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♪12月 / SION

春夏秋冬(紙ジャケット仕様)
春夏秋冬 / SION


12月に入って早くも一週間が過ぎてしまった。
今年も残すところわずか3週間。

木枯らしが吹いてから冬至に向かうこの時期はどうも好きじゃない。
日に日に短くなってゆく日照時間に、何かせきたてられるような気がするのだ。今日も自主休日出勤でめずらしく良いお天気の午前中を潰して帰途に付いたらもう日が暮れてしまった。暮れようとするお日様に「今日は一日何をしたっていうんだ?えっ?生きていた価値があったのか?」なんて問い詰められるような気がしてしまうのだ。

世間は気も早く「流行語大賞」だの「歌謡大賞」だのと一年を振り返り始め、なにがめでたいんだかよくわからないままクリスマスだ正月だとせきたてるように祝祭的な気分をあおる。まるでそのことがなぜめでたいのか疑問を挟む余地などないかのようにおめでたさを強いる商売人たちのその後ろにはっきりと見えている金勘定。ましてや自分もその一人だということがその憂鬱な気分を倍増させる。
なんだかなぁ、と呟きながら、暮れる日を眺め帰途に着いた。


ふたりに疲れてはひとりに戻り
まただれか恋しくてまた繰り返す
屋根の上の猫がそんな俺を見て
めずらしいものでも見るよな顔して笑った

変わりゆく時間に心まどわされ
今日一番の宝は明日屑かも知んねぇ
恋人たちの手はきつく握られたまま
俺たちにもう何も見せるな
さけぶようにつぶやいた

12月
街はクリスマス気分
あちこちから想い出したようにジョンの声
そして俺ときたらこのごろになると
なにかやり残したようなやわらかな後悔をする

捨ててしまえばそこからすべて
新しい暮らしが始まるわけじゃなく
屋根の上の猫が気にするまでもなく
顔がいれかわるだけのにが笑いがあった

ひからびた時間に夢という水をまき
なんとかほんとうの出口をさがし歩く
そこから何が見えたら満足なのか
俺にはわからないわからなくなった

12月
街はクリスマス気分
あちこちから想い出したようにジョンの声
そして俺ときたらこのごろになると
なにかやり残したようなやわらかな後悔をする

12月・・・

  (12月/SION)


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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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