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♪二年

二年。
この週末、テレビはどの局も「東日本大震災から二年」の特集ばかりでした。
去年も同じようなことを書いたような気もするけれど、泣けるように構成された復興の物語にはなんだかとても違和感を感じてしまう。僕の心がひねくれているのか。たぶんきっとそうなんだろう。でもなんだか素直に受け止める事ができなかった。

今、深夜1時。
あの夜、被害にあった方々はどんな風に過ごしたのか。
闇夜に屋上で凍える体を耐えながら救出を待った方々。
何とか逃げることができたものの、愛する人の安否を気遣いながら一夜を過ごした方々。
寒さ、空腹、喪失感、不安、絶望感、悲しみ、悔しさ、その果てしなさ。
そして津波にのまれ命を落とした方々の恐怖と無念。
想像するだけで、胸が張り裂けそうになる。

実際、テレビで見た津波の映像は自分の中に強い衝撃を今も残しているようで、ごくたまにとても悪い夢を見てうなされてしまうことがある。
愛する人の行方を気にしながら、自分が無念の中で波にのまれてしまう夢。
手をさしのべたにもかかわらず後少しのところで届かず、流されていく愛する人を泣き叫びながら呼ぶ夢。守ってあげることができなかった後悔にずっと苛まれる夢。
行方のわからない愛する人を探して、避難所や海岸線や遺体安置所を泣きながら探し回る夢。かつて過ごした場所に立って、何か少しでもその人につながるものがないかと探し回る夢。
何気ない日常があっという間に寸断される。
さっきまでの幸せがいとも簡単に、そして永遠に消えてなくなる。
なんて恐ろしいことなんだろう。

どうかこれ以上悲しいことが起こりませんように。

復興がどうとか支援がどうとか、そんなことは今は言えない。
実際にそんな体験をされた方がたくさんおられるわけで、そんな方にむかって「がんばりましょう。」なんてとても言えない。僕なら言われたくない。
ただただ、悲しいことがこれ以上起こらないことを願うばかり。
いや、もっと正直に言えばこうだ。
自分の身に、自分に関わるすべての人たちに、悲しいことが起こりませんように、、、。
それが正直な本音。
ごめんなさい、身勝手で。
ただ、わかったふりをして震災のことを語りたくない、そんな思いがしたのです。
闇雲に夢や希望を語ってほしくない。
そんなことじゃない、ただ悲しみに寄り添ってほしい。
震災直後よりも、二年の月日が過ぎてしまったからこそ尚更、、、自分ならきっとそう思うんじゃないか、と。
いや、それもわかったふりかもしれませんね。ごめんなさい。


廻る命(DM008)
廻る命 / 古謝美佐子


悲しみが少しでも癒されますように。
ほんの少しでも。
そして、愛する人たちが悲しい思いをしませんように。
願いをこめて。


古謝美佐子 アメイジング・グレイス



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コメント

[C1781]

波野井さん、こんにちは。
確かにね、忘れない、という意味では節目節目でいろんな報道があるということは大切なことだと思います。
もっとも当事者であれば忘れるなんてことはありえないので、、、報道の中にある当事者ではない意識がどうも嫌な感じがするのかなぁ、と思ったりするのかもしれません。
もちろんそういう僕も当事者ではないので何言ってんだか、ってことなのですが、何かしっくりこないのですよね、3月12日になったらもうぱったりと忘れているような感じがして。。


  • 2013-03-18 08:00
  • goldenblue
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  • 編集

[C1779]

自分なんかは、すぐに涙が出てしまうタイプなので、どうしてもそういう番組や情報に引っ張られてしまうことが多いです(@_@)
でも、おっしゃることにはすごく共感します!
偽善的なのは嫌だな…と。
ただ忘れないためにも、こうやって誰かが発信することは絶対に必要なことなんだと思います(>_<)
  • 2013-03-17 19:08
  • 波野井露楠
  • URL
  • 編集

[C1777]

LA MOSCAさん、ありがとうございます。
茨城もひどいことになってたんですよね。
安否がわからないまま目の前のことをとにかくやらなきゃいけない状況、わかります、とは言いません。できればずっと経験したくないですね。

ツィッターの逆ギレの話はひどいっすね。
「健康のためなら死んでもいい」的な本末転倒。
そうはなりたくないですね。

この記事を書いたときはずいぶんと「なんだかなぁ」感がありましたが、ちょっと元気が出ました。
ありがとうございます。
  • 2013-03-13 23:04
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C1775]

身勝手な本音でいいんじゃないかな?
俺もそうだし。
最低限のマナーさえ守れば。
みんながそうすれば、あまり混乱は起きない気がします。
身勝手が“人を蹴散らしてまで”ってなると問題だけど・・・。

TVね、普段から観ないけど、大体想像ついたから観ませんでした。

ツィッターの方で「みんなで黙祷しよう、忘れちゃいけない」と言ってた人が
被災者の方から「忘れる人が居てもいい、黙祷もしたくないならしなくていいと思う」
と返されて逆ギレしてて何だかなぁってカンジでした。

あの日、俺は仕事先から帰れなくなり、家族の安否も判らないまま、
一晩中、屋外で他人の世話を焼いてました。
星が綺麗だったなぁ。

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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