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♪Wreck On the Highway

朝、いつもと同じように出かけていった人が二度と帰ってこない。
「行ってきます。」と交わした言葉が最後の言葉になってしまう。
一体どんな気持ちがするのだろう。
想像しただけで、胸が締めつけられるほど苦しい気持ちになってしまう。

祇園で、そして亀岡で、痛ましい事故があった。
毎日のニュースはいつも痛ましい事故であふれている。
旅先での楽しいひと時が、いつもの普通のお昼休みが、いつもの通学路が、いつものバス停が、いつもの通勤電車が、あっという間に暗転する。
その残念さを、何と言葉にしていいのかわからない。
不慮の事故。
運が悪かった。
かわいそうに。
直接関係のない人たちはきっとそんな風に言ってしまってやがて忘れてしまうのだろうけれど、到底そんな言葉で割り切れるものでは当然ないだろう。残された者たちは、一生その悲しみを背負って生きていかなくてはならないのだから。
ましてそこに、加害者側のあきれてしまうような思慮の浅さが原因としてあったならば、許すことなどできるはずがない。


僕はこれまで幸いにして、親しい人を事故で失ったことはない。
そして自分自身もこうやって45年間、無事に生きていることができる。
でも、紙一重なんだろうな。
ほんの次の瞬間にも、とても想像できないような事故に巻き込まれないとも限らないのだ。
そう考えると、ほんとうに、毎日無事で生きていられることが奇跡のようにも思えてしまう。
震災以来、特にそんなことを考えることが多くなった。
僕らの生活は、実はとてももろいものの上に成り立っているのだということ。
だからこそ毎日をやりたいことをやって悔いなく過ごさなくては、、、なんてことは思いこそすれ実行した試しはないのだけれど、毎日の平穏無事な暮らしをとても愛おしく思うことは増えた。

どうか、まきこまれませんように。
どうか、日々が無事でありますように。
またいつもと同じように、みんなに会えますように。

そんなことをふとしたときに考える。
こんな曲を聴いたときにはなおさら。



Bruce Springsteen - Wreck On the Highway

ゆうべ、車を運転していた
一週間の仕事が終わり、家へ帰るために
そぼ降る雨の中を独り
車どおりもまばらな群道2号線を
そこで事故に遭遇したんだ

血とガラス片があたり一体に散らかっていた
僕のほかには誰もいなかった
雨は激しくなり、とても冷たかった
道路の脇に若い男が倒れていた
「助けてくれ、、、」と奴は叫んでいた

やがて救急車がやってきた
僕は、救急隊員が彼を連れて行くのを見送っていた
そして、彼のガールフレンドかまだ若い妻のことを思った
州警察が真夜中にやってきて、
「あなたの愛する人がハイウェイの事故で亡くなりました。」と
彼女に告げるときのことを

暗闇の中に座って時々
彼女の寝顔をじっと見ている
そして、ベットから抜け出て彼女をきつく抱きしめるたくなる
ハイウェイでの事故のことを思い出して眠れなくなった夜には


River

The River / Bruce Springsteen




みんな、ちゃんと生きていてね。


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コメント

[C1216]

Okadaさん、こんばんは。
Okadaさんのコメントを読んで、自分の命っていうのは自分だけのものじゃないんだなぁと思いました。
もし事故でなくなっていたら、ご両親は一生自分を責めたでしょうね。その気持ちはわかる気がする。
生きていてよかったですよね!

  • 2012-05-03 00:10
  • goldenblue
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[C1215]

megumickさん、こんばんは。
ほんと、生きていることは毎日奇跡の連続なんだなぁと思います。
今までも自分は気がつかないけれど紙一重をくぐりぬけてきたのでしょうね。
どんな形でも死ぬのは嫌だけど、事故死はいやだなぁ、見られたくないものいっぱいあるし(笑)。
  • 2012-05-03 00:06
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C1214]

ぼくがまだ3~4歳だった頃かなぁ。
家族で旅行をしていて、みんなで歩道を歩いていたんですよね。
ぼくは母親と手をつないで歩いていたんです。
ぼくは何を思ったか、車道を挟んだ反対側の歩道に行きたくなってしまい、母親の手を振りほどいて、いきなり車道に飛び出したんですよ。
その時丁度、車が走っていたんですが、ぼくの目の前で急ブレーキを踏んでくれて、ぼくにぶつかる寸前で車が止まったんですよね。うろ覚えですが、何となくその時の映像は心に残っているんです。
家族が集まると、数年に一度くらいこの話をされて、「あい、すみません」と反省させられるのです。
あの時、ぼくが死んでいたら母親は自分を責めて、一生苦しみ続けていたのでしょうね。

生きてて良かったです。

[C1213]

こんにちは!

先日のバスの事故、リアルタイムで友人がバスで上京する事になってたので、
連絡が取れたとき、泣いてしまいました。
子供が旅行に行って(特に飛行機)帰って来た時も、無事で帰ってきてくれたことに
感謝して涙が出そうになりますよ。

生きているって事は奇跡かもしれません。

健康で生きていることのありがたみを常に感じて大切に生きて行きたいですね。

この時期特に思います。
大切な人の命日があるので・・・
  • 2012-05-02 12:13
  • megumick
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[C1212]

花マロリンさん、こんばんは。
辛い話ですね。わかります、とは言えません。
どこまで行ってもわかったつもりなだけで、絶対にその方の傷みをわかることはできないでしょう。
でも、もし自分の身にそんなことがあったら、、、考えただけでいてもたってもいられなくなります。
被害に遭うことに何の必然性もない。
例えとしてはかなり不適切かもしれませんが、誰もがマイナスの宝くじを持たされているのでしょうか。
願わくば、どうかその宝くじに当たらないことを。
そのかわり、ラッキーの宝くじも望みません。
そんなことを思ったりします。

  • 2012-05-01 23:30
  • goldenblue
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[C1211]

お疲れ様です

とても慕っていた女性がいるのです
若かった私に
母のように良くしてくれました。


15年前
その方、息子さんを事故で亡くされたんです。


そこからその方とご家族の人生は
激変しました。


今ではどこにいらっしゃるかもわかりません

突然、愛する人を奪われるということは
そういうことなんだと思います。

私も震災以来、ずっと命のことに関して
考えています。

明日はわからないわが命
愛する人の命

そう思うと平穏無事な
この一瞬がありがたく
心から幸せに感じられますね





  • 2012-05-01 18:22
  • 花マロリン
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[C1210]

LA MOSCAさん、そうでしたか。
まだとてもお若かったのですね。
昨日もまた大きな交通事故がありましたね。
報道しているマスコミの高揚した姿を見ていて、なんだかとてもいやーな気持ちになりました。○人死亡、みたいな数で数えられるのは嫌ですね。亡くなった方はそれぞれひとりひとりの人生なのに。
  • 2012-04-30 13:04
  • goldenblue
  • URL
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[C1209]

リュウさん、こんにちは。今日は休みです。
未成年だから刑が軽いというのは納得できないですよね。ただ、法律が厳しくなったところでこのような壊れた少年が減るとも思えないのが正直なところ。
こんなのに巡り会わないよう祈るしかないのでしょうか、、、。
The River、高校生の頃から大好きなレコードです。
かっこいいのからうならせるのまで、スプリングスティーンの魅力はここに全部あります。
  • 2012-04-30 12:57
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C1208]

コメントしようかどうか迷ったんですが・・・。

詳細は書きませんが俺は妹を10年前に亡くしてます。
事故ではないんですが突然に。
いや、事故みたいなもんかな?

当事者以外の感情は仕方ないことだと思います。
判ったフリされるぐらいなら忘れてもらった方がいいと思うし。

毎日の平穏無事な暮らしのありがたみは俺もそう思う。特に昨年以降は。
もしかするとそれ以上は望んじゃいけないのかもしれませんね。


[C1207]

もう気狂いとしか思えない・・ですよね・・。

京都・・・はもとより、亀岡は・・。
少年法の壁を戦った本村さんの教訓は何処にあるのでしょうか・・・。

この手の事が、喉元過ぎれば・・な状況に憤り感じます・・。

少しでも、欲望からまわりが見えてれば・・。

そしてリバーは大好きなアルバムなんですよ!

[C1205]

まりさん、こんばんは。
ほんとなんとも言いようのない悲しい事故でした。もう、親の立場になって泣きそうになりましたもん。
若造の軽率な行為でかわいい未来ある命が奪われる、償っても償いきれない、僕が親なら「死刑にしろ」とわめくかもしれません。
  • 2012-04-29 00:20
  • goldenblue
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[C1203] 好きなスポット

今回の事故は痛ましかったですね。
亡くなった妊婦さんも娘と同じ年で まだまだ人生これからなのに家族の悲しみは一生ひきづるでしょう。

亀岡といい 祇園といい 花見や紅葉狩りのスポットで 
普段は平穏な場所なんですけどねえ。
それと亀岡の無免許の少年が多くても5年で出てこられるのも何とかしてもらいたい。
やはり20年は服役してもらわないと命の代償とひきあわないでしょう。
好きな京都だけに 二度とこんな事故が起きないよう
交通安全を徹底してほしい!
  • 2012-04-28 21:56
  • まり
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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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