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♪夕暮れ / ザ・ブルーハーツ

DUG OUT
DUG OUT / ザ・ブルーハーツ


はっきりさせなくてもいい
あやふやなまんまでいい
ぼくたちはなんとなく 幸せになるんだ
何年経ってもいい
遠く離れてもいい
ひとりぼっちじゃないぜ
ウインクするぜ

夕暮れがぼくのドアを
ノックするころに
あなたをぎゅっとだきたくなってる

まぼろしなんかじゃない
人生は夢じゃない
ぼくたちははっきりと 生きてるんだ
夕焼け空は赤い
炎のように赤い
この星の半分を
真っ赤に染めた

それよりももっと赤い血が
からだ中を流れてるんだぜ

 (夕暮れ / ザ・ブルーハーツ)


うたたねから覚めたら、雨はやんでいた。カラスが鳴きながら空を渡る。雲のすき間から夕日がまわりの雲をオレンジっぽく染めながら沈んでいった。
なんとなくいつものように過ぎてゆく毎日。それでいい。さっさと毎日が過ぎていけばいい。
僕らは確かにあのときあそこにいて、何かを感じあった。例えばあの日見た夕焼けは、これからもずっと心のどこかに引っかかったままだろう。
生きていくことはそんな思いの積み重ねで、それは今ここにはなくても、遠く離れていても、決して失われるわけではない。

たくさんの人がみんなそれぞれそんな思いを心のうちに持っていて、普段は心の奥にしまっている。そんな思いが、どっと滲み出て溢れるように広がるのが、夕焼けになるかもしれない。
ふとそんな気がしてもう一度窓の外を見たら、空はもうとっぷり暮れていた。


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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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