ヘレン・メリルの名唱でおなじみの“You'd Be So Nice to Come Home To” でアルバムははじまる。出だしのピアノからすっと入ってくるおなじみのテーマ部分だけでもうぞくっとするような、艶やかな音色。 “Imagination” はしっとりとロマンチックな雰囲気のスロー・ナンバー。アルトの音色が艶やかで、コロコロ転がるピアノもいい感じ。 ブレイクのあと三拍子になるところがなんともかわいらしい“Waltz Me Blues” 。 一転、ぐいと演奏のスピードをあげたアドリブの応酬、“Straight Life” 。 そしてぐいぐいと盛り上げていくおおらかな演奏、 “Jazz Me Blues” 。 “Tin Tin Deo はちょっと昭和歌謡チックなラテン・リズム。 “Star Eyes も大好きな一曲。ラジオから突然鳴りだしても踊り出してしまいそうなポップなダンス・チューン、って感じ。 そして、いかにもモダン・ジャズのセッションみたいな“Birks Works” 。ありがちな感じではあるのだけれど、やっぱり一人一人の演奏に冴えを感じます。
Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。 “日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。 自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。
なんだかね、今思えばああいう物言いの人たちにだまされた感じってありますよね。ハード・ロックとプログレだけでロックを語られていたのに近い感じ、もっと間口広いじゃん、って。
mono-monoさん好みのジャズは、ゆるくて楽しいのが多くて良さげ。
ウェス・モンゴメリーは素通りしちゃったのでまたいずれ聴いてみたいと思います!