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♪少年時代 / 井上陽水

GOLDEN BEST
GOLDEN BEST / 井上陽水


夏が過ぎ 風あざみ
誰の憧れにさまよう
青空に残された 
私の心は夏模様

夢が覚め 
夜の中 
永い冬が
窓を閉じて 
呼びかけたままで
夢はつまり 
想い出の後先

夏祭り 宵かがり 
胸の高鳴りに合わせて
八月は 夢花火 
私の心は夏模様

  (少年時代 / 井上陽水)



今日もギンギンに暑かった。観測史上最高気温を各地で記録するなどまさに猛暑。朝からうだる汗、見上げれば灼熱の太陽。
けど、一週間前とはほんの少し雲の様子や風向きが違ってきたように思う。セミの大合唱もいくぶんトーンダウン。秋の匂いにはほど遠いにせよ、日陰に入ればふっと清涼感を感じさせる風がさっと吹き抜ける時がある。夏の軍隊は確実に撤退に向かっている。
あと十日もすれば秋の気配が漂い始め、一ヶ月もすれば、朝晩は何か羽織らないと肌寒い気候になり、三ヶ月もすれば、夏の暑さが遥か昔のように懐かしく感じる季節がやってくる。
少年時代の思い出のように、あとになって懐かしく思えるものに、渦中にあるときは気付かない。思い出が懐かしく思えるようになったとき、それはもはや自分の掌から遠く離れてしまっている。博物館のガラスケースの中の宝物みたいに、それがかつて輝きを放っていたことをかすかににじませつつ、しかし手を伸ばすことはできない。

毎日は慌しく過ぎてゆく。
そんな中で日々感じる、いらだちや憤り。或いはささやかなうれしいことや、小さな達成感。或いは、ばかばかしいほどのなんでもない一言や些細な仕草。
そんなものもいつか、懐かしく思う時が来るのだろう。
そのとき、それはもう、ずっと遠く手の届かない場所にあるのだ。
そんなことをふと思って、何となくただ泣きたくなってしまう。
そんな、過ぎ行く夏の日。

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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