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♪外はかげろう / BORO

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罪 / BORO

BOROといえば結局「大阪で生まれた女」の人となってしまったけれど。80年代前半のBOROの音と歌はめちゃくちゃかっこよかった。
大好きだったヴィクター・インヴィテーション時代のものは、ずっとCD化されていないようで、今や入手不可能、そんなわけで、大好きだった1980年代前半のBOROを、僕は古びたカセット・テープでしか聴くことができないでいるのだけれど、この頃のBOROは本当によく聴いた。多分、ラジオの深夜放送のパーソナリティをやってたんだったと思う。島田紳助といっしょに、だったっけ、それともよくゲストで来てたんだったっけ。あの頃、深夜ラジオから聴こえてくる言葉は、僕のたったひとつの逃げ道、数少ない理解者、「あなたのため」と言いながら自分の都合を押し付けてくる親と教師以外の大人との接点だった。
少しくぐもった声で言葉を溜めて遠吠えのように歌うBORO。
孤独をまとった佇まい、シニカルな表現、しかし、その向こう側にある愛する者、特に傷ついた者や疲れた者への優しい眼差し。


外はかげろう

窓を開けた朝の街から
ビル掃除の音
この半年俺を悩ませたのは
あの音ばかりのせいじゃない

外はかげろう
ときめく街
外はかげろう
生きてる街



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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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