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♪反抗期 / 浜田省吾

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Home Bound / 浜田省吾


自分の人生を振り返ってみて「7年周期成長説」という説を立ててみた。
要は、7年くらいの周期で人間は次のステージへ成長するのではないか、という仮説だ。
0歳から6歳までの7年間は「天使の領域」。
7歳から13歳までは「無邪気な少年時代」、言いかえればただのガキんちょ。
14歳から20歳くらいまでの時期は、第二次性徴を終えて体は大人になるのに、環境は子供のままで、精神は成長する部分とそうでない部分がまばらで、その窮屈さとアンバランスさに自分を持て余し、「自分は何者なのか」を探し回る時期。
21歳くらいでようやく、自分の意志で自分の責任で自分の行動を規定できるようになってきて、「自分は何者なのか」の糸口がつかめてくる。
28歳くらいからは、自分の立ち位置が決まってきて、その中で自分の存在価値を高めるがためにがむしゃらに突き進んでいって、気が付いたらそれなりの大人になっていて、もう「俺が、俺が」の時期じゃないだと気付くのが35歳くらい。
その次の7年は現在経過中のためどう言っていいのかよく分からないけれど、今まで経験を糧に、これからもう一回り成長していけるのか、ある程度の分別を手にして成長することを止めてしまうのかの境目はこの時期をどう過ごしたかによるのではないか、と思ったりしている。
個人的には「7年成長説」は見事に当てはまるのだけど…さて、世間一般的にはどうなんだろう?

この「ただのガキの時代」を卒業して「アンバランスで窮屈な時代」の入り口で僕はロック出会った。振り返ってみて改めて、それはとても大きな出来事だったのだと思う。とりわけ大きな影響を受けたのは、ジョン・レノンだったりRCサクセションだったり佐野元春だったりスプリングスティーンだったりするけれど、一番最初に、まるで心の擦り傷に浸みるようにシンパシィを抱いたのは実は浜田省吾だった。誰とも分かち合えないようなぽつんとした孤独感を心の内側に抱え込みながら、ひとりで牙を磨くように聴いていた浜省。1980年代初頭、この頃の浜省の歌の主人公はいつも「ひとりで」「どこかへ」「出て行こう」としていた。その気持ちはとても共感できた。
兄貴や弟と喧嘩しては説教され、親に口答えしては怒鳴られ、靴のデザインが校則違反だの、詰襟のホックが外れているだのそんなくだらないことで先生から怒られ、わかってほしくてなんとか説明しようとすれば口答えばかりで素直じゃないと罵られ、本当に分かち合える友人もなく、もちろん恋人もなく、勉強ができるわけでもスポーツができるわけでもなく、かといってグレる勇気もなく、将来にとくにやりたいことも見つからなくて、いつも誰かと比べては落ち込んでばかりいた。
そんなからまわりの毎日の中で、
「今はまだその時じゃない、けれどいつかきっと出て行く」
そんな気持ちを心の奥底に大切に抱え込みながら、だらだらと退屈な日常生活をごまかしながら過ごしている自分がとてつもなく嫌だった。そんな気持ちを表す言葉さえ持たずに。
浜省を聴くことは今やめったにないけれど、そんなあの頃の少年のことを、時折思い出すことがある日には無性に聴きたくなるのだ。



ボストンバッグにラジオと着替え押し込み
退学届けと手紙ポケットに入れて
今夜おまえは世界を相手に戦い始める
ティーンエイジブルー
  (反抗期 / 浜田省吾)

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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