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♪NORTH OF A MIRACLE -My Vintage(14)-

風のミラクル+7(紙ジャケット仕様)
A North of a Miracle / Nick Heyward

Released:1983


いいお天気でした。
春だなぁ。
昼間、外出していたら、会社に戻るのがすごーく嫌になった。
最高気温は20℃くらいあったのかな。
朝晩はまだまだ冷えるし、昼間はちょっと暑いくらいに感じることもあるだけに、体調の調整は難しいけれど、やっぱり春は好きな季節。
湿気が少なくてさらっとしているのがいいですよね。
さわやか。
あんまりさわやかが似合うキャラではないのだけれど(笑)、すがすがしいのはやっぱり気持ちいいよ。

そんなわけで今回のMy Vintageは、さわやかな佇まいの好青年、ニック・ヘイワードの“North Of A Miracle”。

ニック・ヘイワードくんのことをどのくらいの人が覚えているだろうか。
フリッパーズギターの二人も影響を受けたと公言していたヘアーカット100というバンドのリード・シンガー。
この曲“Favorite Shirts(Boy meets Girl)”を聴けば思い出す人も多いんじゃないだろうか。
ニック・ヘイワードは当事、洋楽専門の音楽雑誌なんかでもアイドル的な扱いを受けていて女の子たちの黄色い声を浴びていた存在だったから、男子高校生が「好き」というのはどうもカッコ悪い気がして、友人たちには隠れて内緒で聴いていた記憶があります。
当時はヘヴィーメタルといわゆるテクノ・ポップが全盛の時代で、正直なところやかましかった(笑)。
そんな中で、アコースティックな響きとやわらかなメロディーがものすごく新鮮でとても癒やしを感じたのだろう、と思う。このアルバムはかなりのお気に入りでした。こんなさわやかで健康的なのは自分には似合わないと知りつつも、ちょっと憧れたりして(笑)。

一曲目、ホーン・セクションも高らかに元気いっぱいで始まる“When it Started to Begin”、続いてブルーなニュアンスを含んだ“Blue Hat for a Blue Day”。
Two Make it True”や“On a Sunday”でまた元気で無邪気な少年のように振る舞ってみたあとに、誰もいない春の海にぽつんと取り残されたような寂しげな佇まいをのぞかせる“Club Boy at Sea”にぐっと来てしまうのだなぁ。

一番好きなのはB面の一曲目、““Whistle Down the Wind”。

Hello, hello, hope you're feeling fine
Hello, hello, hope you're feeling mine
Hello, hello, hope you're feeling fine


ゆるやかに穏やかにサラサラと吹いてくる春風のように、クールで優しげでちょっとセンチメンタル。
懐かしい思い出の香りを運んでくるような。
外出先で少し懐かしい場所へ行ったせいか、今日はちょっとなんとなく懐かしさが心地よい気分。

ニックくんのようなさわやかさは、持って生まれたものも含めて真似できないけど(笑)、できれば毎日がさわやかにすがすがしくあってほしいものです。
特に人間関係は、じめじめ湿っぽいのもダラダラ暑苦しいのも苦手。
さらっとさわやかがいいな。
ちょっと離れた場所から、あなたが元気でいてくれることをそっと応援するくらいの距離感で、hope you're feeling fineってね。




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コメント

[C1818]

Good evening Mrs.Megumick.
hope you're feeing mine、そうですね、「僕の気持ちを感じてほしいな」みたいなニュアンスではないでしょうか。
正しく文にするとI hope you're feeing my mind.なんでしょうが、fineと韻を踏んでmineにしたんでしょうね、歌詞なんで。
まぁ歌詞なんてものは、雰囲気がかぎとれればいいんですよ(笑)。

こういうアコースティックな楽器がよく鳴っている音楽は和みます。元々電気的なビートはあまり好きではなくて、ジャンルはなんであれ人が演奏している体温のある音楽がいいですね。

  
  • 2013-04-19 22:05
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C1817]

Good evening goldenblueサン!
こんな趣味もあったんですね~
確かにさわやか君って感じ
最後の曲、英語の歌詞が気になってしょうがなかった(笑)
feeling mine ってどういう意味だっけ?

See you!
  • 2013-04-19 20:45
  • megumick
  • URL
  • 編集

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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