30th Anniversary Tour Live / George Thorogood& the Destroyers ロックの本場アメリカには、無数のいかしたロックンロール・バンドがある。来る日も来る日も飽きることなく同じような昔ながらのロックンロールやブルースを、労働者階級の暇をもて余した酔っぱらいの為にクラブで毎晩のようにプレイして日銭を稼いで暮らしている連中。
デラウェア出身のジョージ・サラグッド&ザ・デストロイヤーズは、そんな無数のバンドの親玉格。1977年のデビュー以来、出すレコードはどれも同じようなロックンロールとブルース。そこには表現の深みも成長や進歩もなにもない。いつものように力任せに投げられる豪速球のストレートのような、ただのワイルドなロックンロールとブルースがあるだけだ。
彼らの演奏を見に来る連中の多くは、来る日も来る日も同じ単純作業の単純労働を繰り返して生計を立てている。誰も彼らに成長や進歩なんて求めはしない、機械の部品の代わりのような人生。そんな人生のやるせなさをぶっとばすのは、酒と異性と、いかれたロックンロールやブルースであって、そこには進化も深みもまるで必要ないのだ。誰も酒に進化や変化を求めないように、ただいつものようにそこにあって、その日の憂さを晴れすことができればそれでいい。出世や成功や名声や金儲けだけが良い人生だなんてことはない。これしかできないロックンロールを、いつものように全力でぶっ放すのが最高なんだ、とばかりに、酔いどれや荒くれ男のためのロックンロールを、奴等は今夜もどこかで演っている。30年間相も変らぬスタイルで。
そんな彼らのことを考えるだけでもエネルギーが湧いて来るような気がするのだ。
(拙訳:Rockin' My Life Away )
コロンブスがスペインを出発してから今の今まで
ずっとロックンロールパーティーの毎日よ
去年の誕生日は最高だったな
人生がどっかにぶっ飛んでしまうくらいに
リズムにのって一歩踏み出して
昼も夜も楽しもうや
テキサスから来た女の子
まるでチリペッパーみたいにホットで
彼女はホットになる方法も
ロックする方法もよーく知ってる
人生がどっかにぶっ飛んでしまうくらいに
リズムにのって一歩踏み出して
昼も夜も楽しもうや
俺のお祭り好きはおまえもよーく知ってる
おもしろいことが大好きさ
殺し屋みたいにロックするぜ
人生がどっかにぶっ飛んでしまうくらいに
リズムにのって一歩踏み出して
昼も夜も楽しもうや
この手のロックンロールの歌詞を訳するのは難しい。適した日本語がうまく見つからない。
ちなみに1492年は、コロンブスがスペインを出航し西インド諸島に漂着した年。なんぼなんでもそれ言いすぎやろ!
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