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♪ハートのブローチ

ハートブローチ

「手仕事で笑顔がつながっていく」
そうキャッチコピーが書かれたこのハート型の編み物は、実は被災された方々が作っている商品です。裏側にピンがあってブローチになっています。
台紙の裏には製作された方の手書きのサインが記されてあります。
僕のは陸前高田の「やすべ」さんという方のかわいらしいサインがしてあった。
つまり、このブローチは、『被災地に仕事で笑顔を!』をテーマにした支援プロジェクトで、被災された方々が手仕事で作ったもの。商品代金840円の50%が製作者の収入になるのだそうです。

添付されていたリーフレットには、こんな言葉がありました。

震災復興はすすんでいるかのように見えますが、現地ではまだ何も変わっていません。特に、津波で被害にあった方たちは、仮設住宅に移ったものの、収入のすべがなく、厳しい環境におかれたままです。
厳しい環境の中、「施されるばかり」の環境だと人は自分の存在意義を疑い無気力と孤独感に悩み、精神的なダメージにつながることがあります。
人にとって『働く』ことを通じ「ほめられること」「役に立つこと」「必要とされること」は、生きていく力になっていく、と私たちは信じています。

大阪にいてニュースをただ見ていただけならば、「仮設であっても雨風暑さ寒さからしのげる場所をただで提供されるんならいいんじゃない」とか「ボランティアさんがいろんなものくれるならもらえるだけもらっちゃえばいいじゃない」なんて思っていたと思う。被災地に仕事が必要、なんて意味はよく理解できなかったかもしれない。
でも、「施されるばかりの環境では自分の存在意義を疑う」という言葉が、今はとてもよくわかる気がする。少なくとも“かわいそうに”という同情で被災者に接する時期はもう過ぎた。これから必要なのは、こんな形の支援なのだと思う。

この「ハートブローチ」の運動はまだまだ始まったばかり。まだまだ作り手も買える場所も限られているようですが、これから広がっていってほしいと思います。
詳しくは“EAST-LOOP ”をご覧下さい。




今日紹介するのは、たまたま図書館で見つけたカーク・ウェイラムさんのアルバム『Promises Made』。

Millenium Promise Jazz Project
Millenium Promise Jazz Project / Kirk Whalum


カーク・ウェイラム氏の一番有名な仕事は、映画「ボディ・ガード」のサントラ、そう、ホイットニー・ヒューストンの“I'll Always Love You ”のサックス・ソロで、いわゆるスムース・ジャズの世界の第一人者であることは間違いない。
そのヤワなイメージはコアなジャズ・ファンからは軽んじられもするが、実はこの人メンフィス生まれで、幼い頃からR&Bやゴスペルに親しんできたソウル・マン。
2008年録音のこのアルバムも、とてもソフトでともすればスーパーで流れているBGM寸前のような耳なじみのよい曲が並ぶのだけれど、芯のところにはとても深いものを感じます。
何よりこの選曲。意志を感じさせられるものがありますね。

1. Stand By Me
2. Bridge Over Troubled Water
3. I Wish I Knew(How it Feels to be Free)
4. A Day in the Life
5. The Fool on the Hill
6. People Get Ready
7. Eleanor Rigby
8. I'll Take You There
9. A Change is Gonna Come
10. War
11. What's Going On

優しく柔らかいトーンの中ににじむ強い意志。はっきりした主張。
声高にではなく、しかし明るく朗らかに歌いかけてくる。

被災地の映像は今も毎日のようにニュースで流れるけれど、どうもトーンが“お涙頂戴”的なのが気になるのだ。簡単に言うとくさい。人の中に起こる思いはそんなにストーリーはシンプルじゃないし、そんなに簡単にまとめちゃいけないんじゃないか、って。
もっと普通に、当たり前の日常の暮らしがあそこにはある。
失われてしまったものはたくさんあるけれど、生活は続いている。
被災地のことを考えるとき、そのことをまず大切にしたい、と思う。




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[C656]

Colさん、こんばんは。
そうなんですよね、“明日に架ける橋”なんかはもろアレサのライヴでのバージョンが下敷きですし、コーラスが気持ちいいんですよ。
ボディガードのサントラはちゃんと聴いたことがないのですが、サックスは歌ってますねー。

[C655] この選曲は

オリジナルからというよりはアレサのヴァージョンからキタっぽいですね

ボディー・ガードのサントラは意外な聴きどころ?が多くて面白いですね

またお邪魔します

[C654]

リュウさん、毎度です。
カーク・ウェイラムさん、さわやかな秋の一日に何気なく流れていたら気持ちいいような音楽です。リュウさんの好みにあうかどうかは微妙なので、まずは図書館で(笑)。
スタンダードと言える曲が並ぶ中で唯一元曲を知らなかった3曲目は、ニーナ・シモンなんですね。
  • 2011-09-20 08:10
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C653]

goldenblueさん、お早うございます!まだまだ解決には至らない被災地の状況に、こんな活動が出て来たのは、良いですよね…。
仕事、その日に行く場所がある、やることがある、それだけでも全然違いますから♪
そして、この方は知りませんでしたが、曲、良いですね!図書館でチェックします!
  • 2011-09-19 08:10
  • リュウ
  • URL
  • 編集

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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