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♪12月 アツアツのお鍋みたいにあったまる冬のJAZZ&SOUL

12月、忘年会シーズンたけなわ。金曜日の最終電車はいつも酔っぱらいでごったがえしていて鬱陶しい。それが年末になると、よりエスカレートする。互いに酔っぱらった連中が、公共の場であることをすっかり忘れて大声でわめきちらかしたりお説教垂れたりしている姿は決して気分の良いものではないものだ。まぁ、そういう僕も、酔っぱらったときには周りからどんな目で見られているか正直自信はないので、お互い様ということにしておこう。
あぁいう場に遭遇したときに、ムカついてはいけないのだ。ムカつけばムカつくほど、イライラが募ってしまう。何しろ相手は酔っぱらっているのだ。そんなときにはむしろ、心をおおらかにして、微笑ましく見守るくらいの方が良い。ホットでウォームでファンキーな音楽の力を借りるなどして。
ホットでウォームでファンキーな音楽。いろんなエッセンスをごっちゃまぜになんでもぶっこんでぐつぐつ煮込んで極上のダシで仕上げた、ぽっかっぽっかに温まるアツアツのお鍋みたいな演奏。
主役の、どんな味にも負けない主張は主張でしっかりとありつつ、それを盛り立てている脇役それぞれの味わいがあって、そのバランスこそが絶妙のハーモニーになる、そんなところもお鍋っぽい。
独りでは決してこの味は出せない。だから、いろんな味がある程度好き勝手に主張しあいながらごった煮になってゆくくらいの社会の方がきっと暮らしやすいのだ。お互い様なのだ。
彼らの、懐の広い、そして根底に愛があふれた音楽を聴いていると、そんなふうに思えるから不思議だ、などと思いながら家路に着いた。
     

Back on the Block    デューシズ・ワイルド    レイ・シングス、ベイシー・スウィングス

エラ・アンド・ルイ    The Gospel According to Jazz
     

Back on the Block/Quincy Jones
マイルス・デイヴィス、ディジー・ガレスピー、ハービー・ハンコック、サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルド、レイ・チャールズ、チャカ・カーン、ジョージ・ベンソン、ボビー・マクファーリン、イヴァン・リンス、シーラ・E、TAKE6、ICE-T…ラップ、ヒップホップから、ゴスペル、ジャズ、アカペラ、シルキーなソウルにゴージャスなR&Bそしてアフロにブラジル。御大クインシーPRESENTSの寄せ鍋みたいな音楽一代絵巻。

Deuces Wild/B.B. King
同じくゲスト陣の豪華な顔ぶれがたまらないB.B・キング師の2000年のアルバム。おなじみクラプトンやヴァン・モリソン、Dr.ジョンにボニー・レイット、ジョー・コッカー、ディオンヌ・ワーウィック、ウィリー・ネルソンにローリングストーンズ!或いは70代後半にしてヘヴィ・Dのラップとのコラボレイトで新しい世界にもチャレンジ。
骨太のこってりとんこつスープをぐつぐつ煮込んだ水炊き、或いは和風ダシの効いたカレー鍋。あったまります。

Ray Sings, Basie Swings/Ray Charles
レイ・チャールズのお蔵入りになったライヴ音源にカウント・ベイシー・オーケストラがバックをつけるという現代の録音技術ならではの幻の共演盤。しっかし、ベイシー・オーケストラってスィングするなぁ!
カニすき?或いはてっちり?そんな感じの贅沢三昧。

Ella and Louis/Ella Fitzgerald & Louis Armstrong
これは鍋というよりはおふくろの作る豚汁!みたいな…故郷なんてないのに故郷が恋しくなるような、そんな味わい深いコンビネーション。サッチモはさすがの貫禄でいいダシでまくり。見た目いまいちだけど(失礼)味のよく染みたこんにゃくや里芋みたいなエラ、けっこうかわいらしくて素敵。

The Gospel According to Jazz/Kirk Whalum
ゴスペルmeetsジャズ。その味わいは、野菜のコクがたっぷり染み出た極上のミネストローネ。
ちょっと田舎くさい素朴な味わいが心まで温まる。


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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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