キリキリと緊張感をあおるギターのカッティングで沈みゆく大英帝国への危機感を叫ぶ“London Calling”、ロカビリーっぽいベースラインと、ヒステリックなエルヴィスみたいなジョーのシャウトがカッコいい“Brand New Cadillac”、「あいつは俺たちの欲しいものは何でもくれた、でも自由にはさせてくれなかった。それが憎々しい。」と元マネージャーの振る舞いを批判した“Hateful”、今聴いてもゾクゾクするくらいカッコいい。30数年前、やる気も自信も何にもないフラストレーションのカタマリみたいなしょーもない高校生だった僕は、こんなのを聴きながら「負けてたまるか」と何とか自分を奮い立たせていたのだった。 「死か栄光か、どっちにしたってなんとかなるもんよ」、まるでバンドのテーマソングみたいな“Death or Glory”や、「俺たちは打ちのめされてきた、だけどまだダウンしない」と決意表明する“I'm Not Down”みたいな曲に励まされながら、なんとかくだらなくてめんどくさいいろいろを乗り越えてきたのだ。
LA MOSCAさん、毎度です。
LA MOSCAさんが「サンディニスタ」好きなのは知ってました(笑)。これも最初はカスだと思ったけど、聴くごとに深みがでます。世間の求めるクラッシュらしさなんて関係なく好き勝手やってますもんね。
ただねー、3枚組通して聴くとさすがにちょっとだれる(笑)。
ロンドン・コーリングはヘヴィーとポップとアップとダウンのバランスが絶妙かと。
Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。 “日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。 自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。
優里奈レコード、行きましたよ~。今もまだあるんですかね。
確かに、ボブ・マーリィやフィル・スペクター、それにモータウンなんかもけっこうクラッシュが入り口になってくれたのかもしれません。
硬軟緩急明暗、1曲1曲バラバラなのに全部クラッシュらしいのがほんまにすごいと思います。