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♪SNAKES AND LADDERS -My Vintage(2)-

スネイクス&ラダーズ(ベスト)(紙ジャケットCD)
Snakes and Ladders / The Faces

Released:1975

My Vintage、2枚目はフェイセズ。
「ファースト・ステップ 」「ロング・プレイヤー」「馬の耳に念仏 」「ウー・ラ・ラ」という4枚のオリジナル・アルバムはそれぞれ大好きなんだけれど、選んだのはあえて「スネーク&ラダース」と名づけられたベスト盤なのです。
というのは、オリジナル・アルバムには収録されていないこの曲が入っているから。

You Can Make Me Dance, Sing or Anything


 時々頭ぶっとんじゃってわけのわからないことをやらかしてしまうんだ
 夜遅くまで表をふらついてはケンカばっかり
 一生懸命考えた計画は、いつも惜しいところでこの手から滑り落ちて泣きを見る
 でも、聴いてくれ、俺は百万長者になれるのさ
 おまえがいてくれさえすれば、だっておまえはめちゃくちゃエキサイティング!
 踊りたくなる、歌いたくなる、そしていつものあれをしたくなるもんな、そう、大好きな
  
いかにもロッド・スチュワートとロン・ウッドらしい大好きな一曲。
陽気なんだけど、その背景にはちょっとナイーヴで弱気な傷つきやすい心が見え隠れしているのがフェイセズらしくていいのです。
ストーンズだったら「俺たちはワルだぜ」と迷わずずんずんと突き進んでしまうところを、フェイセズはちょっと躊躇しちゃう。こんなことしてたら親は悲しむよな、とか、そもそもこんなこと苦手なんだよ、できっこないよ、なんてベソをかきながらそれでもやるしかないんだよな、だったら思いっきり楽しんじゃえ!・・・みたいな心の葛藤がある感じがあって、そこがもうたまらない。
ホンモノの不良にはなりきれない永遠のやんちゃ坊主たち。
そんなフェイセズだけにしかないテイストが大好き。

LPではB面の1曲目だったこの“You Can make Me Dance,Sing,or Anything”と、A面の1曲目に収められた“Poolhall Richard”の2曲が、ロニー・レーンの脱退後に山内テツが入ってレコーディングした、このアルバムにしか入っていないシングル。これがまた痛快にぶっとんだドライブ感あふれるかっこいい曲。後半のイアン・マクレガンの盛り上がり方からドタバタギャンギャンしてキュッと終わる感じなんていつ聴いてもなんかスカッとします。
2曲目もマクレガンのいなたいピアノが素敵な“Cindy Incidentally”、3曲目は大好きな“Ooh La La”。
Sweet Lady Mary ”のようにアコースティックでしみじみと心に染入ってくるようなバラードもあれば、“Flying”のようなブルージーな曲、オルガンもごきげんなインストの“Pineapple And The Monkey”、重いブギーのジャム・セッション“Around The Plynth”、それにフェイセズ最大にして唯一のヒット曲“Stay with Me”と、バラエティ豊かなフェイセズ・ワールドが思う存分に楽しめる。
一番最初に聴いたフェイセズがこのアルバムだったせいか、この選曲、この曲順がすごくしっくり来るのです。
“Deblis”とか“Glad and Sorry”とかロニー・レーン・テイストの曲が選ばれていないのはフェイセズのベスト盤としてはどうなんだという見方もありますがそれはそれで自分で「裏ベスト」を作ってひっそり楽しむとして、この盤ではロッドとロニーのやんちゃで陽気な世界をとことん楽しむのがいいのです。
ほんと、聴くたびにニコニコしてしまう。
肝はやっぱりイアン・マクレガンのころころ転がるブギ・ピアノかな。
ケニー・ジョーンズのドラムもよく歌っていて、バンドの朗らかなキャラの柱になっている。
フェイセズって、ロッド・スチュワートとロン・ウッドが在籍していた伝説のバンド的な扱いをされているけれど、実はこのイアン・マクレガンとケニー・ジョーンズの二人がいてこそ、って気がする。
そしてもちろん、その彼らの後ろで穏やかに微笑みを浮かべているロニー・レーンの存在と。
もちろんこの人も、穏やかなだけじゃない。普段はクールでも盛り上がるところではもうガンガンに煽ってくる。
そんなバンド全員が一丸となってはしゃぎまわっている感じがフェイセズの何よりも素敵なところ。
そしてそんな彼らの演奏は、僕の中のやんちゃ坊主たちの尻を蹴っ飛ばしてくれる。
「ヘイ、ボーイ!屁理屈こねてないで、素直に楽しもうぜ!」ってね。




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コメント

[C1546]

リュウさん、こんにちは。
『馬の耳』も『ウー・ラ・ラ』も大好きなんですが、“Poolhall Richard”と“You Can Make me dance…”が入っている分やっぱりこのベスト盤が最高です。
朗らかというか、透明感というか、やっぱり人柄が演奏ににじみでているんでしょうか、いい人たちなんでしょうね。性格悪そうなタイプの代表格はフーかな、と考えると、ケニー・ジョーンズがフーに入って上手くいかなかったのもわかるような気がします。

  • 2012-10-14 14:50
  • goldenblue
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[C1545]

まりさん、こんにちは。
リアルタイムで聴いてたなんてすごいですね。
>放課後のクラブ的なノリ
そんな感じですよね。
青筋立てたハードロックよりも、なんの気負いもなく 楽しげにROCKのほうが本当は何十倍もタフだっていうこと、今ならよくわかる気がします。

  • 2012-10-14 14:10
  • goldenblue
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[C1544]

ezeeさん、こんにちは。
>チャラけてても、泣かすとこは泣かす
そうそう、そこがフェイセズのいいところなのです。
玉突きリチャード、痛快ですよね!
  • 2012-10-14 14:06
  • goldenblue
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[C1543]

megumickさん、こんにちは。
フェイセズ、嬉しくなっちゃう感じでしょ。
megumickさんには申し訳ないけど、ストーンズよりも好きだなぁ、この感じ。
ぜひ買ってください(笑)!

ストーンズといえば新曲が発表されたんですね。
70過ぎてあのパワフルでゴリゴリした音、、、すごいなぁとは思うけど、僕はもうちょっと弱みのある音のほうが好きかなぁ。
  • 2012-10-14 14:05
  • goldenblue
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[C1542]

goldenblueさん♪
このBestは組み合わせが良いんですよね、自分も好きな1枚です♪♪
玉突きリチャードは最高にご機嫌♪

そして確かにBackですよね、Faces!

あの組み合わせだから出来る音です!

しかも良い人ぽいし(笑)

良いところ持ってきますね~
  • 2012-10-14 06:37
  • リュウ
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[C1541]

私がフェイセスを聴いたのは パープル、ツェッペリンがハードロックの雄として 注目を浴びていた時期、
なんの気負いもなく 楽しげにROCKしてる彼らの
放課後のクラブ的(謎)なノリに惹かれました。
「馬の耳に念仏」のジャケもイギリスらしさがあったし
「ウー・ラ・ラ」のお遊びなジャケがこれまたイギリス的で気に入りました。
このアルバムは CDになってから聴きました。
ほんま ええですね~~♪
  • 2012-10-13 10:20
  • まり
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[C1540]

これ、レコード時代に買いました! 賑やかな感じや、山内テツも写ったジャケットが最高っすね~
痛快R&R、玉突きリチャードから始まるやんちゃな構成もイカしてました。チャラけてても、泣かすとこは泣かすええバンドでしたね。
  • 2012-10-12 23:46
  • ezee
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[C1539]

golden blueさん、こんばんは!
わ~、このアルバム
全部いい曲ですね!

ちょっとナイーヴで弱気な傷つきやすい心が見え隠れしているのがフェイセズらしい

なるほど、そういう感じですね。

実はこのイアン・マクレガンとケニー・ジョーンズの二人がいてこそ

って、同感です!

どの曲も、イントロ部分から嬉しくなっちゃう感じです。

これ、持ってないので買っちゃう!

  • 2012-10-12 23:38
  • megumick
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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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