこの人は自分を白人だと思っていないフシがあって、実際アポロ・シアターに初めて白人として出演した経緯は、ブッキングの担当者がテープを聴いて黒人だと思い込んだから、らしい。It's So Easyのコブシの回しかたなんて、なんと黒い!

そしてバディ・ホリーのもうひとつの魅力は、能天気でほっこりとかわいらしい曲の数々。
いつだったかもどこかで書いたけど、Everydayは僕のハナウタ・ソングNo.1。今日みたいにいいお天気の穏やかなお昼にはついつい口ずさんでしまう♪ ♪えっぶりぃーでーぃ、いーっげりくろーさー、ごーいんふぁすたざーなろ らこーすたー(笑)。
Maybe Baby HeartbeatListen To MeTell Me How 、それからビートルズも完コピしていたWords Of Love。年甲斐もなく、甘酸っぱい気持ちになれます。
それから、ちょっとカントリーっぽいWell...All Right、フランク・シナトラ張りに甘い True Love Ways 、好きな曲を挙げれば枚挙にいとまがない。

5月の爽やかな空気を感じながら、ついつい何度でもリピートしたくなる。
この明るさと軽やかさがいいんです。
ポップでキュートでポジティヴ。
めんどくさいこと鬱陶しいこと全部忘れて、世界中の愛を真っ正面から肯定できそう、そんな感じのポジティヴさ。
たまにはそういう気分を栄養補給しておかないとね。
まさに心のゴールデンウイーク、的な一枚です。




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コメント

[C2219] Re: タイトルなし

GAOHEWGⅡさん、今晩は。
僕も廉価のベスト盤で満足している口ではあるのですが、やぱりその筋のオリジネーターは一味違うな、とは思います。ベース・ドラム・リードギター、リズムギター&ヴォーカルというロックバンドの雛型を作ったのはクリケッツらしいです。ビートルズはもちろん、たくさんのロックバンドに影響を与えたんですね。
しゃっくり唱法は大瀧詠一にも影響を与えていますし。
ただ、オリジネーターの凄さに触れれば触れるほど、新しいものが響かなくなるのは困ったものですが(笑)。
  • 2014-05-05 22:24
  • golden blue
  • URL
  • 編集

[C2217]

golden blue様
こんばんは

この辺りはそれぞれ廉価のベストを買って何度か聴いて済ませていた感じで、改めて魅力を提示していただくと勉強になります。

確かに聴いてみると可愛らしい魅力という表現がしっくりきました。ゴールデン・ポップスと同列で聴いても楽しめそうです。

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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