EARTH / KAJA AND JAMMIN’ カジャ&ジャミン。
全国的にはどれくらいの知名度があるのだろう?TVドラマ『ハングマン』の主題歌「ありがたや節」を演っていたレゲエ・バンド。僕にとっては、学生の頃幾度もライヴに足を運んだ、とてもなじみのあるバンドなのだけれど。その頃、レゲエはヒップだった。ドレッド・ヘア、赤・黄色・緑のラスタカラーの毛糸の帽子、街へ出れば、そんなレゲエ・ファッションの連中がうろうろしていた、そんな80年代中頃の京都の路地裏。
ステージで「ボブ・マーリィは神様です!」と叫び、踊り、すけべそうに笑うおっさん、それがKAJA氏。スカ調のUPなレゲエから、ギターを持って少しかすれた声で歌うバラードまで、KAJA氏の声には、いつも、芯の強いポジティヴなエネルギーと、哀しみを裏側に秘めたような独特の優しさがあふれていた。
世の中で起きているいろんな悲しいことや辛いこと、あちらを立てればこちらが立たない、そんなどうにもならないようながんじがらめの社会の構造。それはそれでありつつも、笑って踊ってしまえ!みたいな姿勢。享楽的に「嫌な事を忘れるために踊ってしまえ」というのでは決してなくて、「あれもこれも抱え込んで、抱え込んだまま、それでも踊る」というようなニュアンス。わかってもらえるだろうか。
たぶん、今も、どっかで、こりもせずに、歌ってる。
Believed 子供のときは嘘をついたら
朝から晩までドキドキしていた
たまらないほど胸が痛くて
心の中で謝っていた
小さな出来事だけど
いつもいっぱい感じていた
優しい笑顔
優しい言葉
優しい愛を
ほんとうに信じてた
人の波間に溺れてしまう
寂しすぎて息ができない
どんな言葉も役に立たない
抱きしめられて眠りたいだけ
何も感じられない
時の流れに浮かんでいるだけ
優しい笑顔
優しい言葉
優しい愛を
ほんとうに信じてた
汚れてゆく自分が見えない
理由をつけて人を罵る
そうでもしないと生きてゆけない
悲しすぎるよ そんな世界は
今更きれいごとなんて
言えるはずもないけれど
優しい笑顔
優しい言葉
優しい愛を
ほんとうに信じてた
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最後にライヴに行ったとき子供はまだ生まれていませんでした。もう5年生になりますから、かれこれ10年以上前になってしまいました。
元気でやっておられる姿が目に浮かびます。
またそのうち参戦したいです。