The Best of the Animals/Animals ジョンよりもミックよりも、一等ワルっぽいエリック・バードンの黒いヴォーカル。アニマルズの名前どおりワイルドでタフでしたたかなサウンド。彼らの音楽からは、誰にも媚びない、誰にも譲らない、そんな腹の据わった、一本筋の通った男気を感じるのだ。
Live in Europe/Otis Redding エキサイティングでエネルギッシュでソウルフル、といえば誰をさしおいてもMr.Big・O。 歌が雑だの、音域が狭いだの、録音状態がよろしくないだの、そういうことは問題ではない。 ありったけの魂をこめてシャウトする、その姿がすべてだ。
Magic Sam Live/Magic Sam シカゴの冬は寒いんだろうな。昔訪れたのは夏前だったけれど、ミシガンから吹く風がとても厳しく肌寒かった。そんな寒さをぶっとばすように、自由奔放にギターをかき鳴らしブルースをシャウトするマジック・サム。のびのびと、思いのままに湧き出てくるフレーズ。歌やギターそのものよりも、その自分自身を100%解放している伸びやかさが最高にかっこいい。
The J. Geils Band/The J. Geils Band Jガイルズバンドの音は、どろどろのブルースをやってても何故かポップでハッピーに聞こえる。メンバー全員がプレイする事が楽しくてたまらない気持ちがにじみ出てるせいだろうか? 自分が面白いと思ったことを真剣に面白がってやる。生きることへのエネルギーはきっとそこから生まれてくる。誰かに無理矢理やらされるようなことを嫌々やるくらいならやらないほうがマシってもんだ。
Live at the BBC/The Beatles ビートルズがまだR&RとR&Bのコピーバンドだった頃のBBCでのスタジオライヴ音源。 なるほど、こんなん聴いてたら不良になるって大人たちが眉を潜めたのもよくわかる気がする、ビートルズが最高にいかれたワイルドなロックンロールバンドだった証の一枚。今でこそ20世紀の偉人扱いされるビートルズも、チャック・ベリーやラリー・ウィリアムスのかっこよさに衝撃を受けてその真似事から始まったんだってことが実感できる。それって、僕等がビートルズに衝撃を受けてギターを持ったのと同じことだもの。 例えそれが思い違いだったとしても、「自分たちにも何かできるかもしれない」と思い込ませてしまうこと、それこそがロックンロールのマジックなのだ。
Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。 “日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。 自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。
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