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♪Our Histry Again / The ROCK BAND

アナーキー(紙ジャケット仕様)
アナーキー / THE ROCK BAND


金が仇の世の中で
夢を追いかけている奴がいる
夜毎に酔いどれて路地裏で眠っても
胸に赤いバラ そんな感じさ

15で世の中わかっちまったよな
奴らから見れば馬鹿げた話さ
日々の暮らしは晴れた日ばかりじゃないが
明日が雲間に見え隠れ

あぁ繰り返す時を見逃すな
熱く燃えて生きる
OUR HISTRY AGAIN

  (Our Histry Again / The ROCK BAND)



良い子だったのだと思う。今思えば。結局、ケンカもしなかったし、タバコも吸わなかったし、バイクも乗らなかった。せいぜい何度か授業をさぼったり、教師に悪態ついた程度だ。
そんな僕にとってアナーキーはさすがにやばいバンドだった。
日本で最初のパンクバンド。国鉄の制服。天皇批判と発禁。中学の頃、アナーキー聴いてたのはヤンキーや本物のワルだったもの。みんな高校も行かずに働いてた。今聴けばファーストなんてクラッシュのモノマネにもなってないかわいい音だし、思想や主張があったわけでもない、時代の一番新しくて一番とんがったものに飛びついただけの若造の若気の至りでしかないのだけれど、当時はバリバリの強面の不良の象徴だったのだ。
その存在がゴシップ的に話題になった故、世間から飽きられるのも早かったアナーキー。けれど、彼らは、その数年のうちに本物のロックバンドに進化していた。デビュー当初のペラペラの音とは見違える、太くて芯の通った音。僕もその数年のうちに、得体の知れないフラストレーションをたくさん抱えこんで、激しい音に逃げ込むことでかろうじて自分を解放させるようになっていた。ロックに身を任せているときだけが、自分が自分であることを確認できる場所のように思えた。それが17、8の頃。

ギターのマリが傷害でパクられて、THE ROCK BANDとして再スタートした奴らのファースト(アルバムタイトルが「アナーキー」!)に入っていた“Our Hisrty Again”は、ダウンタウンブギウギバンドのカバー(昔、大河ドラマの主題歌だったらしいけれど、それはよくは知らない。)作詞は阿木曜子さん。他人の曲とはいえ、四人になって再スタートを切ろうと背水の陣をしく彼らの決意に満ち満ちている。反抗して打ち負かされてたどりついた境地なのか。
もはや若造じゃない、言い訳を捨てて自ら退路を断ったかのような大人としての潔さ。地面にしっかり足をつけたきりっとした立ち姿。
それこそが本物のロックの魂だと思う。権威あるものへの子供じみた反抗なんかよりも。
ハタチを過ぎた頃、そんなことを思っていた。


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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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