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♪Adventure / Television

アドヴェンチャー
Adventure / Television


年末のハードワークの疲れがまだとれない。風邪で発熱したけれど、ぶっ倒れている場合じゃなかったからずいぶん無理もしたからな。いくらでも眠れそうな気がする。
昨日は凍えるようなどんより雲の下なのに儀礼的に初詣に出かけた。参拝まで30分待つ間に小雨がちらついた。帰りにマクドナルドに寄れば、隣の席のばぁさんが大声で嫁や家族や世間の悪口をまくしたてて、それを聞かされている間中に気分が滅入ってしまった。
そもそも冬は好きじゃない。できることならずっと熊みたいに冬ごもりしていたい。
穴倉の中で丸まって、じっと春が来るのを待つ。だいたい冬の時期にできることなんて、結局じっと待つ以外にないのだもの。

テレヴィジョン。アルチュール・ランボーやヴェルレーヌに心酔するトム・ヴァーレインがニューヨークで結成した、サイケデリックで文学的な匂いのするバンド。痙攣するようなギターや凍えるように震えるヴォーカルが表現する、ざらざらした手触りの光のない世界。
一般的にはファーストアルバムの方が評価が高いけれど、僕には少しうるさすぎて、この地味なセカンドの方がしっくりくる。暗い穴倉で太陽の光を待ちわびている。或いは井戸の底から丸く切り取られて見える星空をただ見上げている。そんな感じのレコードだ。


Days
高い高い丘の上
僕と友はぷかぷか浮かび上がる
キラキラ光るものを見つめている
誰もそこには留まったことはない
彼女の手が触れた気がした
そしてすべては消えていった
僕の辿ってきた道程とその足跡を
彼らが追いかけてくる
日々は
僕らの手持ち時間よりも遙かにずっと続く
たとえ僕がどれだけたくさんの流れを渡ったとしても
僕に見えるのはいつも同じ景色
夢の間に架けられた橋の上に立って


Carried Away
ゆうべドッグに流れ着いた
水面は黒くギラギラと鈍く光っていた
ふわりと雪が舞い、そして消えた
古びたロープが緩んでゆく
その針が一回転したら
僕は溶けてしまうんじゃないか、と思ったんだ

僕はただ 運び去られてゆく

かつては船も持っていたし
地図も持っていた
木立のすき間を流れる風を持っていた
けど、それは全部
泥の中に沈んでしまった

僕は 運ばれる

この部屋はいつも凍りついていて薄暗い
けどそんなことは重要な事柄でもない
君の頭は金色に光り
腕には稲妻と、粉々に砕かれたガラスの破片

それは真夜中の正午
決して終わらない一日
ランプは償いを囁く
僕が選んだものよりもはるかに多くの数を

僕はただ 運び去られてゆく



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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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