Lone Star State of Mind / Nanci Griffith (拙訳:Lonestar State of Mind)
あなたからの電話、びっくりしたわ
ほんとに久しぶり
波乗りしていっしょに泳いだ
あの暑く湿気の高いテキサスの夜以来よね
クリスティは遠くへ行っちゃったわね
距離としての遠さのことを言ってるんじゃなくて
あなたの笑顔のひとかけらは
今日のとっても大きな収穫だって思わない?
わたしは今デンバーで一人座って
カリフォルニア・ワインを傾けているの
あなたのことこれからもずっと覚えているわ
あのテキサス魂といっしょにね
ジョン・ウェインをレイト・ショウで見たの
女の子を助けて去っていったわ
エンドロールが回るのを見ながら
彼がいつか彼女の元へ戻ればいいのにと思ったわ
わたしは今デンバーで一人座って
カリフォルニア・ワインを傾けているの
あなたのことこれからもずっと覚えているわ
あのテキサス魂といっしょにね
ここからあなたの扉までは1000マイル以上も離れてるけど
もし今日旅立てば明日には会える
いつでも呼んでよね
ほんとそんなに遠くじゃないのよ
ギターを抱えて行くわ
日曜日の夜の世界名作劇場のことは先日書いたけれど、実はその後も夢中になって毎週観ていた作品がある。1993年放映の『若草物語 ナンとジョー先生』、「若草物語」で有名なオルコットの『第三若草物語』を原作にした作品だ。高校時代は部活と遊び、大学に入ってからはアルバイト、日曜日の晩にテレビを見る生活からずっと離れていた僕がその年ずっとテレビを観ていたのは、無職になって日雇い生活をしていたからなのだけれど。
『若草物語 ナンとジョー先生』は、とある私設学校を舞台に、おてんば少女ナンを中心に日々起きるいろんな出来事から少年少女たちが成長していくお話。その学校の先生が、若草物語で小説家希望の次女として登場していたジョーなのだ。
たまたま耳にする機会があって、そのカントリーっぽさが大好きになったのがナンシー・グリフィスのこの曲。今は遠く離れている、多感な時期を共に過ごした旧友との友情の歌。アメリカの片田舎の青い空の下、草原と干し草とガタガタ道を走るピックアップトラックとジーンズの匂いと風景が目に浮かぶ。そしてこのギターをかき鳴らして歌うナンシーの姿に、なんとなくナンやジョーの姿がダブってしまう。物語の中のナンみたいに、おてんばで向こう見ずでなんでも自分でやってみなきゃ気がすまない、時にはでしゃばりなくらいの好奇心旺盛な少女。人の痛みがわかる分、優しくて傷つきやすくて、でも根っからの明るさで立ち直りも早くて、そんな姿が周りの人にも勇気を与え、誰からも愛される、そんな少女だったのじゃないだろうか、なんて想像してしまうのだ。ジョーもナンシーもそれからきっとあのひとも。
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