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♪Everybody needs somebody / The Blues Brothers

The Blues Brothers: Original Soundtrack Recording
The Blues Brothers: Original Soundtrack Recording / Blues Brothers


映画はほとんど見ない。もうずいぶん長いこと見ていない。もちろん嫌いってわけではないけれど、どんなものを見たいのかよくわからなくて、なかなか触手が動かないのだ。片っ端から見ているほどの時間もなかなかなくって、それこそ定年過ぎて憧れの年金生活にでもなれば毎日レンタルビデオ三昧で好き放題に見てやろう、などと思っているのだが、そもそも年金なんてあてにできそうにもなさそうだな。

一番大好きな映画はなんといっても『ブルース・ブラザース』。
なにしろ、このはちゃめちゃぶりは映画でしか表現できない。感動的なストーリィや人生考えさせるようなストーリィはむしろ小説の方がイマジネーションが湧いたりするものだけれど(少なくとも僕は)、このはちゃめちゃな展開は、映画でなけりゃ絶対できない。カーチェイスやアクションなんてのはともかく、ジェイクとエルウッドのとぼけたやりとりの間や、周りを取り巻くJBやアレサやレイ・チャールズら豪華ゲストのそれぞれのまるで漫画のようなキャラの立ち方、そしてなんといってもスティーヴ・クロッパーやらドナルド・ダック・ダンやらアトランティック/スタックスのR&Bの一時代を築いたミュージシャンたちによる演奏、なんてのはタイトでファンキーで本当に最高だ。もちろんジョン・ベルーシの決して巧くはないがパッションあふれるヴォーカルも、ダン・エイクロイドのハープやコーラスもめちゃくちゃかっこいい。

しかし、この映画が素晴らしいのはそれだけではない。
この映画にはブルースがある。音楽でいうところのブルースのみならず、ブルースという名でしか表現しようのない情感。極端にデフォルメされた登場人物のキャラや、1分ごとに飛び出すそのユーモアの向こうにある、救われようもないような人生に生まれついた憐れと、それを笑い飛ばしはね飛ばすような底抜けの明るさ、それこそがブルース。クソ真面目に人生語ったヒューマン・ドラマなんかより遥かにパワフルに、的確に、人間の本質を描き出していると思うのだ、なんていうと大袈裟で褒めすぎで、この映画には似合わないか。

ライヴのハイライトシーンより、ソロモン・バークのカバー“Everybody needs somebody”を。


(拙訳:Everybody Needs Somebody to Love)

誰もが誰かを必要としている
愛してくれる誰か 愛し合える誰か
いなけりゃさみしくせつなくなるひと
甘いキッスを交せる相手

ぼくにはきみが必要
ぼくにはきみが必要なんだ
いてくれなきゃ困るんだ
魂が熱く昂っている時には

時々感じることがある
きみが冷たくしたときなんかに
きみが必要なんだ
そんな隠しきれない思い

「もしそんな誰かを見つけたら、しっかり抱きしめるんだ。放しちゃダメだ。愛して、抱きしめて、粉々になるくらい、悦ばせて、愛を全部捧げて、ちゃんと表現するんだ、やさしく撫でて、その誰かから抱きしめらたりキスしたりすることがとっても大事だって事を」

時々感じることがある
きみが冷たくしたときなんかに
きみが必要なんだ
そんな隠しきれない思い
誰もが誰かを必要としている
愛してくれる誰か 愛し合える誰か
いなけりゃさみしくせつなくなるひと
甘いキッスを交せる相手

ぼくにはきみが必要
ぼくにはきみが必要なんだ
いてくれなきゃ困るんだ
魂が熱く昂っている時には

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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