それにしても、女の人はどうして最後には「母親」か「恋人」になってしまうのかな。もちろん男も、いつまでたっても「男の子」から抜け出せないのだけれど。 そうじゃない関係、母親でも恋人でもない、信頼できる男と女の関係っていうのもありだと思うのだ。成就しなかった恋の粘土細工が、窯で焼かれた果てにそんな美しい焼き物になればそれはそれでガラス細工のように壊れやすい少年時代の恋なんかよりはるかに素敵なのになぁ。なんて、そんなことを思いながら、マギー・メイの一節、♪All I needed was a friend to lend a guiding hand~って部分を口ずさんでみるのだった。
Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。 “日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。 自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。
コメントの投稿