夕方5時、あぁ疲れたとふと窓の外を見たら、不吉なくらい真っ赤な夕焼けが。 低くたれこめた雲が、西の空中真っ赤っかに染まっていた。 なんだかぞわぞわと胸騒ぎがするような嫌ぁーな感じ。 そういえば、関東大震災や新潟中部地震の数日前に、不吉なくらいの真っ赤な夕焼けが出ていたという話を聞いたことがある。地殻の変動で地中から出るプラズマがなんだかどうだかみたいなまことしやかな地震雲の説。 いや、そんなものは根も葉もないうわさ話だ。 根拠のないただの都市伝説だ。 でも、まさかのときの用心だけはしておいたほうがいいのかもしれない。 不吉な夕焼けでふと頭に浮かんだのはこの曲。 ロジャー・ウォータースが在籍したオリジナルのピンクフロイドのラスト・アルバム『ファイナル・カット』の最終曲だった“Two Suns In The Sunset ”。 確かこの歌は核戦争で世界が終わることを歌った曲だった。 「ふたつの太陽」というのは核爆弾を現しているのだ。 バックミラーに夕日が映っている 沈む太陽を背後に橋を渡っていた 突然、もう一度陽が昇った 太陽が東の空に まだ一日が終わってもいないのに 夕暮れのふたつの太陽 灰とダイヤモンド 敵も友人も 私たちはみんな平等に終わりを迎えた そんな歌詞。 このアルバムが出た1980年代にあった核戦争の脅威はずいぶんと遠のいたけれど、この歌を今、核戦争ではなく原発事故に読み替えることができる。 Final Cut / Pink Floyd どうも心の動きが鈍いここしばらく。
急に寒くなりだしたし、それに疲れているのだろう。
9月から10月にかけてはずいぶんたくさん働いたもの。
ひとやま越えてドドッと疲れが出てきた感じ。
プログレやピンクフロイドのことはあまり詳しくはないけれど、ぼぉーっと放心するにはこのアルバムはちょうどいい。
人っ子ひとりいないどころか、草木も生えない世界の果ての端っこの隅っこにある暗い暗い真っ暗闇の洞窟でひとりで座っているような気分になる。
奇妙に静か、からっぽの心、なのに何故か涙があふれて止まらないような感じ。
悲しくもないのに。
どうやらずいぶん疲れている。
疲れのせいだ。
そうに違いない。
なんとなく嫌な胸騒ぎも、きっと疲れのせい。
どうか嫌なことが起こりませんように。
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そうか、これを美しいと思うのもありですよね。
確かに美しかったです。
不吉とか前兆とか考え出したらきっときりがないし、こじつけりゃあなんだってそんなふうに思えたりもするもの。
大丈夫、と言い切ったもんがちかもしれませんね!