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♪Will the Wolf Survive? / Los Lobos

How Will the Wolf Survive
How Will the Wolf Survive / Los Lobos


いきなり冷え込みがきつくなって、あっという間に冬の到来。今年の秋も短かったなぁ、という印象。
冬は正直好きじゃない。ただでさえ出不精の僕は外へ出るのが億劫になる。なんとなく気持ちまで億劫で内向的になるし、からだも縮こまって肩も凝るし、なんだか心まで縮こまってしまいそうな気がするのだ。いっそ熊みたいに冬篭りでもしてしまいたいけど、現実そうはいかない。食べ物の減った森をうろつきさ迷い歩く狼みたいに、すかした腹を抱えてうろつきまわらなきゃ食っていけないのだ。

ロス・ロボス。
彼らの風体は狼というよりは、熊やたぬきに近いのだけれど、バンド名はスペイン語で「狼たち」の意。
東ロサンゼルスの貧しいメキシコ人街で生まれ育ったメキシコ系二世の彼らの演奏するロックンロールには、アメリカンミュージックの粋とメキシコ人としてのルーツへのリスペクトが見事に絡み合っている。自らのルーツに立ち返ることで、追い詰められた場所から新しい未来の風穴を開けようとする彼らの音楽は、どこか吹っ切れていてカッコイイ。一度絶望を見た先に芽生えた希望のような、自然に心のうちから湧き出るような強さをたたえた彼らの音楽に、飄々と口笛でも吹きながら、冬の寒さ、冬の孤独を鼻で笑ってやれ、って背中叩かれたような気がした。
Will the Wolf Survive?


(拙訳:Will the Wolf Survive?)

真冬の寒さの中
凍りついた湖を越えてゆく
狩人はそれぞれの旅に出る
駆け引きは全部裏目に出て
家族は腹を空かせて待っているっていうのに
けど、決して失っちゃいけないものがある

狼は生き延びられるのだろうか?

路肩をさまよって
老獪で頑固な断崖を昇り
求めたほんの一握りの誠実ささえ
驟雨の中に消えた
けれど
二本の頑健な足と二本の強固な腕が彼を支えてゆく

狼は生き延びられるのだろうか?

注ぎ降る雨の中に突っ立って
変わりゆく世界でひとりぼっち
びびって逃げて隠匿を強いられる
かつて彼は誇りを持って生きていたのに
けれど、きっといつか
朝の光と共に彼は歩むべき道を見つけるだろう

国境を越えて聴こえてくる音楽
君の心から沸き出る
どたばたドラムといなたいギター
そして情熱を込めた歌
それこそが彼らが追い求めていた真実
失ってはいけないサムシング

さて、狼は生き延びられるのだろうか?



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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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