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♪果てなき航路 / 新井英一

果てなき航路
新井英一全集1(1)果てなき航路 / 新井英一

なんだかんだでこのブログを始めて1年経とうとしている。正直我ながらよくもまぁしゃあしゃあと書き連ねてきたものだとあきれてしまうけれど。
きっかけは、40歳という人生の折り返し点を目前にして、今まで自分が過ごしてきた日々を振り返っておきたいとの思いからだった。十代の頃から自分自身の形成に少なからず影響を与えられてきた、大好きな音楽から受け取ったメッセージや、大好きな歌で語られた世界を題材に、自分のことを振り返ってみよう、十代や二十代の頃に音楽と共に感じたことを四十歳になる自分の視点で書くことで、あの頃と今、変わったことや変わらないもの、変わらなくちゃいけないものと変わってはいけないものを再確認してみよう、と。
音楽系のブログでよくある『このアルバム最高!』とか『この曲大好き』といったことだけを書くつもりはなく、その音楽が表現する世界を借りて、自分の思いを書くのが基本コンセプト。だから時には非常に個人的なそのときの感慨やら思い出話や、たわいもないことも書き束ねてきた。
いつまで書けるかはわからないけれど、書いてきた文章や、選んだ音楽のタペストリィから、自分がたどってきた日々が浮かび上がってくればいいな、と。そんなふうに思っています。

在日韓国人ブルースマン、新井英一。
今やあんまり見かけなくなった古いタイプの男だ。
このアルバムの「冒険者たち」という歌のフレーズに「人のいのちは四十を越えてから。今まで見えなかったものが見えてくる」というのがある。
きっとそうなんだろう。まだまだひよっこだ。人生はまだまだ続いていく。道案内の看板はない、空と方位磁石だけが頼りの、果てなき航路。


灰色の鳥がマストを横切る
幾千年の昔から
寄せる波に影を落とす
陽はまだ高い
果てなき航路は続く

金色の鳥が海を跳ねる
幾千年の昔から吹く風に
虹色の飛沫
夕焼け遥か
果てなき航路は続く

いくつもの星がデッキを照らす
幾千年の昔から届く光に
船が青く染まる
波と風の飛沫
果てなき航路は続く
命ある限りどこまでも
果てなき航路は続く

ヨーソロ!

  (果てなき航路 / 新井英一)


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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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