Talking Timbuktu/Ali Farka Toure with Ry Cooder サハラの南にあるマリ共和国。そこは遅れた貧困国なんかではない、遥か一千年以上前に栄えたガーナやソンガイなどの王国があった土地。その末裔であるアリ・ファルカ・トゥーレのブルースは、一千年の時を越えて民衆の嘆きや喜びを綴る音楽だ。
The Little Willies/The Little Willies 男女ツインヴォーカルの片割れはノラ・ジョーンズ。リトル・ウィリーズの名のとおり、そもそもはウィリー・ネルソンのカバーをお遊びで演るために集まったバンドだったのだそうだ。そこに描かれたどうしようもない暮らしのどうしようもないからこその人間臭さ。このアルバムを聴いて、今までほとんど無視していたカントリーに興味を持ったのです。
Liberation Music Orchestra/Charlie Haden 民衆による自由への闘争をテーマにした音楽、と聞くとなんだか大上段に構えてしまうし、誰にでもおすすめできるタイプの音楽ではないけれど、どこか懐かしくなるような古風で哀愁の漂うメロディが美しい音楽。フリージャズ特有の軋み、歪みでさえ、人々の心の底にある軋みやうめきとシンクロするように響く。
Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。 “日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。 自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。
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