John Lennon/Plastic Ono Band/John Lennon 「僕は魔法なんて信じない/聖書なんて信じない/ジーザスもブッダもマントラも信じない/エルヴィスもボブ・ディランもビートルズも信じない/僕は僕だけを信じる/僕とヨーコだけを/夢は終わったんだ/僕は無想家だった/でも生まれ変わるんだ/セイウチだったこともあるけど/僕はジョンなんだ」 自分にまとわりついてしまったビートルズの幻想を拭い去るために、ありのままの自分自身をさらけだしたジョン。すべてをそぎ落としたシンプルでソリッドな音はまるでお正月の書初めのように力強く決意と自省に満ちて、僕に内省を迫る。
Dream of Life/Patti Smith 「私達の夢見るすべては、団結することで実現できると私は信じているの/私達は世界を変えることが出来る/私達は地球を革命出来る/私たちには力がある/人々には力がある」 “People Have The Power”の中で力強く宣言するパティ・スミス。凛と背筋を伸ばして世界の矛盾に立ち向かうかのような佇まいは、勇気と慈愛にあふれた女神のようですらある。
All That You Can’t Leave Behind/U2 「僕は何も畏れはしない/聞いた事ないような事態にだって驚いたりはしない/すてきなメロディを探してるのさ/みんなで口ずさめるような/自信を持って/今は少し行き詰って身動き取れなくなっているだけさ」 U2の中でも大好きなソウルフルなナンバー、“Stuck in a moment that you can't get out of”。 ずしんと浸みて、少しずつ満たされていくようにエネルギーが湧いてくる。
The Crossing/Big Country 「痛みも真実も重要なことだと僕は思う/けど、打ち砕かれたたったひとつの希望だけではきっとやってはいけないよ/砂漠の中で花が開くことを期待してはいない/けれど、僕は生きて、呼吸をしているから/この冬の時期にお日様が見えているから」 冬の雪原をひた走る蒸気機関車のように力強く。
Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。 “日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。 自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。
コメントの投稿