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♪3月 春分の日も過ぎて

春分の日も過ぎて、すっかり春の陽射し。
コートもセーターも脱いでしまって、それでも汗ばむような陽気。花粉症は未だひどいけれど、それでも春の陽気に誘われてふらふらと散歩に出たいような気分になってしまった。
ついこの間まで凍えるように寒い日々があったなんてウソのようにポカポカした日和。
なんとなく頭の中で勝手に再生されていたのは、ユーリズミックスの“There Must Be An Angel”。♪ララリラリラ-ラ-ラ-リーララ-っていうおなじみのメロディのあの曲だ。
「天使たちが私の心の中でオーケストラを奏でている」という表現で至福の喜びを讃えるこの曲、聴いていると確かに幸福に包まれているような気分になる。体の輪郭が崩れ去ってふわふわと空へ舞い上がるような。
例えば蒸発していく水蒸気っていうのはこんな感じなんだろうか…などと、柔らかなお日様が川面にきらきら反射するのを見ながら思った。
河原の土手では一番乗りの菜の花がすっくと立ち上がって黄色い花を咲かせはじめていた。

春は生命が萌える季節。
厳しい冬をやりすごした生命たちがわさわさと芽吹き、背伸びをしはじめる。
そのしなやかさ、たくましさ、力強さを、とてもポップでソウルフルだと思う。
しなやかで、たくましくて、春の息吹のようなフレッシュさを感じる、ポップでソウルフルなアルバムを思いつくままに5枚。


Be Yourself Tonight   カフェ・ブリュ   Kissing to Be Clever

かくれんぼ  ラヴ


Be Yourself Tonight/Eurythmics
“There Must Be An Angel”の入ったユーリズミックス1985年の4作目。どちらかというと陰鬱で無機質なエレクトロ・ポップをやっていたユーリズミックスが、大胆にソウルフルになった作品。当時決して積極的に好きだったわけでもないけれど、今になって改めてアン・レノックスの声のしなやかさ、たくましさに聴き惚れてしまう。

Cafe Bleu/The Style Council
1984年当時“最先端”で“おしゃれ”な音楽の代表だったスタイル・カウンシル。だが、その音楽は流行で片付けられるような薄っぺらいものではなかった。The Jamでの成功をあえて捨ててソウル路線へ舵を切ったポール・ウェラーの、何か新しいことにチャレンジしたいというトキメキや息吹のようなものが音楽の中に刻み込まれているから、このアルバムはいつまで経っても瑞々しさを失わないでいる。

Kissing to Be Clever/Culture Club
そのビジュアル、ルックス故にアイドル的な扱いを受けたことが、大ブレイクにもなり飽きられる原因にもなってしまったのだから皮肉なものだけれど、カルチャー・クラブはもっと再評価されてもいいと思う。ベストヒットUSA~MTV全盛の時代に思春期を迎えた僕らの世代にとって、ソウルやブラック・ミュージックのカッコよさを最初に教えてくれたのは実は彼らだったような気がするのだ。

Human’s Lib/Howard Jones
パントマイマーをバックに、たった一人でシンセを操っていた姿がインパクトがあったハワード・ジョーンズ。草食系で軟弱っぽいエレポップの印象があるけれど、この人の作る楽曲はその見た目の印象以上にてとてもソウルフルだと感じる。例えば大ヒットした“New Song”、いろんな物事の両面をしっかり見極めて心の鎖を解き放つんだ、と歌うこの歌をアレサ・フランクリンが歌うのを想像してみてほしい。

Love/Aztec Camera
いわゆるネオ・アコの旗手としてインディーズからデビューした、ロディ・フレイム率いるアズテック・カメラの代表作はやはり、青春時代特有の憂鬱や痛々しさをぎゅっと詰め込んだファースト・アルバムなのだろうけれど、このサード・アルバムもけっこう好きだ。ソウル/R&Bに急接近した楽曲、ちょっとポップに過ぎるくらいの爽やかな青空や澄んだ水を思い起こさせるようなキラキラしたサウンドの中に見え隠れするどこかふっきれたような力強さに、ちゃんと大人になっていこうとする意志を感じるのだ。



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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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