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♪1月 凍える冷たさに心までフリーズしそうな夜に

凍えるような一日だった。。“寒い”というよりは“冷たい”“冷える”“凍える”という形容詞。
まるで冷凍庫の中にいるみたいな、チンと冷え切って寒いとかブルブル震える前にカチンコチンに凍りつきそうな、そんな冷え方。こんなに寒くちゃ、心までフリーズしてしまいそうだ。
空には作りもののようなお月様がしんしんと照らしている、けれど吹くのは吹雪のような冷たい風。
いっそ雪でも降ってくれたほうが、まだ幾分暖かくなるのに。

TVのニュースからは花火のような爆弾の光、労働者のデモのわめき声、捕まったタクシー強盗の不敵な笑み。お正月だからと集まった親戚たちはそんなテレビを見ながらどうでもいいようなことばかりをお茶菓子のようにつまみながらどうでもいい感想をただただ思いつくままに口にしてはすぐに次の話題へ次の話題へととめどなく流れてゆく。そんな会話に生返事で相槌を打ちながら、いつになくざらついた気分になってしまった。少年時代に感じたのと同じ、漫然と続く退屈にギラリとナイフを翳したいような気分がした。
こんな退屈につき合うくらいなら一人で静かに音楽でも聴いていたいのに、と。

そんなわけで、冷たく、ざらついていて、鋭く尖って、鈍く光る、そんなイメージで5枚。
いっそ雪でも降ってくれれば。

       
Adventure    サイニング・オフ    Ghost in the Machine

Mind Bomb    This Is the Sea


Adventure/Television
トム・ヴァーレインの、突き刺さるような痙攣ギターや凍えるように震えるヴォーカルが表現する、ざらざらした手触りの光のない世界。深い井戸の底から見上げる月のような悲しみとはかない希望。
一般的には1st の方が名盤とされているけれど1stは僕にはギスギスしすぎて、この2ndの地味さの方が好き。

Signing Off/UB40
ポップなレゲエバンドになってしまったその後のUB40からは想像もつかないような陰鬱で重く鈍いダブ/レゲエを鳴らす初期のUB40、1stアルバム。UB40ってバンド名は、英国の失業者給付金制度から名づけられたのは有名な話で、アルバム・ジャケットはその申請書類のデザイン。

Ghost in the Machine/The Police
ヒリヒリして金属的で無機質なイメージがあるPOLICE、なんとなく冬にはまる。それはおそらく3人のミュージシャンの間に生まれる独特の緊張感のせい。
中でも一番好きなのはこの“Ghost in the Machine”。なんともいえない野蛮さとSFっぽさのアンマッチが結構2009年的かも。

Mind Bomb/The The
THE THEという奇妙なバンド名、その実はマット・ジョンソンという男のソロ・プロジェクト。オルタナっぽいのはあまり好みではないのだけれど、この人の歌は妙に何処か心に引っかかってしまう。
血の匂いすらする諦めや絶望、その向こうに見えるかすかな祈りのような響き。

This Is the Sea/The Waterboys
月明りの下で、遠い真冬の夜の暗い海を想像する。その果てのない暗さ、波のうねり。
そして、暗い夜の海にただただ注ぎ込む暗い夜の河を思う。







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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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