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♪台風18号

月曜日、早朝午前5時過ぎ。枕元の携帯電話からけたたましい音が鳴る。
んー、何だっ??
慌ててメールを確かめると、京都市内の一部の地域に大雨による河川増加で避難警告。該当地域ではなかったのでまぁいいやと思って再び眠りにつこうとすると、ベランダから妻の声。
「これ、かなりえらいことになってるでー!」
何やねん、朝から騒ぐなよと思いつつ覗いてみると、そこには確かに見たことないような光景が。

そのときに撮った写真がこれです。
NCM_1560_convert_20130921120553.jpg

川辺りの遊歩道が完全になくなっていて、増水はマンションの一階のベランダにまで達しようとしていた。

ちなみにこれが今日の同じ景色。
まだ泥んこで汚れていますが、水位はいつもどおり。
NCM_1569_convert_20130921120717.jpg

こちらは当日の駅前。
大きな川が流れているように見えますが・・・
NCM_1566_convert_20130921113910.jpg 

実は、これがいつもの風景。
高架の下を走る道路が完全に水没してしまっていました。
NCM_1567_convert_20130921113940.jpg

川はこのあとついに土手を越えて道路にあふれだし、マンションの目の前の道路も川状になってしまいました。
うちは二階なので大丈夫でしたが、実は一階の方は床上まで浸水して避難されました。
今日も朝から復旧作業をされておられるようです。


大規模な自然災害のニュースは今までも何度も目にしてきたし、いざというときの備えや覚悟はある程度できていると思っていたけれど、いざ自分の身に降りかかってくるとなると、なかなか・・・。
警報発令のメールは来るけれど、メールの中身だけでは詳しいことはわからない。テレビをつけても、災害警報は出ていても「お住いの自治体からの情報に従って」とか言うばかりでやはり詳しいことはわからない。
一番被害がひどい場所では情報収集発信の機能すら麻痺しているようなこともあるわけで、でもだからといって自分の足で現地を確かめに行こうとすると自分自身が巻き込まれないとも限らない。
そんな中で冷静な判断をすることの難しさを感じました。
僕は当日、どうしてもはずせない仕事があり、台風自体はもう通り過ぎていこうとしているところであること、激しい雨風ももうそう長くは続かないことを確認し、川の対岸はこちらの二階よりも明らかに低いこと、すなわちこれ以上の増水があっても二階は大丈夫であることを確認した上で仕事に向かいました(それはそれで駅に着くまで、着いてから、仕事場についてからもてんやわんやでいろいろあったのですが・・・)。
おそらく何もない日なら出勤しなかったし、実際僕が出かけてしばらくした後には家の前は川になってしまったので、出かけることもできなかったと思う。
結果的には仕事の方も問題なく進み、家の方でも何もなかったからよかったのですが、ひょっとしたらこれは結果オーライで、場合によってはとても後悔をするような判断だったのかもしれない、と今になってそう思ったりします。

東日本大震災の石巻で、津波を予測せずに園児をバスに乗せて海の方面へ向かって被害にあった幼稚園が裁判で敗訴していましたが、当然本人たちもそんなことになるとは思わずにいつものように半ば義務的にバスを発車させたのに違いありません。
僕らはどこに暮していても、実はとても大きな川のほとりに住んでいるようなもので、その川はいざ暴れだしたときには僕らを飲み込んでしまうだけの力を持っている。そんな大きな川の前では人間の知恵なんてとてつもなく小さなもので、立ち向かうことなど不可能。逃げるしかない。そもそも自然の力はただの自然力学に沿った現象であって、僕らの暮らしの都合のことになど一切構うことはないのだから。
人間の判断には「正常化バイアス」というものがかかりやすいそうで、何か身の回りにとてつもなく大きなことが起こっても「大丈夫、問題ない、いつも通りだ。」とつい考えて、いつも通りの行動をしようとしてしまうらしい。
確かに咄嗟の状況で慌てずに冷静な判断をすることはとても難しいのだけれど、そのことが自分や周りの人の運命の分かれ道になってしまうのだとしたら、、、いざというときにはちゃんと脳みそがスクランブル体制になるように常日頃から意識しておくべきだと改めて感じた今回の台風でした。


今日の音楽は、ロビー・ロバートソンが、ザ・バンド解散から10年ぶりに発表したソロ・アルバムの中から、“Somewhere Down the Crazy River”を。
ロビーらしい諦念の中に、疼くような感情が垣間見える名曲だと思います。

ロビー・ロバートソン+2(紙ジャケット仕様)
Robbie Robertson / Robbie Robertson



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コメント

[C1989]

LA MOSCAさん、こんばんは。
いや、僕自身はそれほど大変でもなかったです。仕事に行ってたんで(笑)。
妻と子どもはそれなりにヒヤッとしたみたいですね、少しとはいえ停電と断水、それに1階の方の手伝いや気遣い。
LA MOSCAさんとこも地震のときは大変だったですもんね。
まだまだいろいろあるでしょうが、お互い生き延びましょう。
  • 2013-09-25 23:12
  • goldenblue
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  • 編集

[C1988]

大変だったんですね。
俺は何も知らずにぎっくりの痛みで唸ってました(苦笑)

こういうのって以前は「へー、大変だな、可哀想だなぁ」って完全に他人事で見てたけど311以降は見る目が変わりました。
ほんの少しだけど人の痛みも感じ取れるようになった気がします。
それはさておき、ご無事で何より。
これからも生きてる限り、まだ何が起きるか判りませんがお互い、負けずに頑張りましょう。

[C1987]

Okadaさん、こんばんはー。
うーん、近年まれにみるえらいことになってるかも感でしたね。
ついつい警報なんてどってことないよと思いがちですが、危機管理は必要と改めて思いました。
今びびったことが将来の自分を救うことになればいいのかな、と受け止めまーす。
  • 2013-09-24 23:31
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C1986]

丁度この時、ぼくは高槻にある実家に泊まっていたのですが、
かなり激しい雨風で山手の町には一時避難が発令されました。
すごかったですね。
ぼくの住んでいる大阪市は大丈夫でしたが、いつも遊んでいる淀川の土手の中にある公園は、翌日見てみるとすっぽり水に隠れてしまっていました。
海も怖いですが、川の近くに住んでいる人も注意が必要ですね。

[C1985]

ezeeさん、こんばんは。
そう、これ、竹田街道です。ここの水没はある程度想定内のようですが、まぁちょっとビビってしまう光景でした。駅の駐輪場や港公園も水没してましたね

向島や納所あたりも避難勧告が出たとかで、まぁほんとに宇治川が決壊したら、川の南の巨椋池は文字通り池になってしまうので・・・まだましなほうだったんだと思いますが。
想定外を想定しておかなきゃいけないんでしょうね。。。

[C1984]

ひるのまりさん、こんばんは。
おかげさまで特に何ともなかったのではありますが、結果オーライかも、って気もしているんですよねー。

ロビー・ロバートソン、ザ・バンドの面影はまるでなくちょっとU2っぽい音ですが、ザ・バンドっぽささえ求めなければこれはこれでかなりすごい作品だと思います。

[C1983]

伏見も凄かったんですね。
ひょっとしてあの川のような道は竹田街道?
恐ろしき光景です・・  
嵐山もえらいことになってて、嫁はんがパニクってましたが
幸い難を逃れました。
京都でこんなことが起こるなんて、想像さえしてませんでした。
  • 2013-09-23 14:10
  • ezee
  • URL
  • 編集

[C1982] 思った以上に深刻だったんですね

台風18号ほんと爪あとが深いですね。
それにも めげず仕事にいったgoldenblueさんも
エライ!

まあ判断を的確になされてのことだから うまく乗り越えられたのだと思いました。

このアルバムなんか聴く機会がなくて いまだ未聴ですが そろそろ聴いてみますね。
  • 2013-09-22 21:56
  • ひるのまり
  • URL
  • 編集

[C1981]

おぎてつさん、こんばんは。
僕は川のそばに住むのが好きでずっと川の近くに住んでいたのですが、こういうヒヤッとしたのは初めてです。
自然の力を甘くみてはいけませんね。
ロビー・ロバートソンのこのアルバムはザ・バンドらしさのかけらもなく最初違和感がありましたが、なんかシュールでえげつない感じが好きでした。

[C1980]

なるほど、凄い水害ですね。
私の家は改修するまで、地下室に水が溜まる事が時々有って困りました。ひどいハリケーンが来た時には、30センチぐらい水が上がりまして、消防車を呼んで排水してもらったことを思い出します。もう10年以上の話ですけどね。

ロビロバのこの歌には、中年の何ともいえないもやもやした欲望を感じます。バックのボーカルをずっと女性の声だと思って居のですが、ある時、男の声だと分った時は驚いた。
  • 2013-09-22 04:00
  • おぎてつ
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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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