Who’s Next/The Who このふてぶてしいジャケットは写真は一体何を意味するものなのだろう?荒地に突き出たまるで墓標のようなコンクリートの塊に、立小便するかのようなWHOの4人。 豪快でありながら繊細、知的でありながら暴力的、崇高で最低で真っ直ぐでどこか歪んだ、そんな音楽は彼らにしか紡ぎ出せない。
Grace Under Pressure/Rush ラッシュっていうのはどこかワン・アンド・オンリー、独特の孤高な雰囲気を醸しだしているバンド。 超音速で矢継ぎ早に展開していく切れ味の鋭いリズム。北風のようにシャープなカッティング。 人間が聴くことのできる音域の外側で鳴らしているような音楽だというイメージがする。
Black Rose: A Rock Legend/Thin Lizzy 一般にハードロック/ヘヴィメタルと分類されるシン・リジィだが、フィル・ライノット…ブラジル系黒人を父親に持つアイルランド人がベースを弾きながらボブ・ディランのように歌うフロントマンを持つバンドがヘヴィメタであるはずもなく、真冬の貧民街で出くわすチンピラのようなストリート感覚に満ちたロックンロールは、死滅した多くのヘヴィメタとは違ってフィル・ライノット亡き今もリアルに響いている。
Self Covers/泉谷しげるWith The LOSER 荒れた埋め立て地に密集する重工業地帯の工場のような風景がよく似合う、金属的で激しく重いサウンドは、むしろ彼らの音楽にこそ、ヘヴィ・メタルという名称が似合うのかもしれない。 吼える泉谷以上にカッコイイのは下山淳の遠くで鳴り響くようなG、セクシーにうねる吉田建のB、村上ポン太の怒涛のDr。
Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。 “日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。 自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。
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