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◇海馬-脳は疲れない

どうもこのところ記憶力に自信がなくなってきた。
特に人の名前とか、出てこないですね。
新人タレントとか俳優とか、漫才コンビの片割れの方の名とか、知っていたはずなのに会話の途中で説明しようとしてポンと出てこない。職場の人や取引先の人なんかでも、なじみの薄い人はスッと名前が出てこないことが増えた。
「えーっと、なんていう人やったっけ、顔は出てるんやけど名前が・・・。」
なんて、、、こういうのってさっと出てこないと会話の流れが途切れちゃって台無しになっちゃうんですが、うーん、困ったものです。
もの忘れといえば、本やCDなんかでも、中古店で見つけてふらっと買ってから、実はすでに持っていたなんていうこともしばしば。先日なんて買って来た中古の文庫本を途中まで読んでから「ん?ひょっとしてこの本読んだことあったっけ??」なんて思い返して探してみたら持っていた・・・なんてこともあったから、さすがにこれはまずい。呆けてきているんじゃないか、と。
元々記憶力には自信があっただけに、ちょっとショック大きいのです。。。

で、そんなときにたまたま手に取ったのがこの本でした。

海馬―脳は疲れない (新潮文庫)
海馬―脳は疲れない  / 池谷 裕二、糸井 重里


気鋭の脳科学者・池谷裕二さんと、コピーライター・糸井重里さんの対談集。
この本によると、「年を取ったからもの忘れをする」ということは科学的には間違いなんだそうです。

年を取ってもの忘れやド忘れが増えてしまう理由は、ひとつには「子供のころに比べて大人になるとたくさんの知識を頭の中に詰めているから、そのたくさんの中からひとつの知識を選び出すのに時間がかかる場合がある」ということらしい。正解は正しく知っているわけだから、忘れてしまった情報が消えてしまうこととは異なるわけで、例えば認知症の症状のようなものとは質的に違うようです。
そしてもうひとつの理由は「記憶したときに驚きや刺激をもって覚えていないこと」のようです。
脳で記憶を司るのは「海馬」という場所で、この海馬は「記憶を貯めておく場所」ではなく「記憶を分類してそれぞれの記憶にタグ付けをするような場所」なのだそうです。
この「海馬」は感情を司る「偏桃体」の近くにあって海馬とは密接な関係があるそうで、感情とともに記憶したものは鮮烈に記憶し、逆に刺激的でないものには類型的な記憶をしてしまうのだとか。
子供は周りの世界に対して白紙のまま接するから何でも新鮮で興味深く記憶する。大人になっていろんな経験を積み重ねると、刺激が薄くなって海馬は「これは前に見たのと同じだな」という記憶をしてしまい印象に残らない。
あー、そういうことか。
小学生の頃、世界の国名と首都をフルネームで全部暗唱できるくらい覚えていたのは、そのことが小学生の自分にとって新鮮で興味があったからだったんだな。
中学生の頃に聴いていた歌の歌詞をいまだにすらすらと歌えるくらい覚えているのも、高校生の頃に聴いたレコードの印象を細部までよく覚えているのも、逆に買って持っているはずのCDの中身がタイトルを見てもひとつも思い出せないことがあるのも、記憶したときの鮮度の問題、感動の感度の問題だったのだ。
つまりは記憶力の低下は、脳の衰え云々の問題ではなく心の感度の問題。
いつも世界を新鮮な目でワクワク感をもって見られたら、記憶力もずっとあがるのでしょうね。
そういえば、この本に書かれていたことはかなり新鮮で刺激的だったので、しっかり記憶されたのではないかと思います(笑)。

そもそも脳は飽きっぽくて、新しいもの、刺激的なものが大好きなんだそうです。
いつまでも若々しい人っていうのはやっぱり新しいこと・新しいものにいろいろと興味をもっている人が多いですね。
それはまぁ時代的に新しいものではなくても、今まで自分になかったもの知らなかったことに刺激を受けてどんどんチャレンジしたり、真似したり、自分の中に取り込んでいったりということでいいのでしょうけど、そういう心の柔らかさとかフットワークの軽さっていうのは大事にしたいです。

この本には他にも「30代を越えると“ものとものとのつながりを見つける能力”は向上する」とか、「脳は死ぬまで休まない」「使えば使うほど神経細胞が増える」などなど、頭が悪くなったけど年を取ったから仕方がない・・・という考えに反するような根拠と事例がたくさん出てきます。
ある意味、人生の後半を生きる勇気と刺激が与えてくれるといえるような元気が出る本。
自分も近頃もの忘れがひどくなってきたと頷いている同世代の方には特におすすめです!





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コメント

[C2118]

ひるのまりさん、こんにちは。
そういうサプリがあるんですか!効果は長い期間を経ないとわからないのかもしれませんが、呆けたくはないですもんね。
好奇心、自分でも明らかに減ってる気がしています。
新しいものや新しいことにあんまり気がのらないのですが、本来脳は新しいもの好きらしいので、いろいろ刺激も必要かと思ったりもします。


[C2117] 劣化してる脳ですが・・・

goldenblueさん こんばんは!

私は認知症予防のサプリの「ロトリガ」を毎日飲んでます。 DHAで血液サラサラのサプリなので手足が温かくなり寝つきもいいです。

記憶のほうは 元々悪いので 効果はわかりませんけど 本も読むようにしてます。
たしかに好奇心のほうは衰えてきているので
いろんなこと興味を持ちたいですね。

  • 2014-01-28 20:05
  • ひるのまり
  • URL
  • 編集

[C2115]

非双子さん、こんばんは。
確かに興味のないものは覚えられませんね。
まぁ今更覚えなくてもいいや、と開き直ってもいますが。
脳みそは使えば使うほどよく働くらしいので、シャッターは降ろさない程度でそこそこ取り入れていきたいとは思います。

遅ればせながら、今年もよろしくお願い致します。

[C2113] 正常進化です(笑

色んな事を経験すると、新しい感動も減るんですよ~
興味の無いものは何度聞いても本当に覚えられません!

“ものとものとのつながりを見つける能力”は確かに発達してます。
でも、ヒラメキもすぐに忘れてしまう事が多い(涙
おまけに持続力も無くなって、飽きっぽくなったような

これを「呆け」と言われても仕方ないかも、、
  • 2014-01-25 23:18
  • 非双子
  • URL
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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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