fc2ブログ

Entries

♪冷たい風に負けないための荒ぶる魂を、誰のためでもなく自分自身のために

天気予報では少しは暖かくなると期待したのに、空は相変わらず曇り空。
そういえば今年に入ってから、すかっと晴れた青空を見たことがないような気がする。
関西の冬はどちらかというと、よく晴れて乾燥する太平洋型だったはずなのに、まるで北国みたいな曇り空続きだ。どうも憂鬱な気分が続くのは決してお天気のせいばかりではないけれど、せめてすかっと晴れた青空でも見えれば少しは気分も変わるかもしれないのに、などと愚痴りつつ、本当はお天気が原因なんかじゃないということは誰よりも自分自身がよくわかっていたりするものだ。

なかなか思うように行かないことが多い毎日。
良かれと思ってしたことがことごとく裏目に出たり、何の魂胆もないちょっとした行動があらぬ誤解で波紋を呼んだり、世の中って奴はいちいちめんどくさいことが多い。それでいちいちお説教を食らうのだけれど、経験的に昔からよく知っている。「お前のためだ」なんてお説教をする奴にロクな奴はいないってこと。「お前のため」の言葉の裏にある「お前のせいで俺が困るんだ」という腹が見えてるんだぜ。
だいたい、人の評価なんていいかげんなもの。風向き次第でコロコロ変わる。結局自分の思ったとおりにやっていくことが結局自分のためなのだ。誰のためでもない、自分の人生なのだからな。
そうやって開き直ったらなんだかココロがすっきりしてきた。
で、憂鬱な気分をぶっとばすようなエキサイティングでソウルフルでエネルギッシュな音楽が聴きたくなってきた。生のまんまのブルース・フィーリングとロック・スピリットにあふれた奴。
冷たい風に負けないための荒ぶる魂を注入してくれる。
誰のためでもない、自分自身のために、元気を分け与えてもらうとしよう。


ベスト・オブ・アニマルズ    Live in Europe    Magic Sam Live

The J. Geils Band    Live at the BBC


The Best of the Animals/Animals
ジョンよりもミックよりも、一等ワルっぽいエリック・バードンの黒いヴォーカル。アニマルズの名前どおりワイルドでタフでしたたかなサウンド。彼らの音楽からは、誰にも媚びない、誰にも譲らない、そんな腹の据わった、一本筋の通った男気を感じるのだ。

Live in Europe/Otis Redding
エキサイティングでエネルギッシュでソウルフル、といえば誰をさしおいてもMr.Big・O。
歌が雑だの、音域が狭いだの、録音状態がよろしくないだの、そういうことは問題ではない。
ありったけの魂をこめてシャウトする、その姿がすべてだ。

Magic Sam Live/Magic Sam
シカゴの冬は寒いんだろうな。昔訪れたのは夏前だったけれど、ミシガンから吹く風がとても厳しく肌寒かった。そんな寒さをぶっとばすように、自由奔放にギターをかき鳴らしブルースをシャウトするマジック・サム。のびのびと、思いのままに湧き出てくるフレーズ。歌やギターそのものよりも、その自分自身を100%解放している伸びやかさが最高にかっこいい。

The J. Geils Band/The J. Geils Band
Jガイルズバンドの音は、どろどろのブルースをやってても何故かポップでハッピーに聞こえる。メンバー全員がプレイする事が楽しくてたまらない気持ちがにじみ出てるせいだろうか?
自分が面白いと思ったことを真剣に面白がってやる。生きることへのエネルギーはきっとそこから生まれてくる。誰かに無理矢理やらされるようなことを嫌々やるくらいならやらないほうがマシってもんだ。

Live at the BBC/The Beatles
ビートルズがまだR&RとR&Bのコピーバンドだった頃のBBCでのスタジオライヴ音源。
なるほど、こんなん聴いてたら不良になるって大人たちが眉を潜めたのもよくわかる気がする、ビートルズが最高にいかれたワイルドなロックンロールバンドだった証の一枚。今でこそ20世紀の偉人扱いされるビートルズも、チャック・ベリーやラリー・ウィリアムスのかっこよさに衝撃を受けてその真似事から始まったんだってことが実感できる。それって、僕等がビートルズに衝撃を受けてギターを持ったのと同じことだもの。
例えそれが思い違いだったとしても、「自分たちにも何かできるかもしれない」と思い込ませてしまうこと、それこそがロックンロールのマジックなのだ。



スポンサーサイト



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://goldenblue67.blog106.fc2.com/tb.php/70-d1f02e81

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

Profile

golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

Calendar

08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

Gallery

Monthly Archives