先日、仕事上での用があって、机いっぱいのとても大きな方眼紙を買いに行った。 文房具屋さんに入る。手前の方にはペンやシャーペン、ノートの類、或いはコピー用紙や事務用品の類がずらっつと並んでいて、大きなケント紙や方眼紙や、ちょっと専門的な定規類や画材類はたいていお店の奥の方にあることが多い。 店員さんに声を掛けて、お店の奥の箪笥みたいな抽斗からうやうやしく大きな方眼紙を取り出してもらうのは、なんだか専門の職人になったみたいでちょっといい気分がした。 買ってきた方眼紙に、定規と鉛筆を使って図面を引く。 図面といってもせいぜい中学生の技術で習った程度の素人仕事でしかないのだけれど、普段パソコンばっかり相手にしてるから、この作業はとても楽しかった。ついつい職人魂に火がついて、今急いでやらなきゃいけないこともほったらかして夢中になってしまった。 さっきまで真っ白だった紙の上に、自分の頭の中にだけあったイメージがどんどん形になって姿を現していく。 自分の指先から、今まで世界になかったものが立ち上がっていく。 自分の手を動かして何かを作るというのはとても気持ちがいい。 小学生の頃、図画工作は得意科目だった。 もっと小さい頃からお絵描きとか大好きだったんだよなぁ。 紙と鉛筆さえあればヒマがつぶせる子どもだった。 クレヨンで壁や机に落書きして怒られたことも覚えている。 小学生の頃には授業そっちのけでノートに落書きしていたし、マンガを作って友達に見せていたりもした。 意識していたわけではないのだけれど、図書館なんかで漫然と本を探している時、元々絵描きさんだった人の本をなんとなく手にしてることが多いようだ。 つい最近読んでいたのも、こんな方々の本だった。 風といっしょに / いわむら かずお だれも知らない小さな話 / 佐藤 さとる 日々が大切 / 大橋 歩 そういうことなんだ / 五味 太郎 佐藤さとるさんの挿絵が入った絵本は、小さい頃によく読んだ記憶が鮮明にある。
五味太郎さんの絵本は、例え子供向けの棚に置かれていたとしても、大人が読んでにやりと笑ってしまうような類のものだ。
そういえば佐野洋子さんも元々絵描きだし、藤原新也さんも写真家になる前は絵を描いていた人だった。
安野光雅さん、安西水丸さん、和田誠さん…絵描きなのに文章が達者な人はとても多い。
絵描きとエッセイ、どこか共通する部分があるのだろうか。
そんなわけで絵を描きたい気分にすっかりスイッチが入ってしまったのだが、お絵描きはたっぷりの心のゆとりとたっぷりの時間がないとなかなかすすまない。
残念ながら今はとてもそんな余裕はないのだ。
でも、いつかヒマになったら、スケッチブックいっぱいにたくさん絵を描いたりして過ごしたいなぁ。
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せなけいこさんはうちの子も大好きでよく読みました!おばけのシリーズやねこのシリーズ、おもしろおかしいけどちょっとシュールで不思議な魅力がありますね。ブルーナもたくさん読みました。本の少し前のことですが懐かしいです。
ちびくろサンボは僕が小学校の時は確か教科書にも出ていたはずなのに。人種差別とはまるで関係ない素敵なファンタジーだと思いますけどね、、、。