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♪30年代原発ゼロ

「代替エネルギーの確保に具体的、現実的な道筋が見えないのに、方針を決定することは国民生活を守るべき政府の成すべきことではない。」
「電気代が上昇し、企業を圧迫し消費が低迷する。この冷え込んだ景気状況の中では疑問に思える判断。」
「電気代が上がれば企業のコスト負担はもちろん、更なる経済低迷につながる。企業の国内立地の大きなハンディがまた一つ加わり、加速度的に国力の劣化が進む。」
「原発事故の真相究明すら不十分なのに拙速だ。」

「大飯原発の即時停止を求めている私たちにとって、本当の勝利は遠い。」
「脱原発の声を鎮めるためのその場しのぎで、選挙対策に思える。」
「原発ゼロは当然で、政府の決定は遅すぎるくらい。」

「原発ゼロは困る。今までどおりやってほしい。原発で働く人も多い。地域全体の問題だ。」
「原発政策に協力してきたのに、はしごをはずされるのは怖い。地元経済や雇用への対策をしっかり考えてほしい。」

いろんな人が、いろんな立場で、好き勝手なことを言っています。
そりゃそうですよね。当事者それぞれに事情がある。そう考える背景がある。そのことを責めるわけではないけれど、判断したらしたでいろんなところから文句がブーブー出るし、判断しなかったらしなかったで何も決められない政府だと批判を浴びる、あちらを立てればこちらが立たず、木を見て森を見ずもダメ、森を見て木を見ずもダメ、そこのところを全体状況を見ながら冷静に判断を下していくしかないわけで。正直僕だったら「ほなどないせえゆううねん!」って机ひっくり返してしまうかもしれないな、なんて野田首相に同情しつつ、僕はこの『30年代原発ゼロ』の方針を支持したいと思う。
現実的な道筋が見えないのに方針を決定するな?逆じゃないの?方針があるから方針に沿って道筋を開いていくわけで、方針がなければ道筋は開けない。いずれにしても過剰消費の時代は限界を迎えていて、維持できたとしてもあんたらが生きているうちだけ、子どもや孫の世代には残らない。むしろ新しいビジネス・チャンスの機会と捉えていくべきだと僕は思います。
本当の勝利?本当の勝利って何?戦うことが目的ではなかったはずではないですか?原発がなくなる方向に向かって大きな舵が切られた、そのことをまず評しなければ運動は一部の人たちのための独りよがりのものになってしまうことを危惧します。
選挙対策?この時期に発表すればそう捉えられても仕方がないだろうし、事実そういう側面もあるのでしょう。選挙対策でいいじゃないですか。マニフェストを散々反故にしてきた政党の言うことが信用できないのは確かですが、大事なことは、選挙後にそのことを守らせることだ。
遅すぎる?そうかもしれません。でも、いろんなところに調整しながら時間をかけて少しずつすすんでいくのが民主主義なのだと思うのです。「絶対にこうだ!」と誰かが、或いは国民の総意と決め付けて、熱狂して突き進んでいく政治体制がいいとも思えない。
そして立地自治体では複雑な思いがあることはわかります。
でも、今回の事故のことで本当に絶対の安全はないこと、万が一の事態の場合には土地の暮らしそのものが破壊されてしまうことがわかった今、本当に恐れるべきものはそのことではないのだろうかという気がします。

・・・などと、僕も好き勝手なことを言っていますが、今回の政府方針はほんとうに国民が声を上げた成果だと思うのですよ。
あの事故からちょうど一年半、ステージは次の展開へと進んだ。
たくさんの困難な課題があって、残念ながらそれを一気に解決できるような魔法はどこにもないのだけれど、だからこそ、一見後退に見えるようなことも飲み込みながら、ひとつづつクリアしていくことしかないのですよね。
声高に性急な革命を求めるのではなく、また既得権益にも拘泥しない。
ゆるやかに一歩ずつ新しい時代の価値を積み上げていく。
3・11以降僕らの社会に求められているのはそういうスタンスではないかと思います。



ミスター・ラヴ&ジャスティス
Mr.Love&Justice / Billy Bragg


今日の音楽。
デビュー当初、ノイジーなエレキの弾き語りで政治的主張をまくし立て“ひとりクラッシュ”と称されていたビリー・ブラッグさんの2008年の作品。
かつての尖がった感じはないけれど、穏やかな語り口の中にしたたかな力強さを感じる素敵な音楽だ。

Billy Bragg-I Keep Faith

Billy Bragg-Sing Their Souls Back Home

"Mr.Love&Justice"とはまた思い切ったすんごいタイトルですが、でも「愛と正義の人」でありたいですよね、いや、まじで。


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コメント

[C1502]

リュウさん、こんばんは。
ビリー・ブラッグさん、僕も1枚しか持っていなかったのですが、これは試聴してすぐポチッといってしまいました(笑)。
昔に比べれば穏やかで毒はないですが、とても骨のある音です。

野田首相にもある種の「骨」を感じますね。経験が懐を大きくしているような、、、あんまり誉めても裏切られそうですが、この何代かの人や今候補に上がっている人たちに比べればグッと安定感があるように思います。
何事も一気にはすすまないねー。

  • 2012-09-17 23:19
  • goldenblue
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  • 編集

[C1501]

名盤さん、こんばんは。
大間と島根の建設再開については確かに納得のいかないところですが、その方面への配慮を示しておく必要もあったということなのでしょうか。
そんなふうに八方美人なことばっかりなのでかえって信用を失うってことくらいわかるはずなのですが、100%踏む込む勇気がないんでしょうね。
決めた以上は突き進んでほしいものですが、まだまだちゃんとした方針になって具体的なことが進むには紆余曲折ありそうですが、いい方向に向いていると信じたいです。

  • 2012-09-17 23:12
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C1500]

>・・・などと、僕も好き勝手なことを言っていますが、今回の政府方針はほんとうに国民が声を上げた成果だと思うのですよ。

goldenblueさん、同感♪
出来ない理由をあげる前に、先ず声を出すことが重要ですよね!
色々問題はありますが・・・野田首相はここ最近の中で一番巧くやってると思います♪

そして、この方は知らなかったです・・。
後で聴いてみますね!
  • 2012-09-17 14:22
  • リュウ
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[C1499]

>方針があるから方針に沿って道筋を開いていくわけで、方針がなければ道筋は開けない。いずれにしても過剰消費の時代は限界を迎えていて、維持できたとしてもあんたらが生きているうちだけ、子どもや孫の世代には残らない。むしろ新しいビジネス・チャンスの機会と捉えていくべきだと僕は思います。

全くもって賛成です。

ただ政府の言ってる30年代ゼロは評価しません。
明らかな嘘だからです。
何故なら、同時に新規原発(大間・島根)の建設を続けることも同時に発表しているのです。
真逆のことを同時に表明してるって、あまりに酷い。
もちろん新しく作ったからって、30年代に停めれば嘘ではないのでしょうが、今新規に作ることを止めることもできないのに・・・・、と思います。

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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