The Rolling Stones (England’s Newest Hit Makers)/The Rolling Stones やっぱりファースト。まぁ、1.2.3枚目まではどれも一緒くたに大好きなのだけど。 R&Bやブルースのカッコよさにいかれた奴等が、時代にカウンターを食らわすべくめいっぱいカッコつけて突っぱっている。
Beggars Banquet/The Rolling Stones ストーンズが本物のワルになったのがこのアルバム。死と血の匂いがする。 ブルースの音楽としての骨格や華麗なフレーズを真似てブルースのスタイルを継承したバンドはたくさんあったけれど、ロバート・ジョンソンが先達から受け取ったブルースの黒い魂ごと受け継いだのはストーンズだけだった。
Exile on Main St./The Rolling Stones ストーンズが本当に凄いのはこのアルバムがあったから。自分達が作り上げた偉大な作品を乗り越えることができずに解散してしまったバンドがたくさんある中、ベガーズ、レット・イット・ブリードという偉大な作品をブライアンの死と引き換えに作った彼らは、あえて下野し、自分達の原点だったブルースとR&Bを手当たり次第やり散らかしたこのアルバムを作成した。ここで一度原点に戻ったからこそ、ストーンズは過去を乗り越え転がり続けていくことができたのだと思う。
Emotional Rescue/The Rolling Stones ロニー加入後のブラック&ブルーからタトゥ・ユーまでの4枚はいずれも大好き。ファンクからレゲエ、ブルース、R&R,ゴスペル、カントリー…さまざまな要素をバラエティ豊かにぶちこんだストーンズ見本市的構成。エモーショナル・レスキューを選んだのは好きな曲の多さ。特に“Dance”の蹴り上げられるようなファンクサウンドと、“Down in a Hole”のどす黒さ。
Voodoo Lounge/The Rolling Stones それぞれのソロ・ワークや解散の危機を乗り越えた後の時期からヴードゥー・ラウンジ。この時期もいずれも甲乙つけ難いのだけれど、“Love is Blind”のハープのカッコよさ、“Sweetheart Together”のミックとキースのからみのカッコよさでこれ。長い時代を共にくぐりぬけてきた先には、こんなにも優雅な世界があるのか…と思えるほど余裕かました態度の中で、R&Bとブルースの原点はしっかりと光り続けている。
Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。 “日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。 自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。
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