FC2ブログ

Entries

◇「人が本当に何かを望む時、全宇宙が協力して、夢を実現するのを助けるのだ。」

今週の話題といえばなんといってもWBC。よかったね。いい試合でした。
火曜日のお昼過ぎの事務所。最初はみんなこっそりと試合を気にしていた。これで決まるかと思われた9回、ダルビッシュまさかの被安打・・・そして延長10回に入る頃にはみんな仕事そっちのけで中継に見入っていた。「今、仕事したら相手さんに失礼だよ。」などと筋が通るのか通らないのかわからないような理屈を並べたりしながら。
そして、イチローの打球がセンター前に抜けていったときの歓喜!
日本中がうわっと盛り上がるこんな話題は本当に久しぶりのような気がする。

メンバー自身の言葉にもあったけれど、本当にいいチームだったのだろう。
それぞれがプロとして自分に与えられた役割にベストを尽くす。出番があろうがなかろうが、今、己のすべきことをしっかりやって来るべき場面に備える。打ったか打てなかったか、打たれたか抑えたかの結果よりも、結果を導き出すために自分の持っている力を100%発揮しようとしたのか?をチーム員全員が見守っている、そんなプロの集団の雰囲気を感じた。
だからこそ例えば決勝戦の大舞台でマウンドに立った岩隈が自分のリズムで飄々と投げることができた。代打で出た稲葉や川崎がそれぞれの場面でいい働きをすることができた。
韓国も確かに強いチームだったと思う。ただ、やはり韓国の方が力んでいた。国を背負っての意地が余分な力になった。例えば10回二死二・三塁、不振とはいえ世界のイチローを相手に無理に勝負に行く必要などどこにもなかったのに勝負に挑んでしまった。これは彼らの力みだったのだろう、今にして思えば(中継を見ているときは誰も敬遠なんて考えなかった。)それくらいものすごい雰囲気が「場」を支配していた。それに呑まれるのか、呑まれないのか。あのときは誰よりもイチローの「気」が勝っていたのだ。
集中力。無我の境地に立って、邪心を捨てて、良い結果を信じる力・・・
それこそが最終的に良い結果を導いてくれる。
スピリチュアルな話はどちらかと眉唾ものなのだけれど、あそこまでの高いレベルでの勝負になってくると、やっぱり最後は「気」なのだろう。そんなふうに思ってしまうほど、素晴らしい戦いだった。



アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

アルケミスト / パウロ・コエーリョ


「人が本当に何かを望む時、全宇宙が協力して、夢を実現するのを助けるのだ。」

結構ベストセラーになったので読んだ方も多いと思う。パウロ・コエーリョの『アルケミスト』。
お話自体はなんでもない童話のような、少年が宝物を探して旅に出る話。そのストーリーの中に、スピリチュアルなメッセージをふんだんに詰め込んだ作品だ。何か心に悩みがあるときは、どのページを見ても、そこに書かれている言葉に何か深い意味があるのではないか、と思ってしまうような、そんなたくさんのメッセージが散りばめられている。

「人が本当に何かを望む時、全宇宙が協力して、夢を実現するのを助ける。」
という言葉は、旅をする少年に砂漠で出会った錬金術師が語る言葉。
このとき少年はまだ、この言葉の意味を、誰かが夢の実現を手助けしてくれる、と捉えている。
で、「それで、あなたは僕に何か教えてくださるのですね。」と問うた少年に対して錬金術師は
「いや、お前はすでに必要なことはすべて知っている。わしはおまえをおまえの宝物の方向に向けさせようとするだけだ。」と言うのだ。

誰もが、本当に願えば、本当に夢を実現することができる。
夢を追求する過程の一瞬一瞬が夢の一部だということも含めて。
けれど多くの人は、本当に夢を実現することよりも、その夢を実現する過程の厳しさに怖れをなして夢なんて実現できっこないと自らに信じこませてしまう、だから決して夢を実現することなど出来はしない。
まずは、心から本当に、夢の実現を願うこと。そのために日々やるべきことをしっかりやっていくこと。本当にその夢を実現したいのかどうか?の答えは実は、自分自身が握っている。
今回のWBCでイチローの中にあった「結果を出さなきゃ」「自分がチームを引っ張らなきゃ」「なんとしても優勝しなきゃ」という心。これが前半は重圧となって、心が本当に望んでいたのは「結果を出さなきゃマスコミにたたかれちゃうからそれを避けたい」ということになっていたのだろう。そして最後の最後の打席で、イチローは本当に純粋に、ただ「今、この場面で、ヒットを打ちたい」とだけ願うことができた。
きっとそういうことなのだろう、という気がする。

最後に、錬金術師の言葉をもう少し。
「学ぶ方法はひとつしかない。それは行動を通してだ。」
「おまえの心に耳を傾けるのだ。心はすべてを知っている。それは大いなる魂からきて、いずれはそこへ戻っていくものだからだ。」
「おまえの心のあるところが、おまえが宝物を見つける場所だからだ。」




P.S
この手の宗教的な言葉には気をつけなくちゃいけない。盲目的にいろんな言葉を信じ込んでしまうことは結果的に自分自身で考えることを放棄することに他ならない。それはそれらの言葉が伝えていることとは反している。例えば、サラリーマン向けHOW TO本を読んでいる奴が成功するはずはないのだ。HOW TO本に頼ろうとする時点ですでに心が負けているのだから。
これらの言葉はあくまで、自分自身の心の在りかを探るためのヒントぐらいに受け止めておくのがちょうどいい。


さて、それでは、今僕の心は何を願っているのだろう?
たっぷりとした睡眠?
だったら、その夢を実現するために、あたたかい布団にくるまることにしよう。


スポンサーサイト



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://goldenblue67.blog106.fc2.com/tb.php/87-882b4104

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

Profile

golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

Calendar

06 | 2020/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

Gallery

Monthly Archives