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♪Southern Accents / Tom Petty & The Heartbreakers

Southern Accents
Southern Accents / Tom Petty & Heartbreakers


(拙訳:Southern Accents)

俺は南部なまり
南部の生まれだからな
若い奴等は田舎者と罵り
言葉を話せないと蔑むけれど
俺は俺の話し方で話すのさ
何をやるにしても俺は南部流
南部の生まれだからな

今はアトランタのモーテルで酔い潰れている
オレンジの手袋が凍りつきさえしなければ
オーランドにだって働きにいくさ
それが俺の働き方
けどすべて遠ざかっていく
俺が生まれた南部では

ほんの少しの間、夢を見たんだ
それは確かな感触だった
ほんの少しの間、彼女はそこにいた
俺と一緒に

母さんが窓辺に跪いて祈ってくれた場所
そこにまだ夢はある
俺の祈り方は
南部じゃみんなやってたやり方さ
南部の育ちだからな

俺は俺のやり方で暮らしていくのさ
何をやるにしても俺は南部流
南部の生まれだからな



“片足を墓石に、片足をアクセルにかけている / 俺は生まれながらの反逆者”…そんなシャープなロックンロールからスタートする、トム・ペティの1985年のアルバム『Southern Accents』。いかにも秋らしい風情の穀物の収穫の風景を描いたジャケットとは裏腹に、トム・ペティにしてはファンキーでカラフルな作品で、バーズ直系のフォーク・ロックから一歩踏み出した、ホーンセクションや女性コーラスも多用したソウルフルな仕上がりになっている。
けど、僕がこのアルバムの中で本当にグッとくるのは4曲目の“Southern Accents”とラストの“The Best of Everything”の2曲。カラフルな作品群が逆にモノクロームな風景の浮かぶこの2曲を引き立てている気がする。

“たとえ君が今夜どこにいようとも/君が世界中で一番最高なものを見つけることを願っているよ/君が何を探しているにしたって”(The best of Everything)
“ほんの少しの間、夢を見たんだ/ほんの少しの間、それは確かな感触だった/ほんの少しの間、彼女はそこに居た、俺と一緒に”(Southern Accents)

そんな、祈りにも似たフレーズを、“俺は生まれながらの反逆者”なんてかっこつけてつっぱったフレーズを得意とするクールでニヒルなトムが歌うからこそ、その神経質そうな仮面の奥にある彼の優しさや寂しさがぽろぽろとこぼれ落ちてくるようで、グッときてしまうのです。

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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