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♪BABY A GO GO / RCサクセション

Baby a Go Go(紙ジャケット仕様)
Baby a Go Go / RCサクセション


冬の寒い夜
冬の寒い夜は
君を抱いて眠るのさ
暖かい夢を二人で見るのさ
光射し込むまで

この冷えたベッドもすぐに温まるさ

冬の寒い夜は
風が窓を叩くのさ
やわらかい君を抱きしめたいのさ
光射し込むまで

次の朝が来ればすぐにめぐり合えるさ

冬の寒い夜は
僕といっしょに寝よう


冬の寒い夜に、夜更かしをするのは好きだ。
シンと静まって誰もが暖かい布団で眠っているような真夜中に、暖かいお茶を飲みながら、何するでもなくただ夜更かしをする。誰のものでもない自分だけの時間に、ほかの誰でもない自分自身と出会う夜。明日も仕事はあるけれど、なんだかそんなことはどうでもよくなってくるのだ。

「冬の寒い夜」は、RCサクセション1990年の“BABY A GO GO”収録曲。もともとの歌はすでに10代の頃に書いてあった作品らしい。清志郎曰く、歌詞中の「君」は、猫のことらしいけれど。
この“BABY A GO GO”は、現在のところのRCサクセションの最新アルバムであり、事実上のラスト・アルバムとなってしまった作品。10年以上一緒にやってきたG2と新井田耕三が脱退してしまい、このアルバムでは旧友で元カルメン・マキ&OZのギタリストである春日博文が新井田の代わりにドラムを叩いているのだが、その春日のドラムが非常にいい。手数が少なくシンプルななんとも素人っぽい演奏が、かえってこのアルバムの素朴さ、純朴さをひきたてている気がする。3人になってフォーク時代の原点に帰る様に、シンプルで素朴な、人肌の温かみがあるアルバムで、80年代のやんちゃさや荒っぽさはないけれど、この味わいは大好きだ。若き日々に当たり前にそこにあったものが失われてしまったとしても、そのことをまっすぐに受け止めて今のありようを見出そうとしている、そんな静かなポジティヴさがある。
もう一曲“BABY A GO GO”の中でも一番好きな、この曲を。


空がまた暗くなる
おとなだろ 勇気を出せよ
おとなだろ 知ってるはずさ
悲しい時も涙なんか
誰にも見せられない

おとなだろ 勇気を出せよ
おとなだろ 笑っていても
暗く曇ったこの空を
隠すことなどできない

あぁ子供の頃のように
あぁ勇気を出すのさ
きっと道に迷わずに
君の家にたどりつけるさ

おとなだろ 勇気を出せよ
おとなだろ 知ってるはずさ
悲しい時も涙なんか
もう二度とは流せない

悲しい時も涙だけじゃ
空がまた暗くなる
この空がまた暗くなる

おとなだろ


このアルバムが出た頃、まさかこれがRCの事実上のラスト・アルバムになるとは思ってもみなかった。大上段に構えた「解散」もなんだけど、大好きなバンドの次のアルバムをもうそろそろか、と待っているうちに「どうやら解散したらしい」という噂が聞こえてくる解散っていうのもなんだか居心地が悪いし、振り返って「あれがラストアルバムだったのか」みたいなのはなんだかせつない気がする。このアルバムがとても素晴らしかっただけに。いつか活動再開してほしい、そんな風に思いながらもう10年くらいが過ぎた。
そもそもあの頃、清志郎とチャボの間に何があったのだろう。まるで兄弟みたいに同じものを見てきたパートナーだったのに。
まぁ、いいか。人にはそれぞれ事情があるのだろうし、その後もふたりはそれぞれに新しいパートナーと、素晴らしい、そしてある意味とてもよく似た音楽を作り続けてきてくれたのだから。

2月10日には、武道館で喉頭癌からの“完全復活祭”が行われる清志郎。そのライヴにはチャボも参加するらしい。


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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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