Blues Brealers with Eric Clapton /John Mayall & The Blues Breakers ゆうべ、久しぶりに昔の仲間と飲んだ。
今はもう、部下を持ったり、事業所の運営を任されていたり、或いは育った部門とは別の部門で別の仕事にチャレンジしているそれぞれが、まだペーペーだった頃に共に過ごした事業所の仲間たちと、やんちゃな僕らを育ててくれた僕らよりももっとやんちゃだった元親分を囲んで。
今でこそ、偉そうなことを若いものに説教垂れているけれど、あの頃は本当に社会のことなんてなにひとつわかってはいなかった。わかっていないなりに気合と根性とプライドだけで与えられた課題を必死にクリアすることだけしか考えていなかった。みんな同じようなものだった。次々とやってくる課題の荒波に呑み込まれることなく立ち向かっていけたのは、「立場」や「役職」の肩書きではなく「人として」の本音で、わかりやすく方向性を示してくれた親分と、取り繕うことなく自分のすべてをさらけだして本気でぶつかってきた同僚たちのお陰なのだ。あの時代は僕らにとって「社会の中の学校」だった。僕らはあの場所でいろんなことを学んで育ってきたのだと今改めて思う。
1960年代中期のロンドンで、ブルース・ブームを支え英国ブルースロックやハードロックの基礎を作り出したジョン・メイオール&ザ・ブルース・ブレイカーズ。バンド本体そのものはメジャーになりえないまま気まぐれな活動を続けていたままだったけれど、エリック・クラプトンやジャック・ブルース、後にフリートウッドマックを結成するピーター・グリーンや、ジョン・マクビー、ミック・フリートウッド、後にストーンズに加入するミック・テイラー、フリーのアンディ・フレイザーなどなど、多数のスター・プレイヤーを輩出した。彼等はロックがより色んな音楽を呑み込んで世界中に大きく広がっていくことに大きな貢献をしたのだ。それはまさに英国のブルース・ロックの「学校」とでもいうべき存在だった。
そして、あの場所で同じ釜の飯を食って育った彼等は、いろんな場所でいろんな仕事をしてきたけれど、歳をとるごとに優雅になって、やがて「ブルース」という同じ場所に戻っていったのだ。
今となってはなかなか「立場」を横において仕事の話をすることは難しい。けど、やるべきこともやり方も違っていたとはしても、胸に刻まれたスピリットは同じなのだ、ということを再確認した飲み会だった。僕らはいつだってあの頃の気分に戻ることができる、それは単なるノスタルジーではなく、自分たちの原点や拠所を再確認してエネルギーを再生産する行為なのだと思う。
そして、きっと僕らもまた、いつか同じ場所で出会うことができるのだろう、と思った。
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