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♪Long May You Run / Stills-Young Band

太陽への旅路
Long May You Run / Stills-Young Band


なんだかんだで10年乗った車を買い替えることになった。まだガタは来ていないのだけれど、ずいぶんあちこちが綻びつつあるのは確かだ。
初めて車を買ったのはまだ学生の時。アルバイト先の兄貴分が世話してくれた8年落ちくらいの真っ赤なシティ・ターボ、もちろんアルバイトで貯めたお金で買った。
アルバイトがはけてから思い立ったようにバイト仲間と日本海や鳥取砂丘まで海を見に行ったり、夏休みにフェリーで九州縦断したり(毎日のように車で眠った)、仲間と騒いだり、女の子とデートしたり、あいつとはたくさんたくさん楽しいことをした。違反切符もたくさん切られけれど。
僕にとってあの車は、自由の象徴であり、また大人社会の責任の発生を象徴する存在だった。
4年近く乗って、結局僕の不注意で事故をして(直進中に側道から右折してきた車を避け切れなかったのだ)、廃車にしてしまった。
それから今の車が3台目。それぞれの車にはそれぞれの時期の大切な思い出がたくさんある。今やあんまり乗る機会は少なくなって正直車を所有すること自体、贅沢なことではあるのだけれど、やっぱり車はいい。僕にとってはある種の自由の翼だと思う。
さて、次の車とはどんな時期を迎えどんな思い出を持つことになることになるのだろう。

CSN&Yを解散したニール・ヤングとステファン・スティルスが再び組んだバンドが1976年に一枚だけ発表したアルバム[Long May You Run]のタイトル曲、邦題は確か「太陽への旅路」…は、ニール・ヤングが最初の車に愛情を込めて捧げた歌だ。僕のシティ・ターボもきっと今頃、ビーチ・ボーイズに夢中になって鼻歌歌って海岸線を走っているに違いない。

Long May You Run

僕らはいつも一緒だった
トランクに詰め込んだ思い出は今も忘れはしないけれど
嵐の中で必死だったあの頃から
ずっと走り続けてる

走り続けていこう 走り続けて
いろんなことが変わってゆくけれど
クロームのハートを太陽に輝かせて
ずっと走り続けて

君が走っているのを最後に見たのは
1962年、ブラインド・リバーでのこと
君のギアシフトが今も懐かしいよ
ずっと走り続けて

走り続けていこう 走り続けて
いろんなことが変わってゆくけれど
クロームのハートを太陽に輝かせて
ずっと走り続けて

たぶん君は今頃ビーチボーイズかなんかに夢中になって
鼻歌で“キャロライン、NO”なんて歌いながら
波飛沫を受けて誰もいない海岸道路を走っているんだろう

走り続けていこう 走り続けて
いろんなことが変わってゆくけれど
クロームのハートを太陽に輝かせて
ずっと走り続けて


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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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