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♪鉄橋の下で / 花田裕之

Love Hurt
Love Hurt / 花田裕之


ルースターズのライヴを初めて見たとき、大江慎也は精神を病んで既に脱退しており、花田がギターを弾きながらヴォーカルをとっていた。「ルースターズが京都に来る!」と当時大学生になりたてだった僕は色めきたって足を運んだら、期待していた音とは全く違ってがっかりした記憶がある。
それからずっとルースターズはあんまり聴いていなかった。数年後にバンドは解散し、花田はソロになった。
バンドの中でも弟分で、黙々とギターを弾きまくっていたルースターズの初期。池畑が抜け、井上が抜け、大江が抜け、自分ではそんなつもりも無くいつの間にかバンドを背負ってしまっていた花田は、似合いもしないフロントマンを任されて窮屈だったんじゃないか、ソロになってからの花田の飄々とした佇まいを聴いて、そんな気がした。

「鉄橋の下で」は、ルースターズのラストアルバムに収められた一曲。かつてのルースターズの色とは違う、アメリカン・フォークやホーボー・ソングの匂いのする曲。孤独で宛てのないさすらいの旅は、永遠の男の憧れだ。この曲ができて、花田はルースターズの解散を決意したような気がする。
ずいぶんと冷え込むようになってきた明け方に、アコースティック・ギターのカッティングがからっぽの頭の中に響き渡る。



髪の毛の草を手で払いながら
君の笑顔にも答えられもせず
あぁ百年も過ぎたように
あぁ俺はギターを抱えて
鉄橋の下で失くした歌を探すよ
浮ついた街をからかいながら
君の優しさに責められているよ
あぁ昨日のことのようさ
あぁ俺は明日もあさっても
鉄橋の下で失くした歌を探すよ

鉄橋の下で失くした歌を探すよ

鉄橋の下で
失くした歌を

  (鉄橋の下で / ザ・ルースターズ)


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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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