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♪ELLA AND LOUIS -My Vintage(49)-

Ella & Louis
Ella & Louis / Ella Fitzgerald & Louis Armstrong

Released:1956

I can see the sun up high
Tho' we're caught in the storm
I can see where you and I Could be cozy and warm
Let the rain pitter patter
But it really doesn't matter
If the skies are gray
Long as i can be with you it's a lovely day

 お日様が見える
 たとえ嵐の中にいるのだとしても
 居心地の良い暖かいところにいるわたしとあなた
 雨がぴちゃぴちゃ降ってきたって
 まるで気にしない
 空はねずみ色だったとしても
 一緒にいれば素敵な一日

         (Isn't This a Lovely Day?

今年初めての積雪。
幸いにも何の予定もない休日、のんびりした気持ちで降る雪を眺めながら聴いていたのは、エラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングの共演盤『Ella&Louis』。
1956年の録音だけれどまるで古びていないフレッシュな音は、まるで二人の息づかいが間近に感じられるように聞こえるくらい。うたに込められた感情がぐっと迫ってくる。
エラ・フィッツジェラルドのうたは、お姫さまみたいに気品があってとてもチャーミングなんだな。
そしてエラのうたをそっと後ろから見守るようなルイ・アームストロングの、温かく深みのある声とトランペット。
二人の紡ぎ出す素敵なラブソングたちが描き出す愛おしい情景は、僕をとても穏やかで優しい気持ちにさせてくれる。
節度ある簡潔な表現で歌われる微笑ましい幸せの光景。

二人のうたを支えるのは、オスカー・ピーターソン(p)、レイ・ブラウン(b)、ハーブ・エリス(g)のオスカー・ピーターソン・トリオの3人とバディ・リッチ(ds)という名手たち。
控えめでありながらも、艶やかで潤いのある演奏がいい感じでうたの描き出す情景を盛り立ててくれるのです。
楚々としたピアノとゆったりしたリズム。
出しゃばらず各々が自分の持ち場でしっかりと役割を過不足なく果たしつつ、そこここにキラリと光るプレイを披露する。
そしてエラが歌う後ろでそっとささやきかけるようなルイ・アームストロングのトランペットも実に味わい深い。

Can't We Be Friends?
Isn't This a Lovely Day?
Moonlight in Vermont
They Can't Take That Away from Me
Under a Blanket of Blue
Tenderly
A Foggy Day
Stars Fell on Alabama
The Nearness of You
Cheek to Cheek
April in Paris

どの曲も穏やかで、優しさや愛情に満ちている。
こんなうたに包まれながら、素敵なひととゆっくり静かにロマンチックな一日を過ごしたいなぁ、なんて。
相変わらず毎日はとても慌ただしいのだけれど、そんなことはしばし忘れて。
とても優しく豊かな気持ちにさせてくれる、穏やかで愛に満ちたこのアルバムの世界に浸っていたい。
そんな冬の一日。






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コメント

[C2124]

つき子さん、こちらにもありがとうございます。
このレコードは、ほんとシアワセ~な気分で満ちていて大好きなんです。
そういうシアワセな日がいくつかあるだけで、とても豊かな気持ちになれそうですよね。
  • 2014-02-09 22:11
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C2122]

いいですね。偶然、先日聴きました。goldenblueさんのようには表現できないけど、同じようなことを感じました。いつもはバタバタ、ゴチャゴチャの毎日だけれど、こんなひとときが持てるとシアワセ、ですね。
  • 2014-02-09 19:58
  • つき子
  • URL
  • 編集

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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