Do You Get the Blues?/Jimmie Vaughan ジミー兄貴曰く「ロマンティック・ブルース・アルバムを作りたかったんだ。」 その言葉通りの大人の色気のある音楽。声も渋いしギターも渋いし、オルガンやフルートがまた意外にもよくマッチする。どう、この余裕綽々っぷりは!
Hot House/Bruce Hornsby チック・コリアやキース・ジャレットばりの華麗なピアノを弾きこなすブルース・ホーンズビーの2ndソロ。 ジャケットのイラストそのままに、カントリーとジャズをごちゃまぜにしてソウル/ブルースのフィーリングをぶっかけたみたいな華麗で流れるような演奏。ちょっと食い足りないくらいの軽さがいい。
The New Standard/Herbie Hancock モダンジャズってそもそもは「楽曲」を演奏するのではなく、その楽曲を元ネタにどれだけ想像力の幅を広げ丁々発止のエキサイティングな瞬間瞬間のアドリブをつなげるかが勝負のお遊びだった。そういう意味で、これは決してロック/ソウルのカバー集なんかではなく、ロックやソウルを元ネタにたくさん遊びました、という音楽。四の五の言わず、ハンコック、ジャック・デジョネット、デイヴ・ホランド、パット・メセニー、マイケル・ブレッカー、ドン・アライアスといったつわもの達の優雅なお遊びにおつきあいするのが楽しい聴き方。
Through the Fire/Peabo Bryson まったり系ソウルならピーボ・ブライソン。 ジェントル&マイルド&スゥイート&ウォーム&テンダー、大人の懐の深さをじっくり堪能できる。 “アラジンのテーマ(Whole New world)”や“美女と野獣”、チャカ・カーンの“Through the Fire”、ボズ・スキャッグスの“トワイライト・ハイウェイ(You can have me anytime)”のカバーも入ってるお得盤。 くさいくらいのチープな80’sアレンジもけっこうツボです。
Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。 “日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。 自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。
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