娘の授業参観に行ってきた。 学校の教室の風景。 これは40年経っても変わらないものだな。 教室の後には、小さな本棚にぎっしりと本が詰まった「学級文庫」があった。 これも昔と変わらない風景。 並んでいる本も、僕が子どもの頃とそう大きくは変わらない。 そういえば花マロリンさん から、「小学生の頃、どんな本を読まれてましたか?機会がありましたら教えてください。」とコメントを頂いていたので、子どもの頃に大好きだった本を幾つか紹介します。 海底二万海里 / ジュール・ヴェルヌ 十五少年漂流記 / ジュール・ヴェルヌ 宇宙戦争 / H.G.ウェルズ 娘と同じ5年生の頃に一番はまっていたのは、この手のSFクラシック。
男の子ってある時期こういうのに夢中になる。
かなり小さい頃から、本は大好きだった。
小さい頃、親がよく読み聞かせをしてくれたのを覚えています。
小学館の「ママお話聞かせて」は、春から冬まで全4巻あって、一日一話ずつ読みましょうという趣旨のシリーズ。これを読んでもらうのが楽しみだった。幼稚園の頃かな。イソップやアンデルセンの童話から日本昔話や世界各国の民話から、「ハミガキしなきゃダメ」「みんなと仲良くしよう」みたいな子供向けに作られたお説教話まで内容もとてもバラエティに富んでいて、読んでもらえなかった次の日には二話まとめて読んでもらったり。
親に感謝しないといけないことはたくさんあるけれど、本好きに育ててくれたのは本当に感謝しています。
本を読んでいろんなこと想像することはひとつの技術みたいなところがあって、音感や運動神経と同じようにそのセンスはやっぱり小さな頃に身についたかそうでないかは大きくなってからでは埋めようがないような気がするのです。
自分で読めるようになってからで、今も大好きだったことをよーく覚えているのはこの絵本。
青い自動車 (ディズニー名作) しょうぼうじどうしゃじぷた / 渡辺 茂男 男の子って、なぜか小さいときから車好きなんです。僕もそうでした。
『青い自動車』は、人気者だったスージーがポンコツにされて自動車墓場へ連れて行かれるシーンが怖くてね。最後はちゃんとハッピーエンドで、ホッとするのですが。
『しょうぼうじどうしゃじぷた』は、ジープを改造した小さくて旧式の消防自動車の「じぷた」のお話。「じぷた」は、消防署の中では大きなはしご車や最新式のポンプ車に役に立たないちびっこと馬鹿にされていたけれど、ある日起きた山火事でははしご車もポンプ車もまるで役に立たなくて、そのとき小さなじぷた」が大活躍!
ずっと小柄で背が低かったから、小さいものががんばるお話にすごく共感したのだと思う。
ロボット・カミイ / 古田 足日 かえるのエルタ / 中川 李枝子 エルマーのぼうけん / ルース・スタイルス・ガネット これは小学生の低学年くらいの頃かな。
紙でできたロボットのカミイはとってもやんちゃでいつもみんなを困らせていて、とうとうひとりぼっちに。意地っ張りなとこが憎たらしくて、かわいくて。そして最後はいつも泣いちゃうようなお話でした。
『かえるのエルタ』はなんだかとても不思議な冒険ものがたり。らいおんみどりが「緑のライオンだ!」と言われて「ちがうよ、らいおんみどりだよ。」って訂正するところが好きだった(笑)。
それからエルマーのシリーズには、島の地図が載っていて、子ども心に冒険心をかきたてられました。
よくノートに架空の島の地図書いたりしてたのを空想するのが大好きでした。
家には『世界名作童話全集』みたいなのもあって、『ピノキオ』とか『長靴をはいた猫』とか『青い鳥』とか『幸せな王子』とか『ヘンゼルとグレーテル』とか『クリスマス・キャロル』とか『小公子』とか『雪の女王』とか『トム・ソーヤの冒険』とか、そういう物語もわくわくしたり、どこか不思議な味わいの奥の深さを感じながら読みました。
それからこんなのも好きだったなぁ。
ゆかいなどろぼうたち / トールビョールン・エグネール チョコレート戦争 / 大石 真 『ゆかいなどろぼうたち』は、ついつい一緒に歌いたくなるような楽しいお話。カルデモンメという架空の町の、のんきでルーズな泥棒たちの間抜けで愛すべき騒動記。
それから、『チョコレート戦争』。町で一番人気の洋菓子屋に、ショウウィンドウ割りの犯人の濡れ衣を着せられた子ども達が、大好きなエクレアへの抵抗運動をするお話。エクレアがとにかくおいしそうで、今でもエクレアってちょっと特別なお菓子という気分があります(笑)。
子どもの頃に読んだ本、いろいろ思い返してみると、自分の性格形成のある部分には確かに影響を及ぼしているような気がします。
ところでうちの娘、本読んでいるのか?そういう姿はあまり見かけないけど(笑)。
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ゆかいなどろぼうたち、知ってくださってて嬉しいです。
そうそう、お菓子食べ放題でした。車掌さんも巡査さんも陽気な人で、寛容を美徳としているところが素敵でした、ハハハ、子どもの頃にそんなふうに思った訳じゃないけど。
町のおまつりでしたっけ、楽団が出て愉しそうでした。どろぼうさんたちの情けなくだらしないとこもよかったし、どろぼうさんたちをひっかきまわす頑固なおばさんも愉快でした。
あの物語には、本当の悪人なんていない、そんなメッセージが含まれていたのかもしれませんね。