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♪It´s been a long time / Southside Johnny & The Asbury Jukes

Better Days
Better Days / Southside Johnny & Asbury Jukes


星野JAPANが北京オリンピック出場を決めた。終わってみれば圧勝だったものの「勝って当然」と周囲が見る中での大きなプレッシャーを跳ね除けての堂々たる戦いぶりは本当に大したものだと思う。
土曜日のフィリピン戦。一年間の長いシーズンを戦った後だというのに、格下相手に本気の目つき、本気の姿勢で戦う選手たちの姿に、なんて気合入ってるんだと正直驚いた。あんな目つきで戦う選手たちの姿は、日本シリーズですら見たことがないように思う。そして韓国戦の息をもつかせぬ死闘。この数年来見た野球の試合の中でダントツにおもしろいゲームだった。トイレに行く暇もないくらい息をつかせぬゲーム展開。スーパースターたちがまるで高校球児のような真剣な眼差しで戦いに挑む姿。オールスターゲームなんて気の抜けたビールもいいところ、これこそまさに真のオールスター・ゲーム。野球ってすごいなぁ、同じ目標を持って共に自分自身のベストを振り絞る瞬間の男たちってのはかっこいいなぁ、なんて素直に感動したのだ。
そんなチームを作り上げた男、星野仙一。ベンチには星野の隣に田淵幸一、そして山本浩二。法政大学三羽烏として同じ釜の飯を食い、当時強かったジャイアンツを打倒する使命を与えられたかのごとくセ・リーグの各球団の中心人物になった三人が同じベンチで采配を振るう。これも僕らの世代にとってこれはまったく夢のようなシーンだった。

ややこじつけ的なような気もしつつ、サウスサイド・ジョニー&ザ・ジュークスの1998年のアルバム“Better Days”。
スプリングスティーンから辛気臭さを取り除いたような、男臭くB級っぽい感じのするピュアなリズム&ブルースをプレイし続けるサウスサイド・ジョニーことジョン・ライオンは、1948年ニュージャージー生まれ。60年代末~70年代初頭、華々しいニューヨークの裏町のようなニュー・ジャージーでR&BとR&Rにイカれて、若き日のブルース・スプリングスティーンや(後の彼のEストリート・バンドの相棒である)リトル・スティーヴンと共にクラブを荒らしまわっていたらしい。実際リトル・スティーヴンは、76年のサウスサイド・ジョニーのデビュー当時は彼のバンドにいたし、そのアルバムにはスプリングスティーンも曲を提供したりもするのだ。
そんな彼らが20年ぶりにコラボレイトしたのがこのアルバム。
ほとんどの曲でリトル・スティーヴンが曲を書いてギターを弾き、“Better Days”と“It´s been a long time”ではスプリングスティーンも参加して、3人で1つのマイクを分け合うようにしてシャウトしている。無邪気な子どもの様に嬉々として、まるで60年代末のニュージャージー時代と何一つ変わらないかのように。

時代も、自分を取り巻く環境も、それぞれがそれなりに変わっていく。
でも、本当のところはきっとあの頃と何にも変わってなどいないのだろう。目を合わせるだけで、あの頃のやんちゃ坊主に戻れるそんな、魂を分け合った兄弟のような関係を、素直にかっこいいと思う。


(拙訳:It´s been a long time)

世界は、時代は、かつて俺たちのものだった
自分たちの決めたルールに沿って好き放題やらかした
寒さをしのぐためにひとつのコートにくるまったりしてても
決して寒くはなかったし
俺たちは決して歳をとらなかった

朝までカードやって、サイコロ転がして
クラブへ行って一晩中ブルース漬け
さみしげな街角の少女に片っ端から声掛けて
いいことよろしくやったもんだ

あれからもうずいぶんの時が経った
共に笑い、共に泣いたあの頃から
失ってしまった同僚のために乾杯しようじゃないか
ほんとにもうずいぶん経ってしまったもんだぜ

家賃稼ぐために働いて
けど稼いだお金はすぐに出て行ってしまう
ボードウォークの下や屋根の上で
ほんの少し居眠りをしている間にさ

適当にやっていたわけでもいいかげんだったわけでもないけれど
走り去る列車みたいにある日突然大ブレイクさ
一晩中ちょっとでもマシな夢を語り合っていたあの頃と
何も変わってなどいないのにおかしなもんだ

あれからもうずいぶんの時が経った
共に笑い、共に泣いたあの頃から
失ってしまった同僚のために乾杯しようじゃないか
ほんとにもうずいぶん経ってしまったもんだぜ



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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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